いつの時代にも言われた決まり文句です。
「ああ、世も末だ!」と。
でもこんな例を目の当たりにすれば、誰だってガッカリして「世も末!」と思われるでしょう。
菅家博昭さんのブログ「記憶の森をあるく・2011」
2011年1月9日の記事より拝借いたしました。
こんな話もありました。
どこかにおいしい水が湧くところがあって、他所からも汲みに来る人がいるので、村の人は配管をして汲みやすいようにしました。
そうしたらおいしい水のうわさが広まって、汲みに来る人が増えたのはいいけれど、そこらじゅうに車を止めて道路は塞ぐ、あたり構わずゴミを捨てる、長い時間湧き出し口を占領して次の人に順番を譲らない、果ては言い争いや喧嘩まで起こる・・・。
とうとう村の人たちの堪忍袋の緒が切れて、立ち入り禁止にせざるを得なかったとか。
つい先日は、東京スカイツリーとやらを見に来る人たちのマナーの悪さに、地元住民が辟易しているという話しもありました。
一体どうしちゃったの?と言いたくなるようなこの国の惨状に、どこかのブログで見かけた「日本終了」という言葉が、妙に頭に引っかかります。
悪いのは一部の人だと片づけてしまっていいとは思えません。
一部の目に余る人が頂点だとしても、そこには広い広い裾野があって、その一角に私やあなたも居るのかも知れないということなのですから。
今年還暦を迎える私、これから死ぬまでの間、どんな些細なことでも悪い手本になるようなことはしないと、心に誓って人生に臨みたいと思っています。