月別アーカイブ: 2007年12月

マイブログ中間報告 vol.5

先日来、何度か情報発信のことに触れています。
このブログを書き始めて9ヶ月が過ぎようとしていますが、始まって間もなくの頃から気づいたことは、インターネットと言えど意外に狭い範囲のコミュニケーションに終始してしまうケースが多いということです。
いわゆる、インターネットを使えば世界を変えられるような考えになるのは、少し性急過ぎるというか、単なる錯覚のような気がしています。
たしかに、貴重な意見の交換とか、世論の構築とか、インターネットには建設的に社会に貢献出来る大きな可能性があるのですが、逆に悪用しようとすれば、これまたとてつもなく強力な武器にもなってしまいます。
要は、関わる人間次第と言うことじゃないかと思います。
この時、私たちが気をつけていなくてはならないことがあるとしたら、騒がしい情報の渦に翻弄されて思考停止にならないようにすることだと思います。
何故なら、インターネットは、油断している人をその気にさせるのに、とても上手く働く道具だと思うからです。
全く疑い出せばキリのないインターネットですが、皆さんはどんなスタンスで付き合っていられるのでしょう。
迷惑メールや悪意のあるプログラムを仕込んだダウンロードサイト、一方的なトラックバック等々、インターネット上にも現実世界と同様かそれ以上に、うんざりするような犯罪やいたずらが横行しています。
私は、自分のホームページやブログが、たとえ間接的でもそういうものの媒介役に使われることのないよう、気をつけていたいと思います。
そして、しっかりと現実にチャネルした記事を書き続けたいと思っています。


  「アイリッシュクリスマスティーパーティーin駅カフェ」


☆定員まで、まだ余裕があるそうです。
☆当日のご来場でも入れると思います。
☆駐車場もOKです。
(2軒隣のパチンコ屋さんの裏に広い駐車場があり、そこに駐車可)

12月22日(土) 午後6:00 開場(駅カフェ自体はその前からずっと営業しています。)
ミニライヴは、午後6:30 開演

☆駅カフェ自慢の名水水出しコーヒーと食工房製焼き菓子を味わいながら、フェアリーランドの演奏によるアイルランドの伝統音楽をお楽しみいただきます。
またお帰りには、食工房のブラウニーをおみやげにお持ち帰りいただきます。
これだけの内容で、お一人1,500円!
皆さまのご来場をお待ちしております。
なお、お問合せは0242-39-3880 駅カフェまで

忙しさも佳境に・・・

年末の忙しさは、今に始まったことではないので、とっくに覚悟は決まっていますが、今日、明日、明後日くらいがピークです。
この歳になっても、きしゃな体は何とか耐えてくれますのでありがたいことです。
私の頭はマルチコアに出来ているようで、とにかく体をこき使います。
いくつもの仕事を同時に始めて、短い時間を切り換えながら併行して進めるのが、忙しい時の常套手段です。
順序を間違えたり、ちょっとしたミスが出ると大変なことになってしまいますが、その緊張感を楽しんでいるようなところが、私にはありますね。
でも、そういう時は、物凄いエネルギーを使っていますから、長い時間は持ちません。
いいところ数日間が限度です。
うまい具合に風邪も治りましたので、ここ数日間のテンションは大丈夫と思っています。
と、そのくらいにして、これからまた深夜までコーヒーの追加焙煎作業にかかります。
併行して明日の支度も、配達の準備も・・・。


  間もなく30000ヒット!
キリ番プレゼントがあります。
詳しいことは、<12月17日の記事>の最後の方をご覧ください。

高野茶屋より、雑貨品販売のご案内



食工房の店内には、カフェコーナーと雑貨品の販売コーナーがあります。
※以前にも、このことに触れた記事があリますので、興味のある方は<こちら><こちら>を参照してください。

今回は、雑貨品のコーナーに新しい作品が届きましたので、ご紹介いたします。
いつも思うことですが、これらを作っている方がプロかアマチュアかと言われると、返事に困ってしまいます。
そんなことはどうでもいいことだと、これらのモノに触れると、そう思えるからです。
木の枝スプーンを作ってくださる山脇隆さんは、私が知る限りでも、もう20年以上も木の枝に関わり続けています。
それで一つ一つの作品は、先ず実際に木の枝を見た時にイメージ出来るのだそうです。
何かとてもライヴな感じのするクラフトであり、アートであると思います。
出来上がったものを見て、逆にそれがどんな木のどんな枝をどういう風に使ったのかを想像するのは、なかなか楽しいものです。
でも本人から種明かしをしてもらうと、きっと「エーッ!」と驚くような使い方をしていることが少なくないだろうなと、ちょっと訊いたお話しからでも想像されるのです。
今回は、柄の短い可愛らしい感じのものが多いです。
中に、コーヒー豆を10g計れるスプーンがありますが、
食工房のコーヒー豆を買ったのを機にコーヒーミルを入手されたそうで、それならと、このメジャースプーンのアイディアが湧いたそうです。










    カレンダー2作

一つは、版画家古知屋恵子さんの作品。
絵には、一年を通して一つのテーマがあります。
そして一枚一枚に物語を感じる、楽しくて愉快でホッとする素敵なカレンダーです。
1冊 1,000円




もう一つは、刺し子作家で書道家でもある萩原久子さんと、お連れ合いの萩原卓さん合作による、絵手紙カレンダーです。
私も、これまでに自分宛の絵手紙を何通もいただいていますが、ご夫妻の書や絵のセンスの後ろにある、生活スタイルがとても好きです。
今回、珍しい経本折りの体裁になっているのも、このカレンダーにはとても似合っていると思います。
1冊800円




これらの作品は、ご来店いただければいつでも直接手にとってご覧いただけますし、購入も出来ます。
また、通販のご要望にもお応えしています。

食工房オリジナル


商売は何でも競争という雰囲気が強くなっている昨今ですが、競争に勝たなければ生き残りはあり得ないと言うのは、なかなかしんどいことです。
下手をすると、人に喜ばれる良い仕事をしたいという「心」を、捨てざるを得ないようなところに追い込まれてしまいます。
もちろんそれは、自滅行為です。
しかし世の中を見ていると、そういった罠にはまったとしか思えないような事件が、次々と枚挙に暇なく起こっています。

私は、前にも申し上げましたが、競争することには耐えられませんので、競争しなくても生き残れる道を探し続けてやっています。
そしてそのために一番大切なのが、オリジナリティーだと思っています。
と、言うのは簡単ですが、それを実現するのはとても難しいことです。
同じようなものを造っても、それが食工房ならではの特質を備え、なお且つ他が真似出来ないアイディアや技術に裏打ちされているためには、どれほどの努力が必要か、今までにもさんざん思い知らされています。
卓越した製品が出来るために必要な条件は、豊富なアイディアと高い技術にあると思いますが、二つとも兼備することは普通は望めないことです。
技術のない人のアイディアは、往々にして実現性に乏しく、逆に技術のある人のアイディアは、斬新さや奔放さに欠ける傾向がどうしてもあるからです。

私は最近になって、連れ合い共々自分たちが素人の独学で通して来たことの成果が、これから少しずつ上がって来るかも知れないと思っています。
それは、本当に5年10年かかって一つか二つというペースですが、世の中に向かって誇れる食工房オリジナルが出来上がっていると思えるようになったからです。

手前味噌ながら紹介させていただくと、筆頭は今年もご好評いただいたシュトレンでしょうか。
それからブラウニー。
あと一つ、堅焼き黒パンですね。
あと一つ、パン屋の本業から外れますが、オリジナルカリーマサラも。

私は、それら食工房オリジナルがお客さまに喜ばれ、必要最低限の収入の源になれば、それで満足です。
今までは、そのレベルに達することさえままなりませんでしたから・・・。

ステーション JOKE

また一つ情報発信の話しを聞いてください。
今度は、その昔私が放送局のまねごとをやったというお話しです。
もう、今から40年も前のことです。
当時、私は工業高専の学生でした。
ご存知の方もいると思いますが、高専は全5学年の内1、2年生が全寮制です。
3年生以上は自由選択ですが、寮に残る学生もけっこう多く、総勢400人余りの学生たちが寄宿生活をしていました。


さて、工科系の学生なら、送信機を作るくらい朝めし前というわけで、一時簡易ワイヤレスマイクが流行りました。
携帯電話なんて、誰も思いつきもしない時代のことです。
送信機は、AMラジオ放送の周波数帯を使うものでしたから、受信は、誰でも皆1台持っていたトランジスタラジオでOKでした。
寮の部屋同士で無線通信で会話出来るのが面白くて、私も1台作りました。
そして、やがて皆の興味が冷めた頃、私は、この送信機を使って放送局のまねごとをやってみることを思いつきました。

気の置ける友人と二人で組んで、誰がやっているか絶対にバレないようにやろうという申し合わせでした。
と言うのは、この送信機、違法と言うほど強い電波が出るものではありませんでしたが、電波管理局という所がいかにも厳しく恐ろしい機関だと聞き及んでいたことと、どこでやっているか分からない方が面白いというのが、その理由でした。


私の送信機は、皆のと違ってマイクの他にライン入力をミキシング出来るように作ってありましたので、ターンテーブルを用意してレコードをかけながらおしゃべりすることが出来ました。


さてこの放送、リスナーは当然寮生仲間です。
いろいろ工夫して、放送エリアは4棟あった宿舎全てをカバーしていました。
でも、こっそり始めた放送を知ってもらわなければなりません。
寮の管理と指導のために、毎日入れ替わりやって来る教官にだけは、絶対に知られたくなかったので、私は各棟の入口付近にある掲示板(黒板)にチョークで、例えば次のように記しておきました。           
JOKE 11:00PM~1:00AM 1620kHz
初めのうちは皆、何のことだか分からなかったみたいですが、間もなく認知されて少しはリスナーがいるらしいことが分かって来ました。


ちなみにJOKEというのは、私と友人で勝手につけたコールサインです。
まさにジョーク(JOKE)でやっている放送局ですからね。
どこかに本物のJOKEがあったのかも知れませんが、そんなことはおかまいなしです。
そして用心のために(?)、時々放送周波数も変えていました。


ところで、かけるレコードはどうしたかと言うと、自分が持っているものは限られていますから、何人もの友人から借りまくっていました。
先輩の一人が、ヒットパレードもののシングル盤を何百枚も揃えていて協力してくれましたので、リクエストも募ることにしました。
掲示板の下に、目立たないくらいの小さな箱を置いて、その中にリクエストカードを入れてもらい、毎日回収して回りました。
まあ、一部の者だけだったかも知れませんが、この遊びに乗ってくれているらしく、私と友人は毎晩、他愛もないことを好き勝手にしゃべってはレコードをかけていました。


そしてもう一つ実用的サービスとして、FM放送の音楽番組をAMに変換して放送していました。
当時は、FM放送が始まって間もない頃でしたが、AMでやっていた音楽番組が次々とFMに移行して聴けなくなっていました。
FMの聴けるラジオは、学生の間ではまだ珍しいものでした。
こちらの方はけっこう重宝がられて、やりがいを感じると言うと大げさですが、密かに得意満面でした。


さて、このステーションJOKEも、数ヶ月やったところでやっぱり教官にバレてしまい、中止に追い込まれてしまいました。


あれから40年経って、今、あちこちに小さな街のFM放送局が出来ています。
もちろんこちらは正式なものですが、私のあの遊びは、その原点だと思っています。
そして、ブログなどインターネットを使った情報発信は、出版と放送の一部の要素を兼ね備えた手法であることにも気づいています。


ここで私が思い描く情報発信とコミュニケーションの「場」を紹介しておきます。
それは、カフェと小さな出版社(あるいは新聞社)と放送局が密接に関わりあいながら同居している、というものです。
どうでしょう、近い将来必ずどこかに現れそうだと思いますが・・・。


今日は、長々とお付き合いありがとうございました。


 お知らせ
もうすぐカウンターが30,000ヒットになります。
30,000ヒットのキリ番の方には、食工房より3000円分の商品券をプレゼントいたします。
該当の方、プレゼントを受け取りたい時は、アクセスした時の画面をプリントしたものを添えて申告してください。
さらに前後賞は、オリジナルフォトポストカード10枚です。
こちらも、該当者の申告をお待ちしています。

おかげさまで

おかげさまで、忙しくしております。
一昨日、昨日と、娘たち共々夜遅くまで残業となり、昨日のブログはお休みいたしました。
ちょっと、充実し過ぎているというくらいの仕事量になっています。
そんなに沢山造って、売れて、結構じゃないの!と言われそうですが、前にも申し上げましたが、うちは仕事の半分以上は後片付けなので、そこがなかなか苦しいところです。
沢山造れば造るほど、後片付けも増えるのは当たり前ですが、ここ数日間はさすがにそれが辛いと感じます。
洗い物は、丁寧にやったからと言ってすぐに幾らになるってものじゃぁありませんが、そういうところで手を抜くと後で必ずがっかりすることになりますから、とにかく気を荒立てず黙々とやっています。
いい修行になりますね。
若い頃の私だったら、到底耐えられない仕事です。
でもそのおかげで、納得の行く製品づくりが出来ていると、自分では思っています。
あとは、それがお客さまの評価と一致するかどうかですが、始まった頃から比べれば、ずい分良くなって来たと自負しています。
今週いっぱい頑張れば、とりあえず一段落です。
風邪も治って、少しは無理が利きそうで助かります。
ありがたいことです。
今週もまた、休日返上で仕事をしているはずです。
おしらせ
☆シュトレンのご予約受付けは、とりあえず終了とさせていただきます。
一部、事前にお約束していた方の分は別ですのでご心配なく。
☆12月21日(金)午後 会津若松市方面に戸別配達に回ります。ご用の方は、2日前までにご注文ください。
☆12月22日(土)と12月24日(月)に、それぞれイベントがあります。
皆さまのご参加をお誘い申し上げます。
詳しいご案内は<こちら>をご覧ください。

隔世の感

昔から人一倍、情報発信に関心の強かった私、20代の後半からずっと今まで、連れ合いと合作で個人通信を発刊し続けています。
多い時には、1000部刷ってもいつの間にか無くなってしまうくらい、手渡しで、郵送で、またお店など人の出入りするところに頼んで配布していました。
そして奇しくもこの通信刊行の約30年間は、印刷技術や編集方法、そして情報発信の方法そのものまでもが革命的に変化した、歴史に残る時期でもありました。

当初の私たちの通信は、ガリ版と呼ばれる謄写印刷機を使っていました。
原紙に鉄筆で文字や絵を描き付け、印刷機にセットして印刷するのですが、数百枚刷るうちに原紙が破れて悲しい思いをすることも度々でした。
その後間もなく、この原紙切りを自動的にやってくれる機械を導入し、印刷機も手動から電動に替えました。
当時は、印刷機を持っているということは、情報発信者としての象徴的なステータスでした。
私は、それこそ得意満面で、しばらくの間毎月のように通信を出したものです。
それでも、版下と呼ばれる印刷の元になる文字や絵などは相変わらず手描きで、切り貼りで編集していました。
誤字や脱字の修正はなかなか大変で、技術的にもコツを要する細かい仕事でしたが、毎号毎号飽きもせずにいそいそとやっていました。
印刷業界でも、文字はタイプライターや写植で打ち出していましたが、修正は手作業による切り貼りで大変だったようです。

そんな時代からわずかに30年足らずの間に、状況は何から何まで一変してしまいました。
今の、パソコンを使って何でも出来る状況は、昔私が「こんなことが出来ればいいのに・・・。」と想像していたことを遥かに超えてしまっています。
高性能のプリンターもローコストで使えるようになりましたから、新聞社や出版社をそのままミニチュアにしたようなことが実現しています。
私にしてみれば、通信の編集に関しては、もはや叶わぬ願いなど存在しないと言えるほどです。
それどころか、まだまだ出来ることがあるのに知らないことが沢山ありそうです。
まさに隔世の感ありです。

しかし驚くべきはそれだけではありませんでした。
インターネットの確立によって、情報発信の方法そのものにも大きな変化が起こりました。
今や、必ずしも紙に印刷という手法に頼らなくても、誰もが手紙を書くより簡単に、ブログやホームページを使って世界に向かって情報発信が出来るのです。
今までずっと、紙に印刷したものでやって来た私の情報発信も、今年はとうとうと言うか、やっとと言うか、ネットデビューを果しました。
また一つ新しい世界が開けて行くようです。
もちろん、印刷物としての通信を止めるつもりはありません。(ここしばらく休刊状態ではありますが・・・。)
どちらも私にとっては魅力的な媒体です。
皆さんとのお付き合いを楽しみに、続けて行きたいと思っています。

モノが情報という話

情報の時代と言われ、情報が大切と言われ、伝える方法の多様化、高速化にますます拍車がかかる昨今です。
バーチャルな世界には、もはや何でもあります!と言わんばかりの熱狂ぶりに、私は少し水を注したい気分です。
情報が大切というなら、一番肝心な情報はそのモノ自体が持っているじゃないか、その場所自体が、その状況自体が、一番重要な情報そのものじゃないかと思うのです。
しかしまあ・・・。
例えば、宇宙船から見た青い地球の画像などは、宇宙船に誰でも乗れるわけではないことを考えれば、貴重な情報と言えます。
でも、誰でも巡り会えるモノや状況なら、実物や実際に触れたほうがいいと思います。
バーチャルな世界で多くを知るより、少なくてもいいからリアルを大切にしろと言いたいのです。
危険なモノ、あってはならない状況、そういうものごとへのスタンスを学ぶことが出来るのは、現実の世界だけだと思うからです。
ちょっと話が広がってしまいましたが、元に戻りましょう。
ここにパンが一つあるとします。
このパンについて語る情報が、どんなに沢山あったとしても、風味や食感という情報は、それを実際に口に入れない限り確かめることは出来ません。
また、洋服が一着あるとします。
いくら詳細な画像があったとしても、自分の体にどのようにフィットするか、それを着て鏡に映した自分の姿を見て似合うかどうか、これもやはりそのものがそこになければどうにもなりません。
モノが情報だというのは、つまりそういうことです。
だから、そこのところをいかに人の想像力に訴え、リアリティーを感じさせるか、それがまた伝えることの上手下手になるということでしょうか。
いずれにしても、いい情報はいいネタがなければ生まれないことだけは確かです。
この話し、後日続けます。

改めてカフェを論じれば・・・。


もう30年も前のことになってしまいましたが、私が20代半ばの頃、友人たちと共同で店を一軒持ったことがありました。
今風に言えばカフェというスタイルになりますが、場所は千葉市の稲毛の京成稲毛駅のすぐ近くで、「蓬?屋」という名の店でした。
開店の時は、内装工事をすべて自分たちでやり、テーブルやいす、クッションなども手作りしました。
コーヒーと食事(当時は珍しい、玄米定食もありました。)、夜にはアルコール類も加え、アメリカウェストコースト系のロックやブルースなどを一日中流し、アクセサリーや生活雑貨なども置いて、昼間は子連れの女性や高校生などが、夜は家族連れや大学生から年輩の方まで、芸術家、医学生、商売人、勤め人、果てはヤクザさん(?)まで・・・、実にいろいろな人がやって来ました。
今思うと、とてもユニークで面白い店でしたが、何しろ店をやっている私たちが未熟で、しかもアクの強い人間ばかりでしたから、入りたくても入れない人が少なからずいたに違いありません。



私と連れ合いは一年足らずで店から離れ、その後数年で閉店となりました。
そして、いろいろな仕事を転々として来た私ですが、連れ合いといつも、いつかチャンスがあったらまた店をやりたいねと話し合っていました。
コーヒーの自家焙煎をやるようになって、益々その気持は高まりましたが、なかなかチャンスはありませんでした。
こちらに来て、やっと念願がかなった形になり、改めて思っていることがあります。
それは、カフェには情報の交差点としての、また発信源としての役割があるのだなということです。

通信手段のないその昔、情報は人から人へ直接伝えられました。
情報は、人が集まる場所で交換され伝達され、広まって行きました。
街や広場、市場、そして居酒屋もカフェも、一番大きな役割は情報の交差点ということにあったろうと思います。
その後通信手段が確立し、多様化し、今では携帯電話の普及によって、情報は時と場所を選ばず瞬時に、届けたい相手に直接届きます。
そんな時代には、カフェの持っていた情報交差点としての機能も価値が無くなったかに思えるのですが、私は実はそうではないという気がしています。
私たちの日常は、もうほとんど電話やメールで用が足りるわけですが、逆にだからこそ、直接会って話しをすることの意義が大きくなったのではないでしょうか。
何か事を起こそうという時など、やはり直接顔を見て話し合う必要を感じますからね。
私は、今でもカフェはコミュニケーションの場として、情報の交換そして発信の場として、重要な役割を果せると思っています。


  お知らせ

「食工房カフェクラブの集い」12月例会

12月24日(月) 午後2時より、終了随時 参加費 1000円

ささやかに、クリスマスお茶会をやります。
コーヒー飲み放題、お茶菓子いろいろ。
お時間のある方、ぜひご参加ください。

休日返上、頭は空っぽの昨日今日


昨日の夜は、ブログを書けませんでした。
朝のうち、ちょっと下書きまでしていたのに、夕方になったら頭の中は空っぽになってしまい、何にも出て来ません。
昨夜はあっさりギブアップしてしまいました。
そして本日は、年末になると一、二度はなってしまう休日返上となりました。
昨日焼いたシュトレンの仕上げをして、午後から仕入れと所用で若松へ。
今日は、大分慣れて来た娘に大方運転を任せて、私は助手席でウトウトしていました。
おかげで、ずい分楽をさせてもらった感じで助かりました。
そして夜になって、やっぱりまだ頭は空っぽです。
とりとめがないのでこれにてお終いにいたします。
とにかくボーっとしたい昨日今日です。