私は、以前から農業志願あるいは田舎暮らし、あるいは自給自足の生活を志向する人たちに、度々出会って来ました。
我が山都町には小川光さんという方がいて、大変積極的に農業志願の若者を、自分の農園の研修生として受け入れています。
今年も数人の農業志願の若者が研修中です。
さて、農業の大切さは今さら言うまでもないと思いますが、一方で日本の農業の置かれている現状は大変困難な状況であるのも確かです。
それは、大方の既存の農家の子弟たちが後を継がない選択をしていることからも明らかです。
そこへ、都会から農業の現実などおよそ知らない若者が次々とやって来て、大胆にも次々と入植するのを、私はここ20年くらいずっと目の当たりにしています。
かく言う私も、阿武隈の山中で真似ごとをやっていました。
成功した人もいれば、挫折して離農してしまった人もいます。
それぞれ理由は様々ですが、そもそもこの国の経済社会の仕組みは、農業には厳しい環境だと思います。
そう言うと、農家は優遇税制と補助金で甘やかされているじゃないかという意見も出て来そうですが、現実がそんな甘いものではないことは、側で見て来た私にはよく分かります。
ましてや自分の土地を持たない人が、これから農業を始めようという時、一体どんな道があるのかと思います。
農業志願の若者の現状にもいろいろあって、今は、その生の感想や意見をブログやホームページで見聞することが出来ます。
皆さんにもぜひ見聞していただきたいと思います。
この若者たちが何十年か先に、日焼けした顔で「農業やってて良かったですよ!」と言ってくれるような世の中になってなかったら、もうこの国もおしまいだと私は思っています。
参考リンク
こみけんぶろぐ 現在研修中の若者のブログ
小川農園のホームページ 研修生が作ったホームページ 他にオフィシャルページもあり
akiraとnaoの田舎暮らし 入植準備中の若者夫婦のブログ
幡谷自然農園日記 入植14年のベテラン農家
とりのさと農園 入植25年の大ベテラン、草分け的存在
あるがまま舎 九重町 自給的暮らしを目指して活動している方のブログ