今日は朝から、本当に春がやって来たような暖かさでした。
とくに午前中は日差しも明るく、雪がズンズン融けていくのが分かりました。
田んぼや畑の近くを流れる小川は、どこもあふれそうになりながら、雪融け水を運んでいました。
私はと言えば、定休日だというのにいろいろ雑用を片付けるのに追われて、この春の兆しを存分に味わっているわけには行きませんでしたが、それでも気分が高揚して来るのが自分でも分かりました。
雪国の春の感覚は、やっぱり独特なものがありますね。
南国に暮していた頃には、決して味わうことのなかった、生理的感覚とも言えるこの感じは、とてもドラマチックです。
さて食工房では、このところ立て続けに文旦ピールをつくっています。
ということは、先んじて文旦を沢山食べているわけです。
三食、毎食後に、デザートとして文旦を食べています。
全く贅沢な話しですが、半分は皮が欲しいばかりの仕事です。
そして、ピールを煮込んだ後にシロップが、これまた沢山残るのです。
もちろん、お菓子の材料にも使いますが、ピールと違って今一つ使い切れていません。
例年、欲張って取っておいたシロップが残って、カビが生えて捨てるはめになるのが何とも忍びなかったので、今年は、小瓶に詰めて皆さんに差し上げています。
甘くて、ほろ苦くて、文旦の香りがします。
「液体マーマレード」と呼ぶのがピッタリです。
トーストに塗って召し上がるのがベスト。
というわけで、パンをお買い上げのお客さまに、お一人一瓶差し上げています。
通販のお客さまにも、これから一時ですが、ご注文のタイミングが良ければ、おまけに一瓶入っているはずです。
あり合せのビンに詰めていますので大きさも形もいろいろです。