日別アーカイブ: 2009年9月22日

小麦の種まき

今日は急遽、沼ノ平の農家さんの小麦の種まきの様子を、見学しに行って来ました。
昨日、別の用件でお電話さし上げたところ、今日種まきを予定しているとのこと。
近所の農業志願の青年Y君(先日、トラクターを貸してくれた彼です。)を誘って、お邪魔して来ました。


畑に到着してみると、もうすでに作業が始まっていて、早速見学方々お手伝いを申し出ました。
お邪魔になるだけかも知れないと思いましたが、皆さまに小麦の作付の手間ひまの実感をお伝えしたかったのです。



この畑1枚で5畝(150坪)ほどの面積。
ガイドロープを張って二人で溝を付けています。

この作業の前にトラクターで一度、
草を鋤き込みながら耕しています。



油粕を撒いているところ。



醗酵鶏糞を撒いています。
この道具がとてもよく出来ていて、
感心させられました。
動力不要のエコツールです。



いよいよ種まきです。
適量を均一に蒔くのは、集中力が要ります。



慣れない手つきで挑戦しているのは、他ならぬ私です。



溝の中に、鶏糞と油粕と小麦粒が蒔かれたところ。



足を使って土かけをしているところ。



道具を使って土かけする方法もあります。


 



私とY君もお手伝いしました。
まわりの田畑や山々の風景に、気持ちがなごみます。


手順は、先ず畑に種をまくために筋状に溝を付けます。
そこに醗酵鶏糞と油粕を撒き、それから小麦を蒔いて土をかけます。
文章にするとあっけなく思えますが、けっこうな手間ひまがかかりますし、集中力も体力も必要です。
でもまわりのやさしい風景を眺め、清々しい山の空気を吸いながら汗をかくのは、なかなか心地よいものです。


私もY君も、種まきと土かけをお手伝いしました。
そして一仕事終えた後、木陰に座り込んでちよっと変わったスイカをごちそうになりました。
鉈でザックリとぶち割ったのを、顔面いっぱいにかぶりつきましたが、これがまた特別おいしかったです。


結局、午前中1時間余りお邪魔して、畑一枚終わったところで失礼して来ました。
今回は、小麦を試験的に早蒔きしているとのことで、ライ麦はもうしばらく先になるとのこと。
またもう一度、見学にお邪魔して来るつもりです。


こうして手間ひまかけて、さらに十ヶ月の栽培期間を経て来年の7月の収穫まで、パンが出来るまでの道のりは長いと感じることしきり。
一粒の小麦がパンになる、それはまさしく奇蹟だと思う私です。