月別アーカイブ: 2009年9月

家で飲むコーヒー

コーヒーの楽しみ方もいろいろあると思いますが、私の場合家で飲むコーヒーが、一番落ち着いて味わえるという気がします。
皆さまはいかがでしょう?


私の場合、コーヒーを商売にしているおかげで、外で何処かの店に入ってコーヒーを飲む時は、どうしても職業意識が働いてしまいます。
初めて入る店で、しかもコーヒー専門店だったりすると、なおさらのことテンションが上がります。
おいしいコーヒーならもちろん、もし不味かったとしても、必ずそこから学べることがあると思っていますから、どんなお店でも何を注文した時でも、すっかりリラックス出来るということはないのですね。


いつも納品に伺い、時間がある時はコーヒーをごちそうになる「駅カフェ」さんくらいお馴染みになれば、職業意識が働くこともなくなるのですが、たいていはそうは行きません。


そんな理由もあって、家で飲むコーヒーが一番ということになっています。


ちなみに、家でいつも最高の状態のコーヒーを淹れているかと言えば、それがそうでもありません。
売れ残った古い豆を寄せ集めた、売れ残りスペシャル(?)ブレンドで、お茶ならぬコーヒーを濁していることが案外多いです。
でもそんな時、どのくらいまで保存に耐えられるか、それがテストだったりするわけです。
どの道抜けきれない性分なんですね。


それでも私にとっては、家で飲むコーヒーが最高です。


湘南小麦プロジェクト

いやはや何とも、素晴らしい功績を残した方がいたものです。
「いた。」と過去形で申し上げるのは、惜しいことにこの方は、つい最近亡くなったのですね。

高橋幸夫さん。

湘南小麦プロジェクトとは、その高橋さんの呼びかけで始まった、神奈川県湘南地区の地元の小麦をパンに使おうという活動です。
単なる呼びかけにとどまらず、実際に農家に小麦の作付を依頼し、自前で製粉所を設備して、その小麦粉でパンに焼くところまで全て実現しています。


私が、実現出来たらいいなと夢見ていることを、一足先に実現した方がいたのですね。
もう少し早くこの方のことを知っていたら、神奈川県まで飛んで行ったのにと思い、とても残念です。


詳しいことは、後にご紹介するリンクを辿って関連サイトをご覧いただきたいと思いますが、一つ私の試算と符合する数値が出ていましたので、そのことについて取り上げてみます。


それは、自前で小麦栽培から製粉まで実現した場合、小麦粉の価格が500円/kg以上になるという現実です。
湘南小麦プロジェクトの場合の提案価格は、540円/kgだそうですから、私の試算に近い数字が出ています。
そうすると、前にも申し上げましたが、食パン1斤・700~900円ということになります。


高橋さんのお店、「ブーランジェリー・ブノワトン」のパンも、購入者のレビューでは、「高いけれども納得して買っている。」という声が多数を占めているようです。
残念なことにこのお店は、来年3月の閉店が決まっているそうです。


湘南小麦プロジェクトの行く末も気にかかります。


とは言え、国際的食糧事情は次第に逼迫して来ていますから、国内自給の重要性は今後益々高まるに違いありません。
農業政策、食糧政策が、根本から健全なものになってくれれば、湘南小麦プロジェクトのような取り組みは、もっともっと日の目を見ることになるはずです。


そして、それに比べてまだ何百分の一の規模に過ぎない私の取り組みも、一定の評価を得て後に続く人が出てくれることを夢見つつ、お顔も存じ上げない高橋さんのご冥福を祈るばかりの私です。


  関連サイトのご案内


 関東農政局「湘南小麦プロジェクトのネットワークづくりを目指す。」

 「おいしいパンのお取り寄せと国産小麦の販売は、伊勢原市のブノワトン」

 パナデリアが行く「神奈川県産小麦の麦踏みイベントに参加して来ました。」


ちなみに昨日、知り合いからブノワトンのパンが回って来ました。
湘南小麦で焼いたバゲット。
それ一種類のみでしたが、優しい甘みが口の中に広がる、食べやすいパンでした。
国産小麦のパンの美味しさがもっともっと認知されるまで、私も惜しまないで努力しようと思っています。

お知らせです。

「第4回 あぐり・カフェ」 イベントが開催されます。


日時 10月10日(土) 10:00~15:00
場所 会津若松市 野口英世青春広場 及び 旧ブイチェーン中町店前



 


詳細は、チラシ画像をご覧ください。
画像をポイントしてクリックすると、拡大表示されます。


 


今回も食工房は、ミニカフェを出店いたします。
いつもの定番人気メニュー・スコーンとカネリプッラ、その他多数用意して参ります。
お召し上がりメニューは、いつものコーヒーと今回は会津のべこの乳でつくるスパイシーマサラチャイ、その他堅焼き黒パンのピザトースト、飯豊山食パンのトーストを用意いたします。
どうぞお楽しみにお出でください。


  今週のクッキー


今週は、「バタービスケット」と「わらいごま」です。
ただし、どちらも予約分と直後のご注文で売り切れ状態です。
告知する前に売り切れでは全く申し訳ありませんが、一度に造れる数が多くないので、今のところどうにもなりません。
今回はご勘弁のほど・・・。


  10月よりマフィンを再開します。


毎週金曜日に焼きます。
ただし、4種類全てを毎週造るのは難しい状況ですので、1種類ずつ週替わりで焼いて行きます。
今週は、「シマリス君の朝ごはん」です。 
参照記事 シマリス君の朝ごはん ←※価格が値上げ前の時点の記事です。ご了解ください。

焼き立て当日、翌日が特においしく召し上がれます。
確実にお求めになりたい方は、お早めにご注文ください。


2個入り脱酸素包装 340円
5個入り簡易包装  550円

民主主義を自覚せよ

鳩山新総理が国連で、温室効果ガス排出25%削減を国際公約しましたね。
はっきり言って、これは大変なことですよ!
日本はこれまでのところ、削減を目標にしながら逆に増えている現状ですからね。


ところで記者会見の際、それに対して日本人記者が、国民や産業界をどう説得するのかと質問していました。
それって、ちょっとおかしいと言うか、筋が違うと思います。


民主国家である日本は、我々国民が国家の主人であって、その運営を選挙で選んだ代表に付託しているわけですね。
「自分たちが選んだ・・・。」ということに自覚があるなら、代表がどこでどんなことを言っても、それは我々国民一人一人が言ったのと同じだと解釈すべきですね。
民主主義とは、本来そういうものですから・・・。


今回の国際公約も明言された以上、私たち国民一人一人が責任を負ったと自覚しなくてはならないのだと思います。
もしこれが虚言に過ぎない結果となったら、日本は先進国からも新興国からも、信用のおけない国としてすっかり面目を失ってしまうでしょう。


CО2削減のために、多少の不便に耐えなくてはならない局面が生じることがあっても、それは甘受するしかありません。
あなたがそして私が国家の主と言うなら、それは当然のことです。


もちろん、反対意見を自由に表明出来ることは保証されなくてはならないし、一旦決ったことでも、またいつでも再検討修正される道が開かれていなくてはなりません。
その上で、とりあえず決定には従う。
それが健全な多数決の在り方です。


でも、先の記者の質問からも感じられ、また確かに私たち自身にもある「指導者と命令に服従する民衆」的な発想は、民主主義を理解している者の態度ではないと思います。
民主主義をより良く実現するためには、実は国民の監査能力こそが一番重要なのですから。

この際「無関心は無責任」と自覚して、自分たちの国の行く末に責任を持ちたいと思います。
日本の民主主義は、まだまだ成熟していないと思う私です。

マイブログ中間報告vol.15

昨日は、会津若松市内へ戸別配達に出かけて、ちょっと忙しかったことも効いたかも知れません。
夜になって頭が回らず、ブログを書こうとしてもフレーズが出て来ません。
あるテーマで途中まで書きましたが、頭の中でちゃんとイメージが出来上がっていないことは、スラスラとは書けないのですね。
すっかり詰まってしまってそれを家族に漏らしたら、「書けばいいってものでもないでしょ。」と、また下の娘にあっさり言われてしまって、唸るのを止めにしました。


ところでこのところまた閲覧が増えて来ています。
訪問者数も、久しぶりに200超が多くなっています。
管理者ページで見ることの出来るアクセス解析では、検索サイトの機械アクセスも含めたトータルアクセスの数も分かるのですが、こちらは毎日700から1000くらいの間を行ったり来たりしています。
またリクエストページ別集計というのもあって、これらで分かることは、一回の訪問でブログ内の複数のページを閲覧してくださっている場合が、結構あるということです。
リンク先まで開いて、丁寧にご覧いただいているのかと思うと、やはりあまりお粗末なことは書けないなと、私としては少し意識しないわけには行きません。


まあそれはそれとして、業務上のお知らせを告知するのには、すごく重宝しています。
その機能がいつも有効に働くためにも、私は毎日更新、皆さま方は毎日閲覧という関係が定着することが望ましいわけですね。
昨日みたいなこともたまにはあると思いますが、今後ともよろしくお付き合いのほどを・・・。


     食工房からお知らせ


沼ノ平の小麦麺 入荷しました。
500g1束 500円にて販売しています。


イベント紹介
「山都みちくさ通り」 10月4日(日)
午前10時~夜8時30分まで


毎年この時期に開催される、地元のイベントです。
食工房も参加のお誘いをいただきますが、ここ何年間かどうしても都合が付かず不参加です。
でも、中身ギッチリ盛り沢山の面白いイベントですから、皆さま是非お出かけください。
詳しいことは、実行委員会へお問い合わせください。
TEL 0241-38-2254  FAX 0241-38-2293   Email:info@y-sk.net

長い一日・Ⅱ

同タイトルのエントリーが以前にもありましたので、Ⅱとしましたが、今日も早朝から長い一日でした。

月末が近づく25日前後は、いつも注文数が多くなる傾向にあり、今日もいつもより大分多い仕込み量になりました。
パン焼きの日は、もう毎度のことですが、生地の醗酵が完了して釜に入るまでは、待ち時間で手が空いた時でも気が抜けません。
大方焼き上がるまでは、ゆっくり食事をする気にはなれませんので、たいていはお昼過ぎてから朝食という名の昼食を取ります。
それから大急ぎで包装して、荷造り発送の準備(これは連れ合いが担当)をして、それから私は配達に出ます。
帰ってから今度は、娘たちが途中までやってくれた後片付けの続きを終わらせます。
今日はそこまでの全行程が、午前4時30分スタートで午後8時終了でした。

こう書くと、何だか愚痴を言っているように聞こえてしまいそうですが、本当は今日もパンがとても良く出来てご機嫌なのです。
それに今日は、ここしばらく会っていなかった友人が、6年ぶりに旅の途中思い立って私たちを訪ねてくれ、再会を果たせたのでなおうれしい一日になりました。
あっという間に過ぎた長い一日、変な言い方ですがそんな実感のうちに今日も無事終わりそうです。

やはり、オーガニック・フェアトレード

うちのコーヒー豆のお得意さまに限れば、やはりオーガニックであることそしてフェアトレードであることが、品選びの際の重要な条件になっているのですね。
風味の良さがまず前提だとしても、それ以外のところで価格よりもそちらを採ってくださっていることは、私にしてみればとてもありがたく心強い気持ちになります。
それに、オーガニックであることと風味の良さは概ね一致していますから、その面では元々ご満足いただけるはずだと思って来ました。


あのホアキンの悪豆拾いには泣かされますが、今日も一生懸命拾っていました。
他の銘柄もいろいろ試しましたが、今一つ超えられません。
あとは、現地の選別が良くなることを祈るのみです。


そんなわけでホアキンベースの「食工房おいしいブレンド」、ご注文いただく度に、間に合わせられるだろうかと緊張が走ります。
今週も何件かご注文をいただきましたが、何とか間に合いそうです。


さてさて、明日はまた大量のパン焼きです。
都合で、みのりのパンは土曜日に焼きます。


まだこの後寝る直前まで、酵母のメンテをしなくてはなりません。
体が動くことだけが頼りの毎日です。

小麦の種まき

今日は急遽、沼ノ平の農家さんの小麦の種まきの様子を、見学しに行って来ました。
昨日、別の用件でお電話さし上げたところ、今日種まきを予定しているとのこと。
近所の農業志願の青年Y君(先日、トラクターを貸してくれた彼です。)を誘って、お邪魔して来ました。


畑に到着してみると、もうすでに作業が始まっていて、早速見学方々お手伝いを申し出ました。
お邪魔になるだけかも知れないと思いましたが、皆さまに小麦の作付の手間ひまの実感をお伝えしたかったのです。



この畑1枚で5畝(150坪)ほどの面積。
ガイドロープを張って二人で溝を付けています。

この作業の前にトラクターで一度、
草を鋤き込みながら耕しています。



油粕を撒いているところ。



醗酵鶏糞を撒いています。
この道具がとてもよく出来ていて、
感心させられました。
動力不要のエコツールです。



いよいよ種まきです。
適量を均一に蒔くのは、集中力が要ります。



慣れない手つきで挑戦しているのは、他ならぬ私です。



溝の中に、鶏糞と油粕と小麦粒が蒔かれたところ。



足を使って土かけをしているところ。



道具を使って土かけする方法もあります。


 



私とY君もお手伝いしました。
まわりの田畑や山々の風景に、気持ちがなごみます。


手順は、先ず畑に種をまくために筋状に溝を付けます。
そこに醗酵鶏糞と油粕を撒き、それから小麦を蒔いて土をかけます。
文章にするとあっけなく思えますが、けっこうな手間ひまがかかりますし、集中力も体力も必要です。
でもまわりのやさしい風景を眺め、清々しい山の空気を吸いながら汗をかくのは、なかなか心地よいものです。


私もY君も、種まきと土かけをお手伝いしました。
そして一仕事終えた後、木陰に座り込んでちよっと変わったスイカをごちそうになりました。
鉈でザックリとぶち割ったのを、顔面いっぱいにかぶりつきましたが、これがまた特別おいしかったです。


結局、午前中1時間余りお邪魔して、畑一枚終わったところで失礼して来ました。
今回は、小麦を試験的に早蒔きしているとのことで、ライ麦はもうしばらく先になるとのこと。
またもう一度、見学にお邪魔して来るつもりです。


こうして手間ひまかけて、さらに十ヶ月の栽培期間を経て来年の7月の収穫まで、パンが出来るまでの道のりは長いと感じることしきり。
一粒の小麦がパンになる、それはまさしく奇蹟だと思う私です。

今週のクッキー


只今クッキーは、この2品目のみです。


こんなタイトルで、これから毎週お知らせしなくてはならないようです。
今日はやっとのことで、久しぶりにクッキーを2種類造りました。
どろんこクッキーとコーヒークッキーです。


それで、一週間のスケジュールの中でクッキー焼きが出来るのは、あっても1日か2日。
そして一日のうちに出来るのは、2種類がいいところです。
製造数は、一種類につき20袋から30袋。


ありがたいことですが、クッキー類は造って一週間のうちにほぼ売り切れています。
そんなに売れるのならと、次の週もまた同じものを造るとすると、いつまで経っても造れないものが出てしまいます。


先日は、あるお得意さまから「幻の山の子クッキー、ロンサムパインになりましたね。」とお言葉を頂戴いたしました。
メニュー表に載っているのに、いつ注文しても品切れと言うのでは、信用も無くなってしまいます。


そこでこれからは、週替わりで2種類くらいずつ造ることにいたしますのでご了解願います。
早速今週は、どろんこクッキーとコーヒークッキーということになりました。
次の分は、また来週の月曜日に発表いたしますので、それまでお待ち願います。


まあこんなやり方も、いたしかたない状況です。
見方を変えれば、パン屋の本命である定番のパンが安定して売れるようになったのですから、これもまた皆さまのご愛顧の賜物と感謝申し上げなくてはなりません。
沼ノ平産のライ麦小麦を配合したパンが、特に皆さまの関心を集めています。

そこで一つ皆さまにお詫びを申し上げなくてはなりません。
一部のメニューの品質表示ラベルの更新が出来ないまま、旧来の品質表示になっています。
内容が違うじゃないかとお叱りを、今のところ受けてはいませんが、急いで訂正しているところです。
もし、見とがめられた方がおられましたら、そういう事情ですのでご了解ください。

今日はまた・・・。

今日はまたどうしちゃったの?と思うほどパッタリとお客さまの少ない一日でした。
朝のうちに一組いらした後は、午後もいい時間になるまで静かなものでした。
その後お二人ほど。
それから私は、用があって出かけていました。
いつになるかは分かりませんが、次のサプライズのための下ごしらえです。
何をやるつもりかは、まだ当分先まで申し上げません。


帰宅が遅くなりましたので、ブログもこんなところでお茶を濁させていただきます。


明日は、やっとクッキーを造れそうです。
されから連休中ですが、いつも通り火曜日、水曜日は定休日をいただきます。
ご了解ください。