「未来の食卓」という映画をご存知でしょうか。
私がこの映画を知ったのは、昨年「おいしいコーヒーの真実」のDVDを購入した時、チラシが同封されていたからです。
興味深くまた内容も良さそうで、いずれDVDが出たら購入しようと思っていました。
私が出かけられる範囲では、上映会の情報はありませんでしたから。
その後知り合いから、上映会で見てとても良かったと感想を聞き、ますます確信を深めていました。
そしてやっとDVD解禁となり、つい先日手に入れることが出来ました。
実は、食工房のご常連の方何人かとお金を出し合って買おうという申し合わせで、私が購入する役目を引き受けていたのです。
到着して早速試写してみました。
それで一つご紹介しておきますが、この映画には、冒頭とても気になる件があります。
パリのユネスコ本部で行われた「健康と環境に関するシンポジウム」の席上、アメリカ環境科学主席研究員の一人が、「今の世代の子ども達は、近代史上初めて、親の世代に比べて健康的に劣るかも知れない・・・あってはならぬ事態です。」と発言しています。
そしてそれが事実だという証拠が次々と示されます。
環境汚染が食物に、そして健康に及ぼす影響を、具体的に指摘します。
この件を見ながら私は、30年以上も前自然食やマクロビオティックの考え方に出合い、自分たちと次の世代の健康をどうやって守れるだろうかと、真剣に取り組んでいた頃のことを思い出しました。
あれから、一部の人々は確かにオーガニックに傾倒して行きましたが、世の中全体として見たら、全然反対の方向に進んで来たのではないかと思います。
それが21世紀になって、さすがに誰の目にも分かるほど危機が迫っているという状況になって、やっとこういう映画が大反響を呼ぶようになったのだなと、この30余年という長い時間の経過を思って、ため息が出てしまう私です。
その30年の間に私には、子どもが生まれ、さらに孫も生まれているのです。
子ども達が親の世代より健康的に劣るというのは、本当に由々しき一大事です。
何故なら、孫の世代はさらに悪くなる可能性が高いからです。
では私たちの未来を守るにはどうしたら良いのか?それにはまず未来の食卓を守ることだ、そのために動き出したフランスの一地方の小さな村の取り組みを、一年かけて追ったドキュメンタリー映画、それが「未来の食卓」です。
なるべく早いうちに、このDVDの鑑賞会と語り合いの集いをやりたいと考えています。
会場の提供、プロジェクターの貸し出し、その他どんなことでも、ご協力いただける方のお申し出をお待ちしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
ご参考に・・・
映画「未来の食卓」公式サイト <こちら>