日別アーカイブ: 2009年9月7日

お日さまのにおい


ライ麦全粒粉を製粉中です。
製粉機周りは、粉埃で真っ白。
「粉屋のダスティー」を思い出します。



こちらがライ麦全粒粉
灰緑色をしています。



こちらは小麦全粒粉
赤っぽい茶色です。


今年度産の小麦とライ麦を製粉いたしました。
これでいよいよライ麦も山都町沼ノ平産のものに切り替わり、原材料の地元調達率が大幅に向上することになります。
特に、全粒粉だけで造る「プンパニッケル」は、地元産原料100%で製造することになります。

今日は、製粉機の立てる粉埃のにおいを嗅ぎながら、これを何のにおいと表現したら良いだろうかと思っていました。
「そうだ!お日さまのにおいだ。」違いない!と、次から次へと子どもの頃の記憶が蘇りました。

麦畑の中にしゃがみ込んでかくれんぼした時のにおい。
家の周りの、刈り倒した草が乾いて枯れて行く時のにおい。
稲刈りの終わった田んぼの中で、藁屑にまみれて遊んだ時のにおい。
麦わら帽子のにおい。

いつもお日さまがカンカン照っていました。
お日さまのエネルギーをいっぱい吸い込んだ麦の粒。
蒔けば芽が出る命の粒を、ありがたく粉に挽かせていただきました。

今週のパンから、新小麦と新ライ麦を使います。


「・・・稲穂の海を吹き抜けて・・・」の歌詞を思い出します。
久保田麻琴の「休みの風」という歌。


今日は午後から、所用のため会津若松市内へ出かけました。
途中、刈り取り間近の田んぼの中を走り抜けると、やっぱり同じお日さまのにおいが漂っていました。