ここ会津は、同じ福島県の中にありながら、今とても微妙な位置(状況)にあります。
浜通りと中通りが、はっきりと原発の事故の被災地であると認知されているのに対し、会津は被害を免れた安全な場所だという認識がある一方で、やはりここも安全ではないという見方が交錯して、地元の私たちも外からご覧になっている人も、混乱の中で判断に迷っているという状況があります。
実際、会津に避難していらして一安心される方がいる一方で、少しずつですが確実にこの会津からも避難して行く方が増えています。
私は、すでに申し上げていますが、ここを動く考えはありません。
今、迷っている方々のご参考になるかも知れませんので、私が、ここを自分の許容範囲の中で安全と考えている根拠を申し上げたいと思います。
ただしこれは、あくまでも私の個人的見解ですので、以下に申し上げることについては予め免責させていただきます。
現在、この会津管内の環境放射線量は、概ね0.1μSv/hから0.25μSv/hの範囲にあります。(この数値には、自然放射線も含まれているということに留意してください。)
我が山都町では、先日の私の測定で0.16μSv/h。
これは多分実態に合っており、現在もほぼ変っていないと思います。
さて、一般公衆が人為的に浴びる放射線量の限度が年間1mSvであることは、もうすでに多くの方がご存知です。
一方、私たちは日頃自然放射線に晒されており、日本の平均的年間被ばく量は1.5mSv程度です。
つまり合計2.5mSvが、あらゆる放射線を含めた年間被曝量の範囲ということになります。
どんな場合でも、これ以下が望ましいということです。
我が山都町の0.16μSv/hは、年間にすると1401μSv=1.4mSvの被曝量となります。
もちろんこれは、内部被曝を考慮していませんが、2.5mSvに対してまだ余裕があります。
出来るだけ内部被曝を避けること、ホットスポットに留意して行動すること、レントゲンを受けるなどのことをしなければ、今後汚染が強まらないことを前提に許容の範囲だと判断しています。
そしてさらに申し上げておきますが、こんな計算をするまでもなく、仮にこの10倍の値であったとしても、私はここに居ると思います。
強制何とかにならない限り・・・。
その時は、若い娘たちには、自分で考えてもらいます。
何故? 草や木が動けないのと似たような理由で、私たちも動けません。
根っこが生えてしまいましたから。
明日は、水の安全に対する私の推測を申し上げたいと思っています。