日別アーカイブ: 2009年9月27日

民主主義を自覚せよ

鳩山新総理が国連で、温室効果ガス排出25%削減を国際公約しましたね。
はっきり言って、これは大変なことですよ!
日本はこれまでのところ、削減を目標にしながら逆に増えている現状ですからね。


ところで記者会見の際、それに対して日本人記者が、国民や産業界をどう説得するのかと質問していました。
それって、ちょっとおかしいと言うか、筋が違うと思います。


民主国家である日本は、我々国民が国家の主人であって、その運営を選挙で選んだ代表に付託しているわけですね。
「自分たちが選んだ・・・。」ということに自覚があるなら、代表がどこでどんなことを言っても、それは我々国民一人一人が言ったのと同じだと解釈すべきですね。
民主主義とは、本来そういうものですから・・・。


今回の国際公約も明言された以上、私たち国民一人一人が責任を負ったと自覚しなくてはならないのだと思います。
もしこれが虚言に過ぎない結果となったら、日本は先進国からも新興国からも、信用のおけない国としてすっかり面目を失ってしまうでしょう。


CО2削減のために、多少の不便に耐えなくてはならない局面が生じることがあっても、それは甘受するしかありません。
あなたがそして私が国家の主と言うなら、それは当然のことです。


もちろん、反対意見を自由に表明出来ることは保証されなくてはならないし、一旦決ったことでも、またいつでも再検討修正される道が開かれていなくてはなりません。
その上で、とりあえず決定には従う。
それが健全な多数決の在り方です。


でも、先の記者の質問からも感じられ、また確かに私たち自身にもある「指導者と命令に服従する民衆」的な発想は、民主主義を理解している者の態度ではないと思います。
民主主義をより良く実現するためには、実は国民の監査能力こそが一番重要なのですから。

この際「無関心は無責任」と自覚して、自分たちの国の行く末に責任を持ちたいと思います。
日本の民主主義は、まだまだ成熟していないと思う私です。