月別アーカイブ: 2007年12月

寒さの中、ご来店ありがとうございます。

雪ではなく雨が降るここ何日間、今日も朝から曇り空でした。
時折り青空ものぞきますが、風は湿気をおびて冷たく、外に出かける気持に水を差しそうです。
そんな中をお近くから、また遠方から、ポツポツとお客さまがお見えになりました。
クリスマスが近づいて、ご予約のシュトレンを受け取りに見える方も・・・。
遠く新潟から、シュトレン1個のためにおいでくださったsumiさん、ありがとうございました。
あとで、ご感想、ご意見などいただけるとうれしいです。


このシュトレンが、今週から会津若松市内七日町の「駅カフェ」のメニューに登場します。
クリスマス期間中限定です。
まだお召し上がりでない方、この機会にぜひ一度ご賞味ください。
なお、12月22日(土)には、クリスマスティーパーティー+ライヴコンサートのイベントも予定されています。
☆詳しくは<こちら>をご覧ください。




食工房オリジナルレシピ シュトレン クリスマスギフトパッケージ


  どうやら抜けました。
風邪と闘いながら5日間仕事を続けましたが、どうやら免疫獲得が成ったようで、急速に症状が軽くなって来ました。
ただし、痛めつけられた鼻と喉は、もう少し保護してやらないといけないようです。
明日調子が良かったら、軽く運動して完全に風邪っ気を追い出せるかも知れません。
今回もまた、堅焼き黒パンが大変役に立ってくれました。
食事の大切さ、対応の仕方、いずれまた詳しくお伝えしたいと思います。
それで今週は、とうとう定休日も休日返上で仕事をすることになりそうです。
綱渡りの心境です。

続2、農業志願

日本の農業が、今や壊滅の危機に瀕しているということを、一体どのくらいの人が認識しているだろうかと思います。
私の住んでいる山都町は、いわゆる中山間地域と呼ばれる、典型的な農村です。
そして今この日本の抱える、農業だけではない様々な社会問題が凝縮している地域でもあると、私は考えています。
さて、我が山都町には、農業を全く未経験の若者たちが数多く、新規就農を志してやって来ます。
※そのあたりの経緯については、以前に触れていますのでそちらをご参照ください。 <参照1> <参照2>

それで、これまでに農業志願して来た人たちが、その後実際に農業に就いたか、また農業で生計を立てるに至ったかどうか、その評価はいろいろに分かれるところだと思います。
私としても、簡単に一言では申し上げられませんが、現状は限りなく厳しいという印象を打ち消すことは出来ません。
一方、今の日本の農政の方向は、農業の大規模化に向かっています。
これまでの家族単位の営農から集落単位へ、さらにそれを会社組織にする。
そして、これまで農業とは無縁だった企業や資本の参入を歓迎し、機械化、省力化する。
農民も他のサラリーマンと同じように、給料をもらって労働に従事するという構造を目指しているわけです。
それでは、都会からわざわざ農業を志して来る人たちが、そう言った方向性を歓迎するだろうかと言えば、むしろ逆じゃないでしょうか。
そしてまた、既存の農家の間でも、危険を冒して大きなビジネスに手を出したい人は、決して多くないと思います。
どちらかと言うと、そうせざるを得ないように、農政が道をつけているのです。
元々、作物を育てるという仕事は、工場でモノを造るような単純なものではありません。
自然を相手に、数限りない不確定、不可測な要素と付き合いながらする仕事です。
水耕栽培のように完璧を誇る施設園芸でさえ、予期しないトラブルと格闘している姿を、私は知っています。
とにかく、作物=植物=生命なのですから、材料を加工して造るモノとは、決定的に次元が違うのです。
発想を取り違えたやり方は、いずれ近い将来必ず破綻するに違いありません。

農業を、単に産業の一つとしか捉えられない政界や財界の方々には、決して見ることの出来ない世界が、農業と言う仕事の中にはあると、私は思っています。
そこを見落として道をつけても、多分それは、誰も通れない道です。
これは私の個人的見解ですが、このままでは日本の農業は死んでしまうと思っています。
その先がどうなるか、話が大きく広がってしまいますので置きますが、農業が生き残れる道は、結局、家族経営しかないと思います。
元来そうであったように、「百姓」に戻るということです。
それが一番無理のない、自然の計らいに沿った道であると思います。
そこでは、省資源、省エネルギー、環境浄化、人々の健康等々、産業中心の社会では矛盾だらけでちっとも解決出来ない問題が、あっさり片付いてしまうに違いありません。
果たして、今後農業に従事する人々に、その道が残されるか、許されるか、そこが大いに問題です。

スコーンの焼き戻し方

いつも申し上げることで恐れ入りますが、食工房の製品は、唯一重そうを除いて食品添加物を一切使用しておりません。
パンも焼き菓子も、日時の経過とともに食感が変わります。
それは仕方がないものとして、食べ方の工夫でカバーしていただければありがたいと存じます。
今日は、スコーンの焼き戻し方をお伝えいたします。




冷たく硬くなってしまったスコーン。
先ずは、しっかり予熱したオーブントースターで、1分間ほど焙ります。
表面が熱くなり、パリッと硬くなります。
☆焦げ目が付く一歩手前で止めるのがコツです。



次に、皿に乗せて電子レンジで、15秒間加熱します。
(もし一度に2~3個かそれ以上の時は、時間を延ばします。ただし、20~25秒間くらいまでにしてください。)
☆加熱の順序は、決して逆にしないように!うまく行きません。
これでほぼ完璧に焼き立ての状態に戻っています。



うまく焼き戻すと、このように簡単に上下に割れます。
中から湯気が立って、いかにも焼き立て!



ジャムやクリームを添えるなど、お好きなアレンジでお召し上がりください。
これと同じやり方で、マフィンやロールパンも焼き戻せます。
ぜひお試しください。

  ご注意
この方法が通用するのは、一度だけです。
焼き戻したものは、すぐにお召し上がりください。
繰り返し焼き戻すと、水分が抜けてパサパサ、コチコチになってしまいます。

瀬戸際の活力維持

一昨日、風邪が回って来たと申し上げましたが、昨日からすでに忙しく仕事に追われていて、体への負荷がグッと重くなっているのが分かります。
昨夜床に就く時、明日パンを焼けるだろうかと危ぶみましたが、朝になってみると思ったより状態は悪くなく、仕事にかかることが出来ました。
こういう時、勤めとは違って自分のペースで、好きな音楽など聴きながらやれることが、何ともありがたく幸せに思えます。
それに、パン生地のためとは言え作業場は30℃近くもあって、寒い外に比べれば天国みたいなものです。
これなら仕事をこなしながら、風邪を退散させられるかも知れないと思えました。
こんな風に体の状態が瀬戸際にある時、私は、飲み食いには特別気をつけています。
一番肝心な点は粗食小食にすることですが、甘味品を控える、動物性食品は極力減らす、繊維質の多いものを良く噛んで食べる、水分はほどほどに取るなど、いくつかの点に留意しています。
そして、一日に何度もうがいをして喉をすすぐ、マスクをして乾いた空気を直接吸い込まないようにする、首や肩をほぐす軽い運動をする、深呼吸をして肺を拡げるなど、いろいろと対策します。
熱もあったみたい(計ってみないので何度あったかは分かりませんが)ですが、体が風邪に抵抗している証拠と理解して、むしろテンションを上げて体を動かしていました。
さすがに午後になって一時グッタリしましたが、軽い食事をして気を取り直すことが出来ました。
その後、車を運転して配達に回りましたが、私は、体の状態が運転にどのくらい影響しているか、長年の経験で正確に分かるようになりましたので(高い授業料もいっぱい払っていますけど・・・)、今日はまあ行けそうと判断して出かけました。
戻って来てみて、やっぱりかなり疲れていましたが、夕食をゆっくりと味わって食べているうちに、また元気になって来ました。
今日は、このブログを書き終えたら、あとはお風呂に入って寝るだけといたします。
医者にかからず、薬に頼らず、何とか持ちこたえている自分の体を、私は信じて感謝しています。

カップを選ぶ楽しみ

コーヒーの楽しみを語る時、カップにこだわる楽しみを見逃すわけには行きません。
時と場合によれば、それは紙コップであろうと缶詰の空き缶であろうと、ことさらに記憶に残る一杯のコーヒーがあることは確かです。
でも、私たちのこの日常でなら、コーヒーカップに多少のこだわりを楽しむことも、許されるのではないかと思います。
何も一客何万円もする名品である必要は、さらさらありません。
要は、人それぞれのセンスと好みの問題ですね。

一方、喫茶店のようにコーヒーを飲ませるのが商売となると、器にも特別気を使わないわけには行きません。
お店の個性を感じ取ってもらうための、大切な顔役でもありますから、カップ選びの基準もオーナーの好みだけというわけに行かないこともありますね。
私が知っているあるお店では、棚に一点一点違うこだわりのカップが飾られていて、客はその中から一つ選んでカウンターに持って行き、好みの銘柄をオーダーするという仕掛けになっていました。
いずれにしても、目で見て楽しむものでありながら、カップによってコーヒーの味が変わるような気がすることがあるものです。
そして、そこがまた一つの楽しみでもあるわけです。



食工房、カフェコーナーの定番カップです。
小さめなので、いつもお代わりを差し上げています。
白磁は私の好みでもあり、プライベートでも自分用の白磁のカップを使っています。



食工房のもう一つの定番カップ。
山暮らしをしている時に知り合った陶芸家の女性からいただいたものです。
取っ手がループではなく、耳のように板状になっているところが可愛いと評判です。



こちらは、我が家の来客用です。
青系の色は、案外コーヒーに合いますね。
スッキリとした切立のフォルムがカッコイイと思いませんか。




これは、リサイクルのお店で見つけた一点限りの品。
連れ合いのお気に入りの一つ。



最後は、会津の地元の「草春窯」の作。
オーナーさんから、おみやげにいただいたものです。
取っ手が小さくて出来損ないだと仰いましたが、私には上等、全く不満はありません。
何にしても美しい!形も色も、そして機能性も・・・。
こういうのを、食工房の定番カップに出来たらいいですね。
頑張らなくては・・・!

そして、素敵なカップがあって次に必要なのは、おいしいコーヒー豆ということになりますね。
というところで落ちが着きました。
食工房のコーヒー豆をどうぞよろしく。

休息は、ことさら大切に

年末の忙しさで、少しずつ疲れがたまって来ています。
それはまあある程度承知で、スタミナ配分を考えてやっています。
ところがやっぱりこの時期、風邪が回って来ました。
一週間余り前に、出かけることの多い息子が風邪を持ち込んで来ました。
感染症は、避けがたくやって来ますね。
それはもう仕方のない現実です。
あとは、発病という事態に至るかどうかだけですね。
そういうわけなので、いろいろと気をつけています。
そして休息は、ことさら大切に考えています。
休める時には、余計なことは何もせず、何も考えず、ただボンヤリとしているのが一番かなと思います。
軽い運動をした方が良いか、横になって仮眠でもした方が良いか、体の状態を見極めるのはとても難しいことです。
そんな時は、先ずボンヤリです。
病気というのは、なるべくしてなるという側面が必ずありますから、自分の状態に対してとにかくアンテナを敏感にしておくことですね。

今日は、午前中はゆっくり起き出して、とくに何もせずに過ごしました。
午後から、連れ合いと二人で用足しに、若松方面まで出かけて来ました。
あちこち回る途中、いつもお世話になっている「駅カフェ」に立ち寄り、しばしお茶の時間を楽しみました。

今「駅カフェ」では、食工房の焼き菓子が6種類メニューに乗っています。
他にライ麦入り食パンも、トーストメニューに使っていただいています。
そこで私は、このトーストとコーヒーのセットメニューをオーダーして、どんなアレンジで出て来るか楽しみに待ちました。
コーヒーとこんがりトーストにあんずジャムとホイップバターが、素敵なトレーに乗って出て来ました。
それにアールグレーティーケーキの小片二切れは、おまけだったのでしょうか・・・。
いつも自宅で食べ慣れている、自分の焼いたパンも、全然違った感じで味わえて楽しめました。

さて、その「駅カフェ」で
12月22日(土) 「アイリッシュ・クリスマスティーパーティー」が開催されることになりました。
飲み物とお茶菓子を味わいながら、会津の地元で活躍しているアイリッシュルーツミュージックのバンド、「フェアリーランド」のライヴコンサートを楽しんでいただきます。
お帰りには、焼き菓子のおみやげ付き!
料金は、お一人1,500円
当日は、午後6時開場、6時半開演の予定です。




☆詳しいことは後日、「駅カフェ」からの発表をお待ちください。
☆当ブログでも、追ってお知らせいたします。

 ※「食工房のパンだより・28・師走号」印刷バージョンが出来ました。
    <こちら>からご覧になれます。

ささやかに、ゆたかに



30年くらい前からずっとクリスマスの季節を
楽しませてくれているキルトのツリーです。


昨日の夜は、お店にクリスマスの飾り付けをしました。
どれもこれも、連れ合いと娘二人の手づくりのものです。
古いものは、もう30年近く前につくったものもあります。
何度も引っ越しを繰り返して来た私たちですが、お金で買って持っていたものは、度々に人に譲ったり差し上げたりして荷物を減らしたのに、こういうものはなくならずにずっと残っています。
立派で見栄えの良いものは一つもありませんが、ささやかでもこれがあることで、私たちの心はゆたかです。
皆さまにも、お店に来て一緒に眺めて楽しんでいただけたら幸いです。




四人まとめてハガキの上に乗るくらい小さな天使の楽隊は、
山暮らしをしている頃に、上の娘が紙粘土と薄葉紙でつくったもの




土蔵の窓も、不思議にクリスマスオーナメントが似合います。
並んでいる中に、初めて作ったブーツがあります。

待降節

キリスト教徒の間では、今日からがクリスマスを待ち望む期間、待降節に入ります。
「アドベント」という英語も、最近はよく耳にするようになりました。
西洋には、この期間いろいろな習慣があって、良く知られているのはアドベントカレンダーじゃないかと思います。
日付を書いた小窓が開くようになっていて、一日一日一つずつその窓を開けると、中に美しい絵が描かれています。
題材はほとんどの場合、キリストの降誕にちなんだものです。
その他、大きなローソクに日付が刻まれていて、毎日少しずつ点燈して行くというのもあります。
また、一日一本ずつローソクを灯して行き、クリスマス当日には二十本余のローソクの明かりが灯っているという仕掛けもあるそうです。
私は、今は教会に行くことはありませんが、かつての信者として、少しは敬虔な気持でこの時期を過ごすことにしています。

さて食工房でも、この時期にいろいろ仕掛けをしています。
その一つは、ジンジャークッキー・クリスマスバージョンです。
通常は、四角形とジンジャーボーイとジンジャーガールの三つの形だけですが、今日は、プラスいろいろな動物や鳥や天使などの型抜きをして、楽しいパッケージにしました。
また、アプリコットケーキのハートのラベルも、赤と緑のクリスマスカラーバージョンに、ハートの中には、今年はフィンランド語でクリスマスのお祝いの言葉を入れました。


ジンジャークッキー・クリスマスバージョン



そして、このブログを見てくださった方に、一つプレゼントが・・・。
<こちら> をクリックしてください。
聞こえてくるのは、スウェーデンのダラルナ州エルヴダーレン地方のクリスマスの歌です。

食工房の定番


地粉角食パン 1斤 320円
国産小麦100%使用(南部50%・ゆきちから50%)
脂肪分を加えていません。
小麦の風味と酵母の風味が合わさって、パンのおいしさになります。




ライ麦入り角食パン 1斤 390円
国産小麦とカナダ産オーガニックライ麦使用
脂肪分不使用
ライ麦全粒粉を10%加えています。
繊維質豊富な健康食としておすすめ。



飯豊山食パン 1斤 400円
国産小麦とカナダ産オーガニックライ麦使用
脂肪分不使用
ライ麦全粒粉は5%に押さえ、サクサクと軽い食感です。
3斤1本分で飯豊6連峰を模しています。

食工房の定番は、何と言っても食パン3種。
パンの基本中の基本、食パンは、パンづくりの中でも一番奥が深いかも・・・。
ましてや食工房では、生地に油脂分を加えていませんので、良い食感を出すのは至難の技です。
また、日時の経過による食感の変化も早いので、その点をご理解いただきたいと思っています。
上手にトーストして召し上がっていただくと、4、5日経っていても良い食感が戻ります。
一方油脂分不使用の分、バターなどをたっぷり付けても、脂肪の取り過ぎに神経質にならなくて良いのは嬉しいですね。
毎日の食事に取り入れるに不足のない資質を備えています。
毎週木曜日と土曜日の二回、焼いています。