このところ世の中を騒がせているのが、汚染事故米の不正転売事件です。
かの三笠フーズのやり口は、心底悪質だと思いますが、こんな業者が出て来る体質というか背景は、この国全体にあると私は思います。
あれだけのことをしてバレないと思っていたとしたら、それはよほどの愚か者ですが、案外そこまで油断していられるほど、業界全体が汚い体質だということでしょうか?
そう、政界も巻き込んで・・・。
そして、中身のことも造り手のことも考えず、ただ安値ばかりを歓迎する消費者の側にも、責任の一端があると思います。
ものごとを競争原理に委ねることは、良い結果を生まないことの方がむしろ多いと、私は、ずっとそう思って来ましたが、こうした事件がいつまでもなくならないどころか、ますます多く、悪質になって行く状況に触れると、まさに、勝つために手段は選ばない!生き残るためには何でもするさ!という感覚が、この日本の社会全体に染み渡ってきた証拠じゃないかと思いますね。
悪だくみをしてボロ儲けする者がいれば、それをネタに脅して金を巻き上げたり、わざとバラして潰しにかかったり、そうやって醜い争いで潰し合って競争相手が減るのを、余裕で高みの見物をしている、更に長けた者がいたりするのでしょうね。
パン屋の業界がどんなだか知りませんが、食工房なんかとっくに土俵の外ですから、全く関係ありません。
食品の信頼が揺らぎ続ける今、正直な業者まで疑われて迷惑だという論調もありますが、私などはどうぞご勝手に!と思っています。
正直の上に「バカ」を付けてもらって結構!
この時代には、それが勲章みたいなものだと思っています。