日別アーカイブ: 2010年3月23日

温暖化を実感する季節の変わり目

地球温暖化と言われて、たいていは平均的に気温が上昇して行くものと思いがちですね。
確かに数値的に平均気温は上がるのですが、その中身と言うか詳細な様相は、単純な想像とは全然違うもののようです。

先ず、地球環境が温暖化すると何が一番違って来るかと言うと、大気が動くエネルギーなのですね。
例えて言うと、鍋の中で湯が沸いているとして、コトコト沸騰しているのとグラグラ煮立っているのの違いに似ています。
大気圏をかき混ぜる勢いが強くなると言ったら良いのでしょう。

そのせいかどうか、近年季節の変わり目の時の寒暖の変化が、とても大きいように感じます。
今までなら、直接混ざり合うことのなかった熱帯の熱い空気と極地の冷たい空気が、時々あり得ないほど移動して直接接触したりする可能性が出てくるわけです。
低気圧と高気圧の気圧差も大きくなりますから、春の嵐も台風並みに吹き荒れるし、その台風も最大風速が大きくなって、今後自然災害を想定する時の基準として、風速100m/sを考えなくてはならないと言われています。

余談になりますが、そうなったらビルや鉄塔、長大橋など構造物の設計を、根本から考え直さなくてはならなくなるとか・・・。

先日のように、20℃を超える晴天の翌日に氷点下の雪の日がやって来るのは、正しく温暖化の証拠じゃないかと思っている私です。

そうやって激しく行きつ戻りつすることこそが、実は温暖化の現われであって、ふと気が付いて見ると、東北でもお茶やミカンが収穫出来るようになっていたり・・・。
昆虫の世界では、もうすでに温暖化の影響と思われる生息域の変化が起こっているそうです。


気を付けてさえいれば、実は温暖化を実感出来る機会は沢山あるのですね。
人間がいろいろ理屈をつける以前に、自然界はちゃんとシグナルを出しています。