月別アーカイブ: 2009年6月

いささか充実し過ぎ?な一日

今日は早朝からパン焼きに始まり、午後にはブラウニーを焼いて、その後コーヒー豆の選別(例のホアキン)と焙煎、もちろん合間には使った道具の後片付け、そして最後は畑で草取りでした。

さてこの中で、何をしている時が一番気分が良かったでしょうか?

概ね何をやっても楽しい私ですから、よほど嫌なことというのはありませんが・・・、まずコーヒー豆の選別はあまり・・・×ですね。
それ以外はまあまあ、業務としてのテンションは確かに疲れますが、それがないと逆に張り合いもないような気がします。
今日は、パンの出来も良くて満足でした。
コーヒー焙煎も失敗なく終わりましたので、これもOK。

最後の畑は予定外でしたが、外が明るいうちに仕事が終わったので、急にやる気になって外に飛び出しました。
先ずはじゃがいもの様子を見ると、テントウムシダマシがいっぱいたかっているではありませんか!
直ぐにゴム手袋をはめて潰しにかかりました。
素手でも平気ですけど、ああ沢山だとあとで臭いが染み付いて大変なのです。
ちょっとの間に、50匹くらいはやっつけたでしょうか。

最初見た時思わずカッと来て、農薬を振ってやるぞといきり立ちましたが、待て待て先ずは様子見様子見と自分をなだめて、手で潰しながら観察して回りました。
そうしたら、テントウムシダマシの他にも害虫はいるんですね!
クソッ、皆殺しだ!とまた頭に来るのをようようこらえて、さらに冷静に観察しながら思い当りました。
こんなに害虫がいるのに、その割にしたら害を受けていないじゃないか・・・。
多分、鳥とか肉食系の昆虫などが、私の見てないところで沢山仕事してくれているんだと。
やっぱり農薬は、よくよく考えてからにしなければいけませんね。
そして人間の私も、暇さえあれば畑に来て虫取り草取りしなさいってことですね。

こう見えても私、畑の草取りなんて仕事は大好きです。
時間さえ許すなら、いつまでだってやってたいんです。
面倒くさいなんて思ったことはありません。
そう「面倒くさい。」って言葉は好きじゃありませんし、あまり口にもしません。

ああ、だからですね。
やって、やって、やり抜いて、気がつくと電池切れで動けなくなっているのは。
これでは、加減を知らないただのバカですね。
今日はいささか充実し過ぎの一日でした。


 


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デンキを消して、静かな夜を


真っ暗・・・。画像としての情報量は、当然小さい。


 


毎年この時期になると、こんな呼びかけを耳にします。
明後日の夏至の夜には、一斉にライトダウンして「キャンドルナイト」なんてイベントもあるみたいです。

いいことだと思いますけど、街を暗くすると犯罪が増えるとか、別なところに気を配らなくてはならなかったりするのがちょっと悲しい、今の私たちの社会です。

二年前のこのブログで、「ランプの灯りと暗い夜」という記事<参照>を書きましたが、夜の暗さが与えてくれるものは沢山あります。
感動的な星空の眺めもそうですが、一番印象的なのは安心感です。
今のこの社会では考えられないことかも知れません。
私たちが山暮らしをしていた、人里から隔絶した場所にはそれがありました。
この感覚は、哺乳類の末裔である私たちに、本能的に備わっている感覚なんだろうと思います。
それがどのくらい大切なものであるか、今改めてそれを思っています。


ところで、省エネルギーがどんどん進んでいるはずなのに、電力消費の全体量は増える一方なんですね。
電気を使う機器の効率は、近年素晴らしいものになって来ていますが、一方で私たちが使う電気製品は増え続けています。
中には、こんなものまで電化しなくてもいいのにと思えるものもあります。
また、24時間中ずっと電源が入りっ放しの機器も、これまた多いのですね。
我が家は、商売をしているのでなおさらのこと、冷蔵庫や電話機やPCなどなど、一日中あるいは営業時間中、電源が入りっ放しの物がけっこう沢山あります。
山暮らしをしていた頃とは比べ物にならないエネルギー消費量に、もう少し何とかならないかと自責の念に捕われます。


そうですね。
明後日の夏至には、うちでも久しぶりにランプで過ごしてみようかな・・・。

雨の中、ご来店者あり、パン売れる・・・。

今日は、畑の野菜たちにとって本当にいいあんばいの水やりになりました。
シトシトと細かい雨が、植物たちの世話をしているみたいでした。
そして食工房には、雨天にも関わらず三々五々ご来店くださる方があり、ちようど焼き立てのパンを買っていただくことが出来ました。


店には年中、本当にいろいろな方がお見えになりますが、最近の傾向として、ネット上で食工房を見つけてそしてわざわざ訪ねて来てくださる方が少なくありません。
そういう方々は、食工房ホームページやこのブログなどから、食工房のパンや焼き菓子あるいはコーヒー豆などをイメージして来られますので、果たして実際にお出でになってご期待通りだったかと、とても気になります。


加えて最近は、会津若松市内や新潟また仙台、あるいは神奈川県の販売委託先でお買い求めいただく方も少なくありませんので、お客さまとの距離が遠い分、それぞれのお店のお得意様方にどんな評判なのか、詳細を知りたいという気持ちがいつも働きます。


それだけに、こうして直接ご来店くださる方々と交流出来ることは、それらを間接的ながら判断出来る手がかりになる、とてもありがたい機会だと思っています。


以前に比べて、おかげさまで販路が広がった食工房ですが、それでも自店での店売りが売り上げの中心であることに変わりはありません。
街はずれの辺鄙な場所で申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は、2009.6.17

今日は定休日で店は休みですが、仕事が休みというわけではありません。
否、この頃営業日よりも忙しいのです。




・・・というわけで、本日は写真一枚で失礼いたします。



裏のお稲荷様の畔に、ユキノシタがあるのは知っていましたが、花が咲いているところを見たことがありませんでした。
今日発見して、娘に教えられて、納得した次第。
可愛らしくまた凝った造りの花です。
わずかな風にも震えるので、なかなかシャッターチャンスが掴めませんでした。
たった一枚、お見せ出来るものがこれでした。

快晴の下、生命の歌聞こゆ


トウモロコシがビックリするほど逞しくなりました。


今朝は、朝寝をして少し遅めに起き出しましたが、快晴の空の下まだ朝の冷気が残っていて、気持ちのいいことと言ったらありませんでした。
コーヒーを一杯飲んでから、遅い朝飯の前に畑に行って写真を撮りました。
ここ数日何度か雨が降ったおかげで、植物たちは確実に力づいて見えます。
そこにいるだけで、先日までとは何かが違っているのが、はっきりと分かります。


いやそれにしても驚くのは、雑草たちの生命力です。
すっかり取り尽くした気でいた所に、無数の新芽が萌え出ています。
大して気にならなかった隅っこには、逞しく太く丈を伸ばした雑草が、早や作物に迫っています。


その中で、トマトやキュウリやナスなど作物たちは、人の手に護られてようやく成長を始めました。
あと半月もすれば、食べられるようになるものもあります。




きぬさや、いんげん、きゅうり、なす、トマト
収穫が楽しみです。


 


こうして畑にいると、私たちは何故生きていられるかということが分かるような気がします。


私たちが食べ物を通して受け取っているのは、実は地球のお母さんの生命力なのですね。


 



 



こいつがナス科の大敵です。
潰すと、正にじゃがいものにおいがします。
当然と言えば当然かも。


私たち人間にとって大切な作物を食べる虫たちもいます。
少しぐらいなら分けてやってもいいと思いますが、加減するのはよほど難しいです。
すっかりやられて全滅させられるくらいなら、農薬を振ってでも収穫は得たいと、私はそう思っています。
でもその前に、他に方法があるならと、テントウムシダマシ(二十夜星テントウ)を手で潰しています。
もうすでに一カ月くらい前から、出て来ていますので見つける度に退治して、合計すれば300匹やそこらはやっつけたはずです。
卵が産み付けられているのを見つけることもあり、幼虫が孵ったら大変ですから、有無を言わさず潰しておかなくてはなりません。
虫の害はなかなか手強いものですが、実は一番協力してくれているのは鳥たちです。
ただし、鳥は作物に害を与えることも多いので、バランスが難しい・・・。
自然の計らいと、人の手のバランス。
過ぎても足りなくても、作物は上手く育ちません。



じゃがいもの花とクモ。農薬を振ると、彼らも一緒に死んでしまいます。


勘所をつかむためには、とにかくよく見ること以外にありませんね。
私が、コツコツ草取りするのが一番楽しくて、退屈もしないで続けていられるのは、そこに自然の営みの秘密が見えるような気がするからです。
実は、畑からもらっているのは作物だけではない、もっと大事なものを沢山もらっている、だから止められないのです。

クッキー在庫回復作戦

昨日今日とクッキーを焼きました。
やっぱり、棚ににぎやかにお菓子が並んでいないと、お店がさみしく見えるんですね。
お客さまが入って来られた時、何かパッと明るい気分になっていただくためにも、そうした見栄えというのも実は大切な要素です。
こんなところでも、本当はうんとサプライズしたかったのですが、ちょっとエネルギーが足りませんでした。
幸い、ここらで少し気持ちを入れ替えて、やれるだけやってみようという気になれましたので、これからは少しずつでも棚がにぎやかになると思います。


 





 


    ジンジャークッキー
男の子の型と女の子の型は、形の違いにより焼き時間も微妙に違って来ます。
四角形のものは、それはそれでまた焼き時間が違うのです。
そこでご覧のとおり、三酒類それぞれ別の天板に並べて窯に入れます。
袋に入れる時も、偏らないように男の子7人と女の子7人、あとは四角形で目方を調整します。
一人ずつ多くても少なくても、出来上がる袋の数に対して均等になりません。
細かいことなのですが、こんなところにも気持ちを込めておきたい、これはうちの娘たちの心意気です。


    パタポン
15枚入りと表示している通り、目方は計りませんので枚数だけ数えて袋詰めします。
その代わり、型抜きする前の生地の厚みには神経を使っています。
時間が経過するうちに、少しずつ生地の弾力が強くなって来ますので、機械のローラーの感覚を少しずつ詰めて行きます。
厚みが揃っていれば、何よりまず焼き時間が揃うということが第一。
そして、製品の目方も枚数できっちり出せるというわけです。


仕事で同じものを沢山造るようになると、毎回同じ出来上がりになることが一番大切なって来るのですね。
そう言いつつ何回やっても、その度に難しいと思わされるクッキー焼きです。


 


 


 藤島晃一ライヴ @ 風街亭 チケット発売中!





売り出し開始、まだまだ余裕があります。

どうぞ皆さま、お誘い合わせてご参加ください。

商売の基本はサプライズ

このところ趣味の話題に流れてしまっていて、本業は大丈夫なのか?と、お叱りの声も聞こえて来そうなところ、あるお客さまが「食工房は、こうやって時々番外の企画をしてくれるのが、とても楽しみだ。」と仰るのが耳に入りました。
ああ、それはよかった!と、胸を撫で下ろした私です。

パン屋の本業はもちろん一番大切にしていますが、その他のことでも機会があれば、多くの方の喜び楽しみに奉仕することは、同じくらい大切だと思っています。
それが直接的利益につながらなくても、先に行けばきっと何か良い結果となって返って来ると思っているのです。
何より、他ならぬ自分も楽しめるのですから。
サプライズは、商売人の心意気、基本だと思っています。




山の子クッキー
どろんこクッキー

袋は、底の方が開いています。
中身を入れてから、底を閉じます。





1g目盛りのシビアな台秤。 検査済みです。
シール機は、もう30年近く使っている古いもの。
 


今日は、本当に久しぶりに「山の子クッキー」を焼きました。
カレンダーを調べてみたら、何と3月以来です。
経営破綻メニューだと、そのころのブログで申し上げた覚えがありますが、今日の山の子クッキーもある意味サプライズかも知れません。
どうせならついでだと、同じく手間のかかるどろんこクッキーも焼きました。
軽量包装の後、残ったものを口に入れた時、自画自賛ではしょうがないとは言え、しみじみ美味しくて胸がジーンとしてしまいました。

何にせよ、造って幾ら、喜んでいただいて幾ら。
商売の基本は、サプライズにありと心得ている私です。

隅田川フォークフェスティバル

昨日、思いがけなく訪ねて来てくれたtakさん、初めて出会ったのが東京両国のフォークロアセンターでした。
  <参照>
私にとっても、takさんにとっても、その後いろいろと関わりの深かったフォークロアセンターです。


そうしたら今日、そのフォークロアセンターから「第一回 隅田川フォークフェスティバル」の案内が届きました。
早速内容を拝見すると、何だかとても興味をそそられる企画です。
いやー、面白い動きになって来ました。
昨日そして今日です。こんな風に、ものごとはシンクロするものなのですね。

私は、残念ながら参加は叶いませんが、お近くの方あるいは当日東京にいらっしゃる方で時間の都合のつく方は、ぜひぜひ訪ねていただきたいと思います。



 



 



 


ポスターがまた、とてもいい感じです。
手描きの地図をベースに必要な情報をレイアウトしていて、イベントのタイトルとマッチした秀作だと思います。
第一回ということで、代表の国崎さんはじめ関係者の意気込みが伝わって来るようです。


そうしたらそこへまた!
昭和村から、いつもわざわざパンやコーヒー豆を買いに来てくださるSさんの奥さまがいらして、CDを一枚手渡されました。
ご主人がやっている「なかよしバンド」のアルバムでした。
今度6月26日(金)、昭和村の「織り姫歓迎コンサート」で演奏するそうです。
詳しいことは <こちら> へお問い合わせください。
ああ、この日も私、行かれないのです・・・。残念!


このところ音楽の話題でシンクロしている私の身辺です。



藤島晃一ライヴ @ 風街亭 もお忘れなく!


あと一つ!
明日、6月14日(日)
風街亭にて、石川二三男&小出斉・ブルースライヴがあります。
チャージは、ワンドリンク付きで2500円。


石川君は、昔私が関わっていたマッドブルースバンドのベースマンの弟です。
こちらは都合が付きそうなので、駆けつけます。楽しみです。

まずはお知らせから

「パンだより 」が間に合いそうになくなって来ましたので、急ぐ情報のみ、この場にてお知らせいたします。
インターネットをご覧になれない方のためには、別な方法を考えなくてはなりませんが・・・。


  会津若松市方面、戸別配達のお知らせ

今月は、6月26日(金)になります。

ご注文は、二日前午前中までにお願いいたします。
当日は、午後3時頃からの巡回になります。
配達時間の厳密なご指定はご容赦ください。


  マフィン、製造休止のお知らせ

6月中を目途に、夏場の暑い時期、マフィンの製造をお休みいたします。

対象となるメニューは、
シマリス君の朝ごはん・ココリス・スィートハート・そば粉マフィンの四品目です。

スコーンは、二種類とも継続します。

お間違えのありませんよう、よろしくお願いいたします。


 



このポスターのpdftファイルを公開しています。<こちら>



藤島晃一ライヴ @ 風街亭 チケット販売開始!



予約の受け付けもしています。
前売り・2000円(ワンドリンク付き) 当日・2200円
40名限定となっておりますので、ご予約お求めはお早めに。


 


  今日のビックリ!!

今日の夕方突然、思いがけない人が訪ねて来ました。
35年来の友人、このブログでもご紹介したことのあるtakさんです。<こちら>

何でも、会津若松に取材の仕事で出張だったそうで、時間が取れたので回ってくださったとのこと。
十数年ぶりの再会でしたが、このところ毎日お互いのブログを見合っているせいか、あまりそんな感じがしませんでした。
それでも、直接顔を見なければ出て来ない話の数々に、コーヒーを飲みながら旧交を温めました。
急ぎの道中故、あまりゆっくりしていただけませんでしたが、再会を約束してお別れしました。

今年は、何か流れが違って来たような気がしています。


 


本日のサプライズ ・ 「麦秋」




こちらは、配達の途中見かけた、会津坂下町内の小麦畑です。


 

雨降って一息

昨夜から今朝まで、そして今日午前中、断続的に雨が降りました。
昨日の晩、久しぶりに雨蛙の鳴き声を聴いた時、ああこれで何もかもが一息つけると、妙にうれしい気分で眠りにつくことが出来ました。
結構まとまった雨量になったと思います。

一夜明けるとあたりは湿気を帯びて、昨日までとは別世界のようでした。
普通、雨が降ると「お天気が悪い。」と言いますが、今日ばかりは「いいお天気だね。」と頷き合いました。
本当に晴ればかりだったら、砂漠になってしまいますからね。


それにしても夜聴く雨蛙の声、何だか不思議な気分に捕われる私です。
そう・・・、目に見えない世界から誰かが訪ねて来たことを、知らせてくれているように聴こえるのです。


やれやれ、やっと忙しい木曜日が終わりました。


今また、外で雨蛙の声です。