月別アーカイブ: 2010年3月

ブラジル産・ホアキン豆、不作のため出荷休止

南半球のブラジル産、今入荷しているコーヒー豆は2009年収穫のものです。
昨年は、ブラジル全体では豊作だったようですが、ホアキン農場では天候不良の影響で不作に見舞われ、年度途中の5月で在庫切れ出荷休止となる見通しです。

悪豆拾いに泣かされているホアキン豆、豆の状態の悪さの原因の一つには、この不作の影響もあったかも知れません。

こんな時私たちは、他の銘柄を買って凌げば良いという対応をするわけですが、生産者にとっては収入が途絶えるわけですから、大変深刻な事態と言わなければなりません。
病気で倒れた父親に代わって農場を継いだ、若きファビアナ、フラビア姉妹は、どうしていることでしょう。


無農薬有機栽培の認証を取って、張り切っていたところだったのに、まさか無農薬に徹したことが裏目に出た結果だとしたら、私たちとしても申し訳ない心境になりますね。


最近、コーヒー豆生産者の間では、この有機認証を取り下げる動きが出て来ているそうです。
毎年の報告申請書類作成の煩雑さと、検査手数料などの負担が大きいことに加えて、せっかく有機認証を取っても、大方の消費者は相変わらず安く買うことにしか興味が無く、大したプレミアムにならないからだそうです。


そういう話を聞かされると、生産者消費者両者の間に入って仕事をしている者としては、大変複雑な心境にならざるを得ません。


消費者の身勝手も困りますが、生産者も苦し紛れに偽装に走ったりすることのないよう、今こそお互いが信頼しあうことの意味を、再確認しなくてはならない時ではないでしょうか。


 


   週末イベントのご紹介



Spring Share /スプリングシェア


4月3日(土)・4月4日(日)両日開催


@ Epinard /エピナール


神奈川県は湘南の地、大磯海岸の程近くにあるエピナール。
ここのオーナーご夫妻は、ご主人が建築デザイナーで建築企画設計施工をトータルにプランニングする工房を運営。
そして
奥さまは、カフェを経営しながらさまざまなイベントを企てる実行力溢れる方。
有名バンド・スピッツのサウンドプロデューサーをしていた作編曲家の元マネージャーだったという奥さまの企画力は、センス抜群です。

そのエピナールのカフェにて、毎年行われている春の大イベント、スプリングシェア。
年々参加者が増えて、今年は、ちょっとあり得ないほど盛り沢且つ贅沢な内容です。

そこに食工房の焼き菓子を並べていただくことになりました。
それも、エピナールで仕入れていただけると言う、願ってもないようないいお話しです。
飲み物、食べ物、スィーツももちろん、数多くの個性的な出展者の品物と肩を並べるわけですから、当然こちらも張り切らざるを得ません。


実はエピナールのオーナーご夫妻とは、かれこれ15年くらい前からの個人的なお付き合いがあって、今までにも度々食工房の品物を引き立ててくださった経過があるのです。
今までにもう何度も期待を裏切って来ましたが、ここ最近やっとお客さまにもいい評価をいただくようになって、まあその結果を見ての今回のお計らいだろうと思っています。


前置きが長くなりましたが、お近くの方、当日湘南方面にお出でになる方、そうでなくても興味の湧いた方、ぜひぜひスプリングシェアへご来場ください。
後悔はさせません。


Epinard /エピナール のホームページ(トップページ) <こちら>

カフェとイベントのページ 
<こちら>

「腰パン」に、私も一言

ちょっと前になりましたが、ずい分物議を醸した「腰パン」騒動。
今日のネットニュースでは、こんな記事が目に留まりました。


 


   「ずり下げズボン」流行の収束願い、NY繁華街に看板設置へ


ニューヨーク(CNN) 若い男性の間で流行している、腰辺りでズボンを履くいわゆる「ずり下げズボン」の習慣をやめさせようと、ニューヨーク州議会の上院議員がブルックリンなどの繁華街にキャンペーン看板を設置する計画を立てている。キャッチコピーは「Raise your pants, raise your image(ズボンを上げてイメージを上げろ)」。(CNN.co.jp)


不快だという意見があるかと思うと、表現の自由だという意見があり、アメリカのある州では「ずり下げズボン禁止条例」を決めたところ、憲法違反だという議論まで出て来たとか・・・。


 


さて当の私の感覚はと言うなら、世の中平和ですなァと言うしかありません。


もし彼が狩猟民だったとして、槍を片手に獲物を追う時にあの格好では、獲物に逃げられるのが落ち。
反対に危険な猛獣に出合ったら、簡単に餌食にされてしまうでしょう。
まあでも、今の私たちにそんな現場はありませんから、いい喩じゃないと言われるかも知れませんね。
だったら、あの格好で畑を耕してみたら具合がいいでしょうかね。
山に行って、チェーンソウで木を伐ってみたらどうでしょう。
多分、裾を引っかけついでに足を切り落とすのが落ちです。


何が言いたいかというと、ずっとあの格好でいられる生活ってどんなんだ?ということです。


14年間電気も電話もない山の中で、薪とランプで生活した時のことを思い出すと、あの生活ではたとえ腰パン大好きでも、あの格好では何も出来ませんから。

どうも何と言ったら良いか分かりませんが、世の大方の人々が不快だから止めろと言ったり、逆に個性に口出しするべきじゃないと言ったりしているのが、私には全然ピンと来ません。


とまあ、こんなとらえ方もあると知っていただきたくて、一言申し上げました

地域の活力

昨日は、当地区の定例総会というものがあり、出席して来ました。
実は、昨年も同時期の開催だったのですが、私は「あぐり・カフェ」イベントに出店するため、連れ合いに出席してもらっていましたので、2年ぶりに顔を出したことになります。


都会に住んでいる方はお分かりにならないかも知れませんが、地方のそれもいわゆる田舎に来ると、行政の一部を住民自らが負担しています。
一つの集落を一行政区と割り当てて、区長や役員を選び、住民自らで、集会所や生活道路、街路灯など施設の管理をします。
行政が発行している広報や様々な告知情報の配布や回覧も、区内にいくつかの小組を作り、組長に任命された人が世話をします。
その他にも、様々な事業がいくつもあり、それも全部自分たちで始末を付けます。

それらの活動のために必要なお金は、行政区負担金と言う名目で、各世帯から徴収しています。
総会では、このお金の取り扱いつまり予算審議が、最重要な議題です。


私は、今年はその中の組長役を任命されました。
当地区は任期2年で、他所の集落がたいてい1年だそうなので、長い勤めになります。
そういうこともあって、今回はしっかりと気合を入れて会議の進行に立ち会いました。


地域の活力ということが良く言われますが、こうした集落上げての総会の場に立ち会っていると、その地域の活力が見えるような気がします。
今、どこの地域も過疎に悩み、集落存続の危機を感じているのですが、本当に真剣に危機感と向かい合っているかどうかが、その地域が生きるか死ぬかの分かれ目だという気がします。


近年、益々忙しくなる一方の私たちの生活の中で、地域のためのボランティアとも言えるこうした役職を、本当なら引き受けたくないというのが多くの方の心境なわけですが、それでは集落の存続は望めません。


集落の運営が何故そんなに大切なのか、大都市に住んでいる方には理解出来ないかも知れませんが、人口の少ない地域では、市や町や村の行政に頼っているだけでは、間に合わないことが沢山あるのです。


そしてもう一つ、こうした地方の自然に近いところで人の生活と働きが健全に維持されることは、実は都市機能の維持にどれほど貢献しているかを、知らなくてはなりません。
地方の衰退は、やがて都市の衰退に結びつくということです。


我々が、集落存続の危機に真剣に向かい合うかどうかは、本当はこの国の行く末に関わっていることなのです。
幸い昨日の我が集落の総会では、新区長、新役員の選出が建設的な気運の元に行われ、当分の間この集落は大丈夫だと感じた次第。
人は減っても、まだまだ健な田舎の姿を見せてもらったような気がしました。
そして一方の私は、毎年少しずつ少しずつ皆さんとの距離も縮まり、今年組長役が回って来たのも何かの縁と受け止めています。

文旦ピール、ふたたび


文旦何個分になるでしょうか・・・?
おいしく食べるのも、半分お仕事です。



熱いうちに袋に入れ、湯気がこもって脱気したらすぐにシールをかけます。
大がかりな設備を要さず簡易な方法ながら、完璧な保存方法です。


3年前に文旦ピールのつくり方を詳しく書いていますが、その記事の閲覧者が、毎年この時期になるとグンと多くなります。 <参照>
参考にしてくださっている方が多いのだなと思って、私も他のつくり方の記事を見させてもらっています。
人によってやり方は実に様々。
実際のところ、出来具合にどのくらいの違いがあるのか興味はあっても、こちらは業務用に使うものを造っていますので、他の方法を試してみるわけにも行きません。
まあ今のところ、これ以上の方法はないかなと、これまでの試行錯誤の末の結果には、一応の自信はあるのです。
ただ皆さんがやるのには、ちよっと時間がかかり過ぎるのが問題かも知れません。
それで私の方法だと、けっこう苦味が残るという方もいらして、それについて一言。
この文旦ピールは、そのまま食べるということはなく、全部お菓子の材料に使います。
出来上がったお菓子にほど良い苦味が残って欲しいので、そのまま食べるとちょっと苦味が強いくらいになっています。
でも今年は、もう少し苦味を抜いてもいいかなと思って、二時間冷水に浸ける際、二回とも少量水を流し放しにしてみました。
これでずい分苦味が軽くなったように思います。
もちろん、香りの方は全く動きません。
水が冷たいのが、大事なところです。


煮詰め方や時間のかけ方、それでどのくらい保存が利くか、それもまたいろいろだと思います。
食工房では、一年間使う重要な製菓材料ですから、レトルト用包材に密封し、袋ごと30分間煮沸殺菌してから保存します。
常温でも大丈夫ですが、香りをより良好に保存するため、冷凍ストッカーに入れて、-25℃で保存しています。
これだと、丸2年置いても状態は完璧です。


こうして造った文旦ピールが、如何に優れものであるかは、出して来て刻んでいる時、作業場が文旦の香りでいっぱいになることで分かります。
一かけら口に入れると、自分で造ったのだからよく分かっているはずなのですが、それでもいつも香りと味わいに感激してしまう私です。
同じ方法をお試しくださった方、きっと私がこのように自画自賛するわけがお分かりだと思います。

マイブログ3周年

「飯豊の空の下から・・・」を立ち上げて、今日で丸3年が過ぎました。

恐々のネットデビューから3年過ぎて、今はもう怖いものなし、ブログスタンスも心得ているつもりです。
おかげさまで、厳しい批判や非難に晒されて炎上なんてこともなく、むしろ得るところの多い3年間でした。
只今、訪問者累計は17万超。
一日の訪問者は200人前後。
いろいろなブログを拝見していて分かりますが、特別多くもなくかといって少なくもない数なのですね。


ところで、概ね毎日更新を心がけて書いていますが、一日一本の記事を書こうとすると、正直熟慮を重ねた文章は書けません。
それでも本当にたまには、長い時間温めて続けて来た文章を、書く機会に恵まれる時があります。
そういう時は、自分でも満足ですし、不思議とその後のアクセスも増えるのですね。


ま、こればっかりやっているわけには行かないのですが、出来る範囲の努力で、商売上のプラスになることと、自己表現と、出来れば世のため人のためになること、その願いに適ったブログであることを心がけてやっていこうと思います。


本日もご覧くださった方、ご訪問ありがとうございました。


   おわびとおことわり 3/28付

3/26の「アプリコットケーキ」の記事の中で、「合いの子」という記述が差別用語に当たるとのご指摘をいただきましたので、本文中より削除書き換えいたしました。
謹んでお詫び申し上げます。
実は私が好んで使っている「百姓」という言葉も、放送禁止用語に上げられているそうで、世の中、私などが知らない間にいろいろな制約が増えているのですね。
中には、それがどうした!と言いたくなることもあるのですが、今回はご指摘を入れて訂正させていただきました。

アプリコットケーキ


アプリコットケーキです。
食工房のケーキの中で、一番試行錯誤の数が多いレシピになりました。


食工房は、ケーキも焼いております。
食工房の数あるメニューの中では決して売れ筋ではありませんが、造り手としてはレシピを練るのが楽しみなメニューです。

今日はその中の一つ、アプリコットケーキをご紹介します。
その名の通り中に、干しアンズ(ドライドアプリコット)を大きめにダイス切りして入れています。
他に、サルタナレーズン、ドライドクランベリー、そして文旦ピールも入っています。

つまり、酸味系ドライフルーツをアレンジしたフルーツケーキなのですが、それだけではありません。
卵白を泡立ててケーキ生地を造るところまでは、変わったところはありませんが、卵黄とバターとプレーンヨーグルトをミキシングしたものを合わせます。

当然、膨らみは悪くなりますが、フルーツケーキとチーズケーキを足して二で割ったようなものが出来上がります。
これがまた、濃厚な味がしておいしいのです。

コーヒーと紅茶、どちらに合うかと言われると、紅茶の方に軍配が上がりそうですが、コーヒーでダメということはありません。
ハーブティーもよろしいと思います。

いつも少量製造なので、私たちは計り残った生地をカップ型に入れて焼いた小さな塊を、分け合って食べるのが楽しみです。

ああ、でも!今日、撮影用に1本切りましたからね。
これはもう、食べるしかありません。
ご来店の皆さまにも、試食していただけますね。


ちなみに食工房のケーキメニュー、他にアールグレーティーケーキエルフの焼き菓子(チョコレートとココアのケーキ)があります。

毎日違う体の調子

毎日ランニング(・・・と言うほどのものではありませんが)をやっていると、毎日同じようには走れないことが分かります。
と言うか、体の状態が、ただじっとしている時よりもはっきりと実感出来る、と言った方が良いかも知れません。


そういうちょっとした変化を、ただたまたまのことだと見過ごさないようにしています。
調子が良くてもまた悪くても、どんな体の状態にも必ず何か理由があるはずだと、昨日一昨日のことを思い出してみます。
食べたものや一日の過ごし方などいろいろと。
そうすると私の場合、長年の経験から大体の察しが付きます。


先週はめでたくパンが売り切れて食べるパンがなくなり、玄米も切らしていて、数日間いただいた白米を食べていましたが、そんなことでももうはっきりと変化が起こっています。
納税申告の直前など、PCの前に座っていることが多かった時にも、やはり顕著な変化がありました。


そうやって諸々思い出しながら冷静に考えると、何を食べてどんなふうに過ごせば体の調子が上向くか、答えはすでに出ているのですね。
しかしです・・・。
そのとおり実行出来ない状況があるわけです。
今の私のように生活環境は決して悪くなくても、日常の過ごし方の中には不健康な要素が少なくないということなのです。


もっとも、人生とはそんなに単純ではありませんから、他にもいろいろと元気の出る理由があったり、その逆があったりします。
何かも思い通りには行きませんが、何でも出来ることから体にいいこと、心にいいこと、それと分かっていることはコツコツ実行あるのみ。
そして毎日の小さな変化に敏感でいたいと思っています。


 

「あぐり・カフェ」に出店出来ません

来る3月28日(日)、会津若松市内にて開催される「第5回あぐり・カフェ」イベントですが、今回は残念ながら食工房は参加いたしません。

と言うのは、ちょうどその日我が地区の、年一回の定例総会が行われるのです。
加えて今年は、隣組の組長を任命されることが決まっていますので、欠席はもちろん代理を出してしのぐわけにも行きません。

そのようなわけで、今回のあぐり・カフェには欠席と相成りました。
また別な機会に出店させていただきます。


     只今、「パンだより」編集中です。

web全盛の時代を迎えたかに見える今でも、まだ数割の方がネットをご覧になっていません。
印刷物は、相変わらず貴重な情報源として機能しています。
こちらもおろそかにならぬよう、エネルギーを注いで行きたいと思っています。

そうそう、もう3年間も休刊になっている「高野通信」も、復刊したいですね。
たとえ年一回でも出せれば・・・、ブログとはまた違って、想いを育み文章を熟成させることが出来ると思っています。

温暖化を実感する季節の変わり目

地球温暖化と言われて、たいていは平均的に気温が上昇して行くものと思いがちですね。
確かに数値的に平均気温は上がるのですが、その中身と言うか詳細な様相は、単純な想像とは全然違うもののようです。

先ず、地球環境が温暖化すると何が一番違って来るかと言うと、大気が動くエネルギーなのですね。
例えて言うと、鍋の中で湯が沸いているとして、コトコト沸騰しているのとグラグラ煮立っているのの違いに似ています。
大気圏をかき混ぜる勢いが強くなると言ったら良いのでしょう。

そのせいかどうか、近年季節の変わり目の時の寒暖の変化が、とても大きいように感じます。
今までなら、直接混ざり合うことのなかった熱帯の熱い空気と極地の冷たい空気が、時々あり得ないほど移動して直接接触したりする可能性が出てくるわけです。
低気圧と高気圧の気圧差も大きくなりますから、春の嵐も台風並みに吹き荒れるし、その台風も最大風速が大きくなって、今後自然災害を想定する時の基準として、風速100m/sを考えなくてはならないと言われています。

余談になりますが、そうなったらビルや鉄塔、長大橋など構造物の設計を、根本から考え直さなくてはならなくなるとか・・・。

先日のように、20℃を超える晴天の翌日に氷点下の雪の日がやって来るのは、正しく温暖化の証拠じゃないかと思っている私です。

そうやって激しく行きつ戻りつすることこそが、実は温暖化の現われであって、ふと気が付いて見ると、東北でもお茶やミカンが収穫出来るようになっていたり・・・。
昆虫の世界では、もうすでに温暖化の影響と思われる生息域の変化が起こっているそうです。


気を付けてさえいれば、実は温暖化を実感出来る機会は沢山あるのですね。
人間がいろいろ理屈をつける以前に、自然界はちゃんとシグナルを出しています。

仕事と労働

同じことを言っているわけですが、今日はちょっと違う意味の言葉としてお話ししたいのです。


上の娘が縫い物が好きで、自分と妹の着るものをもう何枚も縫っています。
その娘がこんなことを言いました。
「縫い物って、一枚縫い終わって完成じゃないんだよね。それを着てみて着心地が良かったら、そこでやっと完成と言えるんだよね。」「せっかく縫ったものも、着てもらえなかったら、ただの布切れだから。」
そこで私は思ったわけです。
モノづくりと言う仕事何でも、そのモノを造ったところで終わりじゃないのですね。
パンだったら、焼き上がって終わりじゃなくて、買って口に入れてもらって、おいしいかったと満足してもらって初めて、一つの仕事として完結するのだと。


で、労働と言うのは、賃金と引き換えに仕事をすることには違いありませんが、一人一人がやっていることは、必ずしも完結する必要はないのですね。
分業化、専業化が進んだ現代、中には自分が何を造っているのか、何の役に立っているのか分からない、また分かる必要もない現場がいくらでもあるわけです。
仮に何かの役に立っているには違いないと想ってみても、その実感を味わうことは滅多にないことです。


そこへ行くと私など、見合った賃金と言う点では全くお話しになりませんけど、自分の心がけ次第で仕事が完結して行く喜びを味わえるという点では、この仕事に全く不満はありません。


仕事というのは、何と言ったら良いのか、育って行くという感じをいつも味わっています。
自分自身の気持ち、仕事の質、お客さまの反応、そして喜び、それらが絡まり合いながら成長して行くという感じです。


骨身はそのために削るものと思っている私です。



お彼岸過ぎて降雪


東北ではこんなことも、そう珍しいことではありません。
まだまだ寒い。でも、明るい日差しに春の訪れを感じます。
このところ、お久しぶりのお顔を拝見することが多くなっています。
ご来店ありがとうございます。


  食工房からお知らせ

今週のマフィンは、シマリス君の朝ごはんとそば粉マフィン
クッキーは、わらいごま、森のパン屋のビスケット(新)、ナッツクッキーを焼きました。
他に、コーヒークッキー、どろんこクッキー、その他少しずつ在庫があります。

3月26日(金) 会津若松市方面へ戸別配達に回ります。
ご用の方は、3月24日午前中までにご注文ください。