日別アーカイブ: 2010年11月2日

命がけで喰う

この前、「ゆっくりと食事をする」という記事を書いて、ゆっくりと味わって感謝の気持ちで食事をいただくことの大切さを申し上げました。<参照>

それに自ら異論を唱えようと言うのではありませんが、ゆっくりと味わってものを食べているのは、全生物中、恐らくは人間だけなのだろうと思います。


食物連鎖の頂点に位置する大型肉食獣でも、脇から分け前を狙うハイエナが付きまとって、ゆっくり味わって食べている余裕は無いように見えます。
それに彼らも、本当に空腹になるまでむやみに獲物を追ったりはしないのですね。


そしてチータなんかは、全力で走って獲物を追いますが、もし捕まえ損なったら命に関わるほどエネルギーを消耗する、まさに命がけの狩りをしているのです。


一方呑気に草を食んでいるように見える草食獣も、一時の油断で肉食獣の獲物になってしまうのですから、子どもたちを守るためにも常に警戒を怠りません。
喰うか喰われるか、野生の生き物たちは、鳥も獣も虫たちも皆、まさに生きるために命がけで喰っているのです。


それに比べたら、人間たちの食事は何と優雅なことでしょう。


だからこそ、生きるために喰うという大原則とゆっくり味わえることへの感謝を、絶対に忘れてはならぬ!と肝に銘じる私です。