月別アーカイブ: 2008年12月

マイブログ中間報告 vol.11

今日は冬至ですね。
一年のうちで最も日照の短い日。
この日を境に、また少しずつ日が延びて行くのですね。

昨年の今頃の記事を読み返してみたら、アクセス3万ヒットを目前にしている記事が目に留まり、今日のカウンターを見たら9万超です。
一年間で6万アクセス。
この数が多いか少ないかは、実はそれほど重要なことではありません。
本当の意義は、このブログが私個人や食工房にとって、どんな役割を果したかということです。
その点で評価出来ることは、まずこの一年間にホームページやブログを見て、お問合せやご注文を寄せてくださる新しいお客さまが、以前よりずっと多くなったことです。

私は、このブログを始める時、半信半疑でどの程度またどんな成果があるか、全く想像が付きませんでした。
それがこの頃、ご来店くださる方の多くが、毎日このブログを見てくださっていることが分ったり、メールで新しいお客さまからお問合せやご注文が舞い込んだりするようになって、やっと「ああ、こういうことなのか。」と理解が及んだ次第。

アクセス解析でも、こちらが意図したキーワードで検索上位にピックアップされていたり、あるいは予想もしないキーワードでトップにランクされていたり、認知度は確実に上がって来ているということも想像が付きます。

だからこそ、ここで何をすべきか。
それもよく分かるようになったのですが、足りないのは何と言っても時間です。
まあ、ブログの毎日更新には、出来る限りこだわりたいと思っています。
皆さまには、今後のお付き合いをどうぞよろしくと申し上げます。


  おしらせ
この調子で行くと、年明け間もない頃に10万ヒットを達成しそうです。
10万ヒットの時は、キリ番プレゼントを考えています。

おかげさまで・・・。

おかげさまで、無事に一山越しました。
今日、今年最後のシュトレンを焼きました。
クリスマスを迎えてから食べる用ですが、案外お正月にお客さまに出したり、自分たちで食べたりする用にも重宝ということで、ご注文をいただいています。

今回は、思い切って個数に余裕をもって仕込みましたので、年内に間に合えば良いという方なら、ご注文を承ります。

おかげさまで、今年もシュトレンは各方面からご好評いただいております。
皆さまからの情熱的なご要望に支えられ、幸か不幸か、もはや年末の食工房は、シュトレンなしでは成り立たない状況です。
しかし、ありがたいことです。
来週からは、シュトレンづくりですっかり脇に押しやられた格好のクッキー類の製造を、少しずつ再開したいと予定を立てています。

それにしても今月に入ってから、風邪を引くこともなく健康で頑張れたことは、何よりありがたいことでした。
もうあと一週間で、本年の営業を終えることになります。
最後まで、油断しないで過ごしたいと思っています。


さて、一昨日のブログにコメントをくださったarz2beeさんのご質問に、この場でお答えいたしましょう。
小麦粉約30㎏・・・。
食工房の場合だと、角型食パンで100斤少々、ロールパンだと800個くらいの量です。
先日実際に焼いたのは、食パン36斤、ロールパン86個、ぶどうパン6斤、堅焼き黒パン特大1本、大14本、プンパニッケル12本、みのりのパン18本、シナモンロール50個、ナン12枚、バタール5本でした。
小麦粉の他に、ライ麦全粒粉と小麦全粒粉も使い、それらの総量で30.7kgでした。

このぐらいの量になると、パン焼きもちょっとした肉体労働になります。
作業場は30℃で、上半身は下着シャツ一枚で袖まくりしています。
時々用があって外に出ると、温度差で体が縮み上がります。
こんなことが出来るのも健康だから・・・、それともこれが健康法になっているのでしょうか。
明日からは、少しペースを落として仕事を続けます。


おしらせ
シュトレン追加分 限定15個 先着順!
ご注文承ります。

能力の限界

本日のパン焼き作業は、遂に食工房の製造能力の限界に達しました。
と言っても、そこらのパン屋さんに比べれば、全然少ないかも知れません。
粉量30.7kgでした。
醗酵時間の長い天然酵母を使用していること、焼き時間の長い堅焼きパンがあることなど、手間と時間を喰いますのでこれが限界です。

それで、何が先ず限界に達したかと言うと、それがオーブンでした。
自分たちのスタミナの方が先かと思っていましたが、そうではありませんでした。
今日の作業で、これ以上仕込むと釜が回らない状態になることが分りました。
そしてもう一つ困ったのは、焼き上げた大量のパンを冷ますために、置く場所を確保出来ないことです。
二度焼きするものもあるのでなおさらです。
でもまあ、こんなことは年に一度か二度のことですから、そのために作業場をどうにかするというわけには行きません。

そしてたった今も、作業場は洗い物の山です。
今日中に全部片付けるのは無理なので、明日明後日までかけて、一方で汚しながら少しずつ減らして行きます。

それはさておき、沢山のパンが焼き上がって、一時作業場の中に溢れかえっていました。
いやー、その様子はいかにも圧巻でしたが、宅配便の集荷までに荷造りしなくてはならなかったので、写真を撮る余裕はありませんでした。
これであと二日頑張れば、とりあえず一段落です。
この年末は、今のところ風邪を引かないで済んでいますので、大助かりです。
皆さま、風邪にはくれぐれもご用心ください。


おしらせ
みのりのパン、沢山焼きました。

コーヒーさえあれば・・・

年末の慌しさの中で、一息つくことが出来ない時でも、私の場合なら、せめてコーヒー一杯飲めれば、しばらくは辛抱出来ます。
そのためには、すっきりとして後味の良い、とにかくうまいコーヒーでなくては、気分が悪くなるというものです。

こんな、自分の満足のためのこだわりですが、お客さまの満足にもつながると思っています。
コーヒーは嗜好品ですから、人によって好みは様々なのはもちろん承知ですが、どんな人に対しても共通して説得力のある特質として、「雑味がない」という項目があります。

コーヒーの味わいの中に備わっていなくてはならない基本的な味は、苦みと酸味と甘みですが、他にもいろいろな味が混ざっています。
中には、コーヒーの風味を損なう成分も、必ず幾分か混ざっているものなのですが、その割合が大きいと、美味しくないコーヒーという印象になります。

美味しいコーヒーの条件というのは、例えば、すっきりとした苦みとかフルーティーな酸味とかほのかな甘みと言った具合に、好ましい特長を備えていることはもちろん重要ですが、一方その特長を損なうような余計な味成分が混ざっていないことが、同じくらい重要です。

雑味がない、つまり風味を損なうような雑多な味成分が混ざっていないことは、美味しいコーヒーの必須条件です。
そしてこれは、生豆の時にすでに決定的な特質ですから、焙煎や抽出の腕前でカバー出来るものではありません。

農産物としてのコーヒー豆を、厳しく鑑定する能力が問われることになります。
そのためにも、コーヒー以外のいろいろな農産物に関わる経験を積んでおくことは、大変有意義です。
そう思って私は、米や麦や豆など、また野菜や果物に至るまで、いろいろな作物に関わる機会を持つようにして勉強しています。

願わくはその成果が、コーヒー好きの方々に、「このコーヒーさえあれば・・・」と思っていただけるような、美味しいコーヒーを提供出来ることにつながればと思っています。

またトラブル?ではありません。

昨日は、ブログを更新しませんでした。
一昨日、接続設定のトラブルのことを話題にしましたので、やっぱりまたトラブったと思われたかも知れませんね。
いやそうではありません。
昨夜は、私事ですが、家族内に祝事がありまして、出かけていました。
そして、一杯ご馳走にもなりましたので、ブログの更新はお休みさせていただきました。


明けて今日は、未完成の雪囲いを完成させるべく、材料を買いにホームセンターに走り、午後からずっと今まで、暗くなってからはヘッドライトを点けて、突貫工事をしていました。
それでもまだ少し残ってしまいましたが、とりあえず大雪が降っても何とかなる状況です。
我が家の雪囲いは、外壁と間を空けて設置するので工事が大変ですが、その代わり冬の間も窓が開けられるし、部屋も暗くなりません。
その空間に、保存野菜を置いたりもしています。
こうやって、またしても本業外の仕事に精を出すので、今日はいつもと違う筋肉を使ってもうクタクタです。

明日も少し残りをやって、それから本業に戻らねばなりません。
おかげさまで、シュトレンのご注文の追加を次々いただいています。
少し余裕を持って造っていましたので、何とかお応えしていますが、クリスマス前にお届け出来る分はもう予約が一杯になりました。
今週末にもう一度、最後の製造です。
こちらは、クリスマスを過ぎてから食べ頃になりますが、遅くてもいい方向けに用意しています。
この分は、まだご注文いただけます。(12月19日までにお願いします。)


それから今週の木曜日のパン焼きは、カネリプッラです。
そして、臨時に「みのりのパン」を焼きます。
数に限りあり。
ご注文、ご来店先着順に販売いたします。


ただいまクッキー類など、品揃えが全然なってませんけど、こちらは年が明けてからしっかりと充実させて行きますので、年内は悪しからずご容赦を。

ちょっとトラブルが・・・

今日は、インターネット接続で思わぬトラブルがあり、ブログの更新も出来ないかと思われました。

と言うのは、2台のPCを個別にインターネット接続するために使っているネットワークアダプターが、時々動作が不安定になるので設定をいじっていたのです。
今一つ良く分からないまま、設定をデフォルトに戻したとたん、それきりインターネットにつながらなくなってしまいました。

今までなら、すぐ近くにPC通のMさんがいて頼りにしていましたが、隣町に引っ越してしまいましたので、急な事態には間に合いません。
ここは一つ勉強を兼ねて、自力で解決しようと決心して、一つ一つ最初から接続設定をやり直しました。
おかげさまで、1時間ほどでまたつながりましたし、2台ともスムーズに接続出来てトラブルもなさそうです。
この間に、お問い合せやご注文のメールが2通入っていて、もし回復していなかったら確認も出来ないところでした。

いやはや、もはや完全にPCとインターネットに依存している食工房の状況を、改めて認識いたしました。
以前は、PCの導入にものすごく懐疑的な私でしたが、今回の事態に、いつの間にかPC通になろうとしている自分に気がつきました。
やる以上は、何でも凝らずにはいられない性格、これではいくら時間があっても足りないのは当たり前ですね。

まあでも、道具や機械がスムーズに動くのは本当に気持ちがいいと、それだけで元気になれる単純な私です。

お仕事、てんこ盛り

今日は、午後7時の閉店までに、全部の仕事が終わりませんでした。
後片付けが残ってしまいました。
いつもなら、残業してでも終わらせるところですが、明日も明後日も予定が詰まっていますから、逆に定時で終わりにして余力を残しました。
これで間に合わなくなった時は、定休日を返上することになります。
今、世の中はいろいろと大変だというのに、うちはこれだけ仕事させていただいてますので、何はともあれ感謝の一言です。
そして忙しい合間に、そろそろ来年の計画も考えています。
ホームページも刷新したいですね。
長いこと休刊状態の「高野通信」(印刷版の)も、再刊したいです。
例年1月、2月は、売り上げが落ちて息が切れそうになりますので、逆に暇なら暇で、発想の転換もあっていいのじゃないかと考えているところです。
いろいろと課題を整理して、新しい種も蒔いて来春に備えたいと、正月過ぎても別な意味で「お仕事、てんこ盛り」になりそうな気がします。
その前に、ここ一、二週間の山場を、風邪などひかずに無事に乗り切らなくてはなりません。
先ずは健康第一と肝に銘じています。
今年も最後まで、どうぞよろしくお願いいたします。

只今、佳境です。

昨日は、さすがに疲れていたのか、途中まで書きかけのブログを操作ミスで消してしまい、ガックリ来てしまいした。
そんなに焦っているわけでもなかったのですが、当然注意するはずのことに気が回らないというのは、やっぱりこれが、疲れているってことなんだなと自覚しました。

今日はまた気を取り直して、元気に仕事をして、配達にも出かけて来ました。
今のところ道路も雪の影響もなく、いたって順調に走れるので助かっています。
我が家は、まだ一部雪囲いが未完成で、このまま大雪になってもらっては、ちよっと困るのです・・・。
と、私も、少し雪国の住人らしい感覚になって来たということでしょうか。
まあそれでもクリスマスの頃には、雪も欲しいような気がしますね。
それからお正月も・・・。

さてさて、食工房の仕事もいよいよ佳境です。
明日はまた、シュトレンを造ります。

そうそう、一つお知らせすることがありました。

七日町「駅カフェ」さんで、今週末からクリスマス期間限定で、食工房のシュトレンがメニューに乗ります。
サッパリした苦みの名水水出しコーヒーに、これほどマッチするものはないかも知れません。
ぜひこの機会に、お召し上がりください。

サービス業の自覚

パン屋にしてもコーヒー屋にしても、パンを焼くことやコーヒーを焙煎すること自体はモノづくりであり、要求されるのは、つくるモノへのこだわりや向上心など、職人的気質だと思います。
ところが、それらをお客さまに買っていただく部分は、明らかにサービス業です。
モノづくりとは違うスタンスが要求されますね。
私なんかには、ここのところがとても悩ましい・・・。

人と話をするのは、どちらかと言うと好きですが、それは家族や友人たちとの気がねのないおしゃべりであって、初めてお目にかかる店のお客さまなんかだと、とても緊張してしまいます。
まあそれでも歳の功でしょうか、必要に迫られれば、それなりに応対しています。


それはそれとして、商売というのはたとえ製造業であっても、半分か時にはそれ以上の部分はサービス業なのですね。
昔なら、そこそこ人が来やすい場所にお店を出して、コツコツパンを焼いて並べていれば、近くの人が買いに来てそれでご飯が食べられたのだと思います。

それが現代は、情報もモノも広範囲に伝わり流通しますから、思いもかけないような遠くの業者に、突然脅かされるようなこともあり得るわけです。
今の世の中、自分の仕事をいつも外に向かってアピールし続けていないと、次々出て来る新しい情報に埋もれかき消されてしまいます。


食工房の場合、パン焼きやコーヒー焙煎のような本体と言える仕事と、ホームページの作成やブログ、広報やチラシなど印刷物の編集、ラベルのデザイン、パッケージに使うカードなどなど周辺の仕事との割合は、6対4くらいになっているのじゃないかと思います。
余計な仕事が多くて困ると考えるか、やり方次第で自分流の仕事へのスタンスを取れると考えるか、人それぞれだと思いますが、こんな商売向きでない場所で店をやろうとした私は、言うまでもなく後者です。
忙しくなるのは止むを得ませんね。


そして人付き合いは苦手でも、長い間には、私流の誠意を汲んでくださる方は必ずいらっしゃると思っています。
改めて、皆さまとのお付き合い、どうぞよろしくと申し上げます。

今年のシュトレン


日本で売られているものの中では、
比較的大きい部類に入るサイズです。



 中身にはマジパンではなく、全体に
ミックスナッツを混ぜ込んであります。


食工房のシュトレン、今年で4度目の製造になります。
一年に一度、11月から12月にかけての一ヶ月余りの間に、だいたい週一回のペースで6回くらい製造しています。
まあどんなに頑張っても、200個より多くは造れません。

まず酵母の調整と材料の下ごしらえに始まって、次の日一日かけて焼き上げ、バターとグラニュー糖をかけて、一晩寒い部屋に置いてしっかりと固めます。
三日目は粉糖できれいに化粧して、また一日寝かせて落ち着かせます。
四日目に、袋詰めしてコンテナに収納して熟成を待ちます。

食工房のシュトレンは、他所のものよりは早くから召し上がれます。
4~5日も経てば、いい感じになります。
もちろん、さらに一週間二週間置けば、ドライフルーツの水分が生地にしみ出して、全体がシットリして来ます。
スパイスの香りも落ち着いてバランスが良くなります。

それで、他所のパン屋さんやお菓子屋さんのシュトレンも、沢山ではありませんがいただいて試食したことがあり、比べて食工房のシュトレンの特長は何かと言うなら、やっぱり香りでしょうかね。
文旦ピールの香りは、今までのところ他では味わったことがありません。
これに、スパイス4種類とバニラとラムの香りが混ざり合って、食工房のシュトレンの香りが出来上がります。

手前味噌自慢はともかく、本当にこんなに美味しくていい香りのするものを、ドイツの人たちは、どうやって思いついたのだろうかと思いますね。
ヨーロッパの食文化の、最も成熟した一つの例として上げていいんじゃないでしょうか。

ちなみに一説によるとシュトレンは、必ずしもクリスマスには関係がなく、冬の間新鮮な果物が手に入らなかったり、食糧そのものも乏しくなる時期に、栄養価の高い保存食として少しずつ食べるためのものだったそうです。
そう言われて、材料を見ると分りますね。
すごい高カロリーですし、一方、ミネラルやビタミン類も豊富です。


 



オリジナルギフトパッケージ


  おしらせ

ご予約いただいている方に、順次お届けしています。
まだ少々余裕がありますので、これからご注文いただいても間に合いますが、お届けはクリスマス直前か後になります。
ご注文はお早めに。
ちなみに、お正月用にお求めになる方もいらっしゃいます。