今日は忙しかったです。
長い長い一日でした。
その間、外はずーっと冷たい雨。
何時、みぞれ混じりになるかと思える雨でした。
でも食工房の作業場は、薄着の袖を腕まくりしてちょうど良いくらい。
そしてその中で、一日ずっと汗をかくほど全力投入して仕事していました。
パン焼きって、案外重労働なんですよ!
終わって配達に出かける頃は、もう早や薄暗くなっていました。
雨の中を回っていると突然、田んぼの中の道を、傘をさして自転車を漕いでいる人とすれ違いました。
風も強いのに、あれでは顔は濡れなくても半身ずぶ濡れだなぁ・・・と思いながら、帰り道を急ぎました。
でも、気の毒だなとは思わなかったんですよ。
甚だ手前勝手な想像なんですが、何と言うか、いいなぁ・・・と思ったんです。
私だって、集落の中なら歩いて出かけるし、自転車もありです。
雨が降っていたって関係ありません。
そうやって家にたどり着いて、濡れた体を乾かして、温かいお茶だったり、ご飯だったり、そしてお風呂だったり、そりゃあ幸せを感じる瞬間ですよ。
昔、車なんて無かった時代には、蓑笠つけて濡れそぼって外を歩いて出かけたのです。
辛かったに違いないけれど、だから囲炉裏の火がことさらにありがたかったし、菜っ葉だけの汁でもうれしく思えたのです。
否、そんな昔と比べようと言うのではありません。
ただ、雨風激しい寒い晩に、傘をさして自転車を漕げるって、素敵だな!と思っただけ。
明日は、雪になるところもあるらしいです。