不況と言われてもう一年・・・でしょうか、否もっと以前からでしょうか。
しかし、ここ一年以内の情勢は、やはり只事ではありません。
私事で恐縮ですが、うちの家族の中にも、いわゆる派遣切りで失業を経験した者が一人います。
他人事ではないのです。
幸いにも食工房は、皆さまのご愛顧に支えられて何とか持ち堪えておりますが、正直申せばここ数ヶ月間やはり売り上げは減って来ています。
世の中では今、食料品の値段は下降傾向にあるそうですね。
食工房も、このご時世に値下げしてサプライズ出来ればと思いますが、原材料価格は下がっていないどころか、逆に値上がり傾向です。
皆さまはご存じないと思いますが、国内産小麦の受給者払い下げ価格は、今年度収穫分から30%上がることが決定されています。
直ぐに小麦粉の値段が30%上がると言うことではないのですが、いずれ大きな影響が出ることは必至です。
ところで聞いた話ですが、失業者が多いことを反映してか、自営業に転じる人が少なくないそうで、カフェや居酒屋あるいはラーメン屋さんなど飲食業、そしてパン菓子屋など製造業の新規開業が結構沢山あるという話しです。
そのおかげで、設備関係の仕事はそこそこ需要があるらしいですね。
同業者が増えて供給過剰になれば、次は潰し合いになります。
その先どんなことになるか薄々分かっていても、それでも他に選択の余地なく人生を賭けて起業する人もいるわけです。
否応なくいろいろな意味で、競争に巻き込まれてしまう現実があります。
でもこんな時だからこそ、自分の仕事に対するポリシーをしっかり掲げて、誠実にやっているより他に道はないと思っています。
そしてプラス、ユーモアとサプライズでしょうね。
いろいろアイディアをひねり出して、確かな製品にさらにプラスアルファのサプライズが出来るよう、楽しみながら努力して行きたいと思っています。
食工房の今後をどうぞよろしく。そしてどうぞお楽しみに。
「食工房のパンだより45・盛夏号」を公開しました。
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なお店頭でも配布しています。