今回の大震災とそれに続く福島第一原子力発電所の事故、この二か月余りの間に国や東京電力が何を言い何をして来たか、またその時々にどのように報道されたか、残せる資料は出来る限り取って置きましょう。
必ず後々役に立つ時が来ることになります。
今はインターネットのおかげで、情報の収集と拡散は迅速に行うことが可能です。
保存も、PCという道具のおかげで、ほとんど無制限に可能です。
今こそ私たち市民が、本来の権利である監査を、企業や政治に対して実行する時です。
そのために、必要な資料を作っておかなくてはなりません。
農業被害、健康被害、その他どんなことでも、被った迷惑の責任を問うために・・・。
新聞やテレビなどの報道、実際に企業や行政に何かを求めた時の対応、どんなことでも記録に残しておくことです。
新聞の切り抜き、テレビ報道の録画、ネットからのダウンロード、方法はいくつもありますね。
そして今一つ提案があります。
一部ですでに実行されていますが、市民による放射線量測定をもっと広範囲大規模に行うことです。
実際、測定器を持っている方は沢山います。
情報を集約して体系づけるためのサイトを立ち上げたら良いと思います。
その際、市民が集めたデータなど参考にならないと一蹴されないためにも、個人で測定をやっている方々が今一度放射線について勉強されて、自分が持っている計測器の性能や操作の仕方について、熟知する必要があると思います。
データを普遍性のある正確なものにするために、計測の仕方に一定のルールを決めるのも一案だと思います。
行政が行う測定には、当然のことながら限界があります。
ある場所の汚染状況の詳細を知るには、一ヶ所一地点一回の測定では全く不備です。
例えば学校などの大きな施設では、屋内屋外周囲まで含めて最初の一回だけでも良いので、地表面の測定を最低500ヶ所くらいはして欲しいと、これは私の経験から感じる実感です。
そうすることで、汚染の実態への理解が飛躍的に深まるはずです。
「ホットスポットなど存在しない。」などという、悪質極まりない言動に惑わされることはありません。
計ってみれば一目瞭然です。
どなたもきっと目を剥きます。
二十年先になって、原因不明の健康被害が続出することになるかも知れません。
証拠が必要なのです。