2016年4月12日午前6時18分
昨夜から今朝までの間に、雪が降ったのですね。
今朝は、あたりが真っ白になっていて、ちょっとビックリ。
畑の準備を進めた人は、大変に目に遭ったのじゃないかと思いましたが、日が当たり出すとどんどん融けて、日中は一転して暖かい一日でした。
畑もやれないことはなかったけれど、準備をしておいたこともあり、真空管アンプをいじりました。
40年前に製作したときの回路図を見つけました。
その時私は、24歳。
シャーシ裏側です。
回路構成がシンプルなので、中はスカスカです。
こうして見ると、電源部分で全体の半分を占めています。
チョークコイル(C-10-250)がでか過ぎですが、たまたまあった物を使ったのでこうなった。
製作時のメンバーです。
左側の6GA4の内部で、ゲッターが脱落しています。
新しい主役、6V6S。
6V6シリーズの中で、一番プレート損失が大きいバージョンなので、無理がきくかな・・・?と思ってこれにした。
回路変更前、出力段(6GA4)周りの配線
回路変更後の出力段(6V6S)周りの配線
ソケット規定は、4番ピンがSGの他は全て同じなので、至って簡単。
これが、昨日ご紹介したテスターです。
なかなかいいものです。
何しろ40年前に作って、その後ほとんど使っていなかったものですから、まずは各部品が健全かどうか調べることから始めました。
回路図も起こさなくてはならないと思っていましたが、何と!40年前のノートが出て来て回路図が書き込んでありました。
40年前にタイムスリップしたような気持ちになって、暫しそのノートに見入ってしまった次第。
さて、各部分の導通テストを終わらせて、次は電源回路のチェック。
整流管だけ差し込んで、電源を入れました。
ヒーターが赤くなると同時にどんどん電圧が上がり、コンデンサの耐圧を超えそうになりましたので一旦OFF。
とりあえず異常はないようなので、次にその他の真空管を差し込んでテストです。
件のイカれている6GA4も、逆さまにすると脱落した部品がガラス管の底に落ちて支障がなさそうなので、スピーカーもつないで音が出るようにして、現状の回路で電源を入れて見ました。
で、手近な音源と言えば、これがパソコンだったわけで、PC直結で鳴らしてみました。
音量調節は、もちろんPCの画面上でやるわけです。
この時代ならではの、何とも不思議な光景です。
しかし、これがなかなかいい音で、次々といろいろな音楽を流して試聴してみました。
実を言えば、真空管アンプに対する思い入れなんか、とっくに捨ててしまっていた私ですが、今日は久しぶりに「いい音だな・・・」と唸ってしまいました。
そしてその後一旦電源を落として、回路変更をしました。
6V6Sに差し替えて、改めてテストです。
スピーカーも音源も全て同じ設定です。
同じ曲を鳴らしてみましたが、ここで二度ビックリしてしまった私。
こちらもなかなか悪くない!じゃありませんか。
しかしまだ万全ではありません。
実は、パーツが揃わなかったので、6V6Sの動作がイレギュラーのままなのです。
後日、正常な動作になれば、さらにいい音になると思います。
というわけで、オーディオマニアな一日でした。
寄せ集めのパーツで作ったため、トランス類は皆「山水」ではあるものの年代が異なります。