昨日の最後に、実はビールを仕込みました。
ちょっと時期的に遅れてしまいましたが、夏の間には仕上がって十分楽しめると思います。
写真は今日、ちょうど24時間経って醗酵が始まったところです。
私のビール仕込みは、市販のビールキットを使っています。
ただし、添付のドライイーストは使用せず、食工房のパン種を使って醗酵させます。
今回のは、エールビールと呼ばれる赤茶色のビールです。
モルト用の麦のローストがやや深い目で、ホップの香りにナッツのような香ばしさが加わります。
私は、少しくらいクセが強くてもモルトの味が濃厚な方が好みなので、規定量から増量することなく、いわゆるオールモルトで仕込みます。
おまけに天然酵母なので、乳酸菌も一緒に醗酵しますから、出来上がったビールは微妙に酸味を帯びます。
ドイツやベルギーなどでは、こんな酸味のあるビールも珍しくないそうですが、日本では今一受けが良くないみたいです。
仕込み時期や熟成期間の取り方によって、変幻自在に味を変える天然酵母仕込みの自ビールは、付き合っていて本当に面白いです。
そしてこの楽しみは、自ビール仲間同士にしか分からないものかも知れません。
私は、パン屋でコーヒー焙煎にも手を出している浮気者ですが、もし、この国に酒税法などというものがなかったら、ビールかワインか知りませんが、酒造りを仕事にするのも悪くないと思っています。
ただし飲む方は、ほとんどダメです。
酒の味はよく分かりますが、アルコール耐性がないのですぐに気分が悪くなって、それ以上飲めなくなるのです。
さて、今日から一週間か十日経つ頃には、タンクの中のモルトはすっかりビールになっているはずです。
でも飲むのはまだまだお預け。
ボトリングして熟成を待ちます。
本当なら2・3ヶ月から半年くらいかけると、酸味が少し取れてスッキリした味になります。
でも今は夏場ですから、そんなに待っているわけには行きませんね。
8月に入る頃には、飲めると思っています。
さあさあ、ビールを飲みたい方は、食工房にパンを買いに来てくださいね。