月別アーカイブ: 2008年6月

皆さまのご理解に感謝




先日来、値上げの告知とご理解をお願いして、頭を下げ通しですが、逆に多くの方に「大変ですね。」とお声をかけていただいております。
通販をご利用の方からは、FAXの注文書に「価格改定了解しました。食工房の経営が安定し、末長く本物のパンを焼き続けてほしいと願っています。」と、激励の一言を添えていただいたり、また月一定期便をご利用のある方からは、「今月から、額を1,000円アップしてください。」と全く申し訳ないようなありがたいお申し出をいただくなど、大変恐縮しております。

この場を借りまして、改めて皆さまのご理解とご支援に感謝を申し上げます。

今後とも、皆さまの健康づくりに貢献し、加えて食の満足を味わっていただける、質の高い食品づくりをめざして引き続き努力して行きたいと、決意を新たにしております。

フェアトレード・オーガニックに、もっと関心を!


貿易を語る時、国家間の経済格差を無視することは出来ません。
その格差によって、恩恵を受ける国と不利益に甘んじねばならない国が、必ず存在するからです。
たいていの場合、文明先進国と言われる国々の経済レベルは、開発途上にある国々のそれよりも高く、格差の率は数十倍から数百倍に達します。
日本で千円と言えば、昼食代とコーヒー一杯で消えてしまう金額ですが、世界には、その千円が一ヶ月の生活費に相当する国が沢山あります。



そしてコーヒーに関して言えば、コーヒーを輸入し楽しむ国は、経済レベルが高くお金持ちの豊かな国、一方コーヒーを生産する国は、経済レベルが低く物資に乏しい貧しい国という図式になっています。
経済格差の恩恵によって、日本の私たちはコーヒー豆を安く買うことが出来ますが、生産国の人々は、農業機械や設備、肥料や農薬など、自分たちの国でつくれないものを大変な負担を覚悟で購入しなければなりません。
つまりフェア(公平)ではないのです。
そうした不公平によって、貧困から抜け出せない構造の中に置かれているというのが、第三世界と言われる開発途上の国々の立場です。
そこで先進国の側から、そうした不公平を無くそうという動きが、一部ではありますが起こっており、それが「フェアトレード」と呼ばれる取り組みです。
いろいろな品目についてフェアトレードの取り組みがなされる中、コーヒー豆は、現在最も進んでいる品目なのだそうですが、アメリカ、ドイツに次いで世界第三位のコーヒー輸入国の日本で、フェアトレードコーヒーがコーヒー豆の市場に占める割合は、僅かに0.2%だそうです。
(ちなみに、アメリカでも2%。それでも日本の10倍です。)
現実は、あまりにも厳しいと言わざるを得ません。

さて、コーヒーについてフェアトレードを考える時、ほとんどの場合、オーガニック(無農薬有機栽培)を一緒に考えることで成功しています。
農薬や化学肥料を使わず、自分たちの足元で生み出すことの出来る有機肥料を使うことで、資材の購入を減らせることや、オーガニックが付加価値になることで、農家の手取りが増えるからです。
そして、フェアトレード団体と直接取引きすることで、流通コストを減らすことにも成功しています。
この他、フェアトレード団体の支援によって、農業機械や設備の導入が進んでおり、これも現地の人々にとっては大きな恩恵となっています。
それらのプロジェクト(取り組み)全体を支える元になるのが、私たちがそのコーヒーを買うことによって生じる売り上げ利益です。



いかがでしょう。
私たちが、もう少しでもフェアトレードに関心を持ち、第三世界の現状に手を差し延べようという気持ちになれば、それで救われる人の数は、決して少なくないのではないかと思います。

一方に、そういう支援は本来国家レベルでやるべきことだという意見も耳にしますが、政府レベルの支援は、往々にして双方の国の一部の経済産業界の人たちの利益にしかならないことが多いのです。

先進国の私たちが、一旦手にした利権を自ら手放すことはよほど難しいと言わなければなりません。
でも、私たち一人一人が少しの痛みに耐えることで、貧しい国々の人々をいくらかでも助けられるのなら、私は喜んでそうしたいと思います。
既に効果を上げているプロジェクトが、そこにあるのですから・・・。

※このブログの中の、フェアトレードに関する他の記事があります。 
<参照>

今日は定休日でしたが・・・

今日は定休日、体のメンテナンス方々畑仕事などいいかなと思っていたのですが、明日ちょっと外せない用が出来ましたので、急遽明日の予定のコーヒー焙煎をやることにして、大方一日かかりきりでした。
思いがけない休日返上で、少し気分が沈んでしまいましたので、ふと思い立って、去年の6月のブログを読み返してみました。
皆さんはどうか分かりませんが、私は、自分の書いたものを読むのは案外楽しみです。
そうしたら、6月12日と22日の記事に目が留まりました。

※よかったらご覧ください。 <6/12> <6/22>

ちょっと忘れそうになっていた感覚を、はっきりと思い出すことが出来ました。
まさか、自分のブログに癒されるとは思いませんでした。
それで、脈絡がなくてもいいから何かいい写真はないかなと思って探していて、やっぱり元気が出そうな一枚がこれでした。

百姓の市

今でも、「百姓の市」は私たちの商売の原点だと思っています。

お知らせ

今週は、木曜日はカネリプッラ、土曜日はクリングラです。
来週は逆になります。
定着するまでしばらくかかると思いますが、ローテーションは一週間毎に変わりますのでご注意ください。

うれしいお便り






百姓の市・いわき市 平 レンガ通りにて


先日のこと、ホームページをご覧になったという方から、メールでお問合せ方々ご注文をいただきました。
そして、品物をお送りして数日たった頃、今度はその方からお葉書が届きました。
見ず知らずの方からの、初めてのご注文だと思っていたら、何と!私たちが以前山暮らしをしていた頃、いわき市内で毎週日曜日に出店していた「百姓の市」のお客さまの一人だったのでした。
残念ながら、お名前からはお顔を思い出すことは出来ませんでしたが、文面には、シマリス君の朝ごはんが大好物だったことや、今回久しぶりに召し上がって、昔と変わらぬ味でうれしかったことなどが認められていました。
何年前の出来事なのか分かりませんが、今またこうしてご注文とお便りに接して、本当にしみじみうれしいと思いました。
シマリス君、造り続けていて良かったです。
時々、思いがけなくこんな幸せに巡り会えるから、この商売を続けていられるのだと、いただいたお葉書をいつも見えるところにおいて励みにしている私です。


  本日の食工房
値上げ二日目の今日は、定休日前でパンも売り切れのものが多く、お客さまも三組、五名様のみと、いたって静かな一日でした。
今週は、コーヒー屋さんが忙しいので、今日のうちから悪豆拾い(選別)をやることにして、午後いっぱいかかって先ほど終わりました。