月別アーカイブ: 2009年4月

悪豆拾いの哲学

食工房の一週間最後の日の今日は、ジンジャークッキーとわらいごまを焼いて包装して後片付けをして、それでもう十分働いた実感でしたけれど、それで終わりというわけには行きませんでした。

実は今週は、食工房にお付き合いいただいているお店が、イベントに出店されるということで、大量のコーヒー豆を焙煎してお送りしなくてはならないのです。
本当に、このようなありがたい展開に感謝せずにはいられませんが、あの悪豆拾いが待っているわけですね。  <参照1>  <参照2>

昨日のうちに、必要な量を計って用意しておきました。
それを、夕方も近づいた時刻から、3人で手選別作業にかかりました。
おしゃべりしながらやれるのが、せめてもの救いです。

正直に申し上げますが、悪豆拾いは、やっていて楽しい仕事ではありません。
何かを造るわけではないし、達成されるのは甚だ目に見えにくい結果でしかありません。
後で焙煎作業をする私は、まだしもその結末を承知していますから、やったことの意義を感じて満足することが出来ますが、一緒にやっている娘たちはどうなんでしょう・・・?

「悪豆拾いって、まるで坊さんの修行みたいだね。」「千日修行で、三年間毎日悪豆拾いやらなければいけないとしたら、大変だねぇ。いやだねぇ。」と私が言うと、「坊さんになるか、頭がおかしくなるか、どっちかなんじゃない?」と娘。

「悪豆拾いの苦労を知っているのと知らないのでは、コーヒーの味も違うかも知れない・・・。」と上の娘が言えば、「私なんか、コーヒーの味を覚える前から悪豆拾いやってるよ。どうします!?」と下の娘。
ああ、そんな小さい時から仕事の手伝いをさせていたんだっけ・・・。悪い親だなァ・・・。

そんなやりとりをしながら、閉店時間まで頑張りましたが、やっと1/4が終わっただけでした。
どうやら明日の定休日は、全休というわけには行かないようです。
でもでも、うちらは、絶対によそ様よりおいしいコーヒーを飲んでいると、自信を持って言えます。

麦畑見学会のご報告

今日は穏やかな晴天に恵まれ、青空の下にいるのが本当に気持ち良い日でした。
心地良いそよ風が吹く中、沼ノ平の麦畑を見に行って来ました。
今日の見学会、残念ながらお一人もご参加がなく、私と上の娘二人で出かけました。

先ずは、生産者の岩橋さんのお宅にお邪魔して、お話を伺った後早速麦畑にご案内いただきました。
小麦もライ麦も、一冬越してやっと育ち始めたところで、教えられなければ何が植わっているのか分からなかったかも知れません。


先ずは、「上向き」という場所へ。



沼ノ平で一番標高の高い畑だそうです。
霞んでいますが、遠くに会津平が眺められます。
 アオバ小麦が育っています。



 こちらは同じ場所の別の畑
ライ麦が育っています。


しばらく気持ちの良い風に吹かれた後、もう一か所の畑に移動。



 こちらは、沼ノ平の有名な桜がある場所です。
今でもまだ真っ白に雪をいただいた飯豊山が見えます。
アオバ小麦が育っています。




もう盛りを過ぎていましたが、畑のすぐ下には、
カタクリの花が咲いているのが見られました、





 同じ場所の別な畑には、ライ麦です。




こちらも同じ場所のまた別な畑、アオバ小麦です。
田畑が棚のように段々に配置されている風景は、本当に美しい。
何と言っても、実際に歩いてみるのが一番です。



それにしても、写真を見ていただければわかるとおり、とても気持ちの良い場所です。
もう二か月もすると、グンと丈が伸びて穂が出て来るはずです。
そして7月に入ると、周りの緑の中で、麦畑だけが黄金色に枯れて来ます。
「麦秋」と呼ばれるとても感動的な風景です。

今日は参加者がありませんでしたが、もうあと二回くらい、穂が出た直後くらいと刈り取り直前に、また見学会を催したいと考えています。
その時は、ぜひ多くの方にご参加いただきたいと思っています。


それで、今食工房で使っているこの沼ノ平産の小麦の在庫が、実はもうあと僅かしかないことが、今日分かりました。
先日、60kg分を製麺所に加工委託しましたが、もう少し少なくしておけば良かったかも知れないと、ちょっと心配になって来ました。
今年の作も、ほぼ間違いなく全量消化して足りないくらいだと思っています。
来年は、確実に作付けを増やしていただくことになりそうです。


そしてこの小麦やライ麦を使って、純粋な地元産の原材料だけで造られた、特別限定品のパンを焼く予定です。
どうぞご期待ください。


 



昨日まではまだ花があったというこの桜、今日は葉桜に。
この桜に名前を付けてくださいと募集中です。
すでに相当数の応募があったそうです。
今日も、道路脇に何台か車が停まっていました。


 

ネットの力



http://shokuko.com


最近、食工房にご来店くださる方々の顕著な傾向として、インターネットで食工房を見つけてくださったと言う方が多くなっています。
東京など遠方から遥々会津に遊びにいらして、ちょっと一休みしたくなった時、「コーヒー」や「焼き菓子」「パン」などのキーワードで検索して、沢山のお店の中から食工房を見つけてくださることが結構あるみたいです。
あるいは、出かける前からすでに食工房のホームページやこの「飯豊の空の下から・・・」をご覧になっていて、会津に行ったら食工房に寄って来ようと、目指して来てくださる方もいます。


今、世の中は否応なくインターネットが、生活に深く関わるようになりつつありますね。
それを裏付けるように、ここ1、2年、PCユーザーの数がどんどん増えているように感じます。
私の周辺でも、今までPCに縁遠かった人が、新たにPCユーザーになる例が次々と後を絶ちません。
PCを持てば、インターネットに接続するのは必須ですから、そうして受け手が確実に増えている以上、これから情報発信の主力として、インターネットの右に出る物はないと思います。
そうなると、ホームページやブログをどれだけ使いこなせるか、どんなサプライズが出来るか、私たちのような小規模事業をやっている者にとっては、それが運命の分かれ道になると言ってもいいほどの影響力があると思っています。

二年前にブログとホームページを立ち上げた時は、正直そこまでの認識はありませんでした。
せいぜい、コストをかけずに宣伝になるかも知れないくらいの、さほど頼りになる手段とも思っていませんでした。
しかし、「継続は力なり」の諺が示すように、ブログの毎日更新は、確実にインターネット上で存在感を増して来ました。

今、「食工房」をキーワードに検索すると、ほとんどの検索サイトでうちがトップに挙がっています。
これは、ブログ「飯豊の空の下から・・・」に、毎日一定数のアクセスがあるおかげで、大したアクセス数ではありませんが、食工房のホームページにも毎日そこそこの数のアクセスがあるからだと思っています。
また、毎日の様々な記事の中の語彙が、検索の対象としてアクセスにつながる度に、ブログのネット上での存在が大きくなって行くのですね。


そのおかげも大きいと思いますが、一面識もない方からメールでお問い合わせやご注文をいただくことが、少しずつですが増えて来ました。
そういう出会いから、少しでも固定客になってくださる方があれば、やがて他の方法では得られない集客力を発揮するはずだと、大いに期待しています。

食工房のホームページも、shokuko.com と、短くて覚えやすいドメインを取得出来て大成功だったと、今また改めて喜んでいる私です。

春、めっけ

今日は午前中、マフィンとスコーンを焼いて、午後からまた配達に出かけていました。
帰り道に、昨日も通った見頃街道(国道459号線)を通りました。
まだ十分明るい時間だったので、やっぱり春の芽吹きの風景に捕まってしまいました。
今日は少し時間があったので、ちょっと皆さんにも見せたい写真が撮れました。



 



 


2枚の写真はいずれもカエデの仲間です。
今頃、開花と同時に葉も開きます。


 



 



 


春の山の中で白い花を見つけたら、たいていコブシと思ってしまいますが、これはタムシバといいます。
コブシと同じ、ホウやモクレンの仲間です。
匂いも似ています。




これがコブシかタムシバか、見たところ両方の特徴を
持っているので、どちらなのかよく分かりません。


このあたりは、私の家から歩いても行けるくらいの距離です。
ただし、うっかりしていると熊と出会ってしまう可能性も無きにしも非ず。
そうは言っても、山の中は、私にはホームグラウンドにいる安心感があります。



  おしらせ

明後日19日(日)、麦畑見学会を予定しています。
まだどなたからもご連絡をいただいていませんが、今からでも思い立たれた方、19日の午後1時に食工房前に集合です。
どうぞよろしく。


  ココロもカラダも元気になる
「スープ&パン」イベントのご案内

日時 4月18日(土)
会場 若松ガス ショールーム 0242-28-1311
   会津若松市 千石町 4-16
主催 畑 家庭料理教室・ホームベーカリー コビヤマ


入場無料


おいしいハード系パンの食べ方実演と試食
ピザの実演と試食
スープ&パン set の販売・500円(プラスαお楽しみサプライズ)


食工房の同業者仲間コビヤマさんといつもお世話になっているお料理教室主宰の畑いさこ先生のコラボレーションイベントです。
お近くの方、お時間のある方、ぜひお出かけください。

毎度ありがとうございます。


沼ノ平産アオバ小麦全粒粉10%入り、飯豊山食パン
以前のバージョンより、格段に食感、風味共に良くなっています。


定休日が明けて、本日はまた早朝からパンこねに精出していました。
ご覧の通り、とても気持ち良く「飯豊山食パン」が膨らみ、いい焼き色に焼けました。
今日は開店早々から、この飯豊山食パンが次々売れました。
それはそうと、一つお詫びしなくてはなりません。
今週の初め4月13日のブログで、木曜日の今日カネリプッラを焼くと告知していましたが、ローテーションを勘違いしていました。
今日は、クリングラの日でした。
ブログを見てカネリプッラをご注文くださった方と、いつものローテーションをご承知でクリングラをご注文くださった方があり、両方は出来ませんのでどちらに頭を下げようかと大変悩みましたが、結局クリングラを焼きましたのでご了解願います。



クリングラの形を造っているところ、初公開!


 


さて午後配達に出発したところ、間もなく途中の見頃街道の山道で、次々と春の芽吹きの風景に出会いました。
もう気もそぞろで、よそ見したくなって仕方がないので、道端に寄って停車し二三枚写真をとりました。
でも、落ち着いてじっくり向かい合う余裕がないので、どうにもなりません。
一枚だけ、こんなのがあってソワソワしたという証拠に、キブシの写真を一枚入れて置きます。
今日という今日は、パンを焼いているだけでは人生は終われないぞ!と思うことしきりでした。




まだすこし時期が早い感じでした。
こんなのか゜ザランザランいっぱい
ぶら下がって目を引くのです。


 


明日は、スコーン、マフィンを焼きます。

マイコーヒー


うちの奥さんのイラスト、ちょっと若々しく描き過ぎです。


いつも申し上げているとおり、コーヒーは嗜好品と位置付けられています。
そしてまた、とても趣味性の強い飲み物だと思います。

コーヒー好きの貴方なら、お好きなテイストと定番の豆、手になじんだ道具とお気に入りのカップ、そしてコーヒーを楽しむ最高の場所と時間、それぞれにこだわりを持っていらっしゃることでしょう。
それらをひっくるめて、一人一人のマイコーヒーが存在すると思います。


私の場合なら、最高のマイコーヒーは、パン焼きの日の朝まだ誰も起き出して来ない時間、一通りパン生地をこね終わった後の合間にコーヒーを淹れ、前の週の売れ残りのパンをトーストしてバターとメイプルシロップを塗ったのをかじりながら飲むコーヒーです。
忙しい合間の数分間、一人で味わうコーヒーですが、この時のコーヒーが一番旨い!

ゆったりした時間があればあったで、それはまた良いものですが、仕事の合間のこんなコーヒーも、なかなか得難い満足感を与えてくれます。

そう言えば、飲み残しのコーヒーだって「最高!」と思えることがあるものです。
うちは、たいてい夜はコーヒーを飲まない習慣ですが、たまにパンだよりの編集などでデスクワークが長くなった時など、午後のコーヒータイムのコーヒーが残っていたりすると、すごく得した気分になります。
もちろん、味なんかインスタントよりちょっとマシかという程度のものですが、これもまた得難い満足感です。




4年かかって、やっと役者が揃ったShokuko Oficceのデスク。

白いカップとソーサーは、「シンプルリッチ」というブランドで
売られていたもの。残念ながら、今はもう手に入りません。



こうしてみると、コーヒーの満足感にはいろいろな要素が関わって来ますね。
だからと言って、味は二の次で良いと云うわけではりません。
最高のコーヒータイムを、台無しにしてしまう酷いコーヒーだって、ないわけじゃありませんから。

ここでまた手前味噌で恐縮ですが、「食工房おいしいブレンド」は、長年なじんで来た私自身のマイコーヒーなのです。

勉強させられてます!

先週新しいPCが入って以来一週間、ファイルの同期やプリンタの共有などの設定を、合間を見つけてはやっていました。


プリンタの共有を実現するためには、その前にローカルエリアネットワーク(LAN)を構築しておく必要があるわけですが、そちらの話しはとりあえず置いて、2台のPCのどちらからでも印刷を実行出来るようにしたかったわけです。
いろいろな方法があるのですが、うちの場合は一台をプリントサーバーに設定して、残る一台(クライアント)はLANを介してプリンタを動かすようにしました。


ところが早々から予期しないトラブルに遭遇して、それらを解決するためにずいぶん勉強させられたのでした。
最初のトラブルは、クライアント側からプリントしようとすると、印刷するにはするのですが、「サーバーの応答がありません。」と毎回警告メッセージが出るのです。
それでも印刷そのものは出来るのでそのまま使っていました。


でもそれとは別に以前からこのPCでは、時々プリンタにアクセス出来ないトラブルも発生していて、こちらはプリンタの電源を入れ直したりケーブルを一旦引き抜いて再接続すると復帰していましたが、これも原因が分からず、新しくLAN経由で共有設定になってからも解消していませんでした。


ところがつい先日、プリンタが直接つながっているサーバー側のPCでプリンタにアクセス出来なくなり、電源を入れ直しても再接続してもダメでした。
PCを再起動すると回復しましたが、これでは後々悩みの種だと思い、インターネットでいろいろ調べてみました。


その結果、まず一つ分かったことは、WindowsXPの終了オプションにはスタンバイモードと休止モードがあるのですが、スタンバイモードや休止モードから再開すると、特定のアプリケーションやデバイス(例えばプリンタ)にアクセス出来なくなることがあるということでした。


そう言えばトラブルを起こすのは、いつも2台あるプリンタのうちの古い方と決まっていて、私はプリンタが寿命なのかと疑い始めていたのでした。
でもその前に、プリンタを動かすドライバーに問題があるのかも知れないと気がついて、メーカーであるCanonのサイトで検索してみたら、思ったとおり新しいドライバーがリリースされていました。
そしてその中には、プリンタ共有の際にファイヤーウォールがブロックしているポートを開けるための修正プログラムも含まれており、それらをダウンロード・インストールしたところ、全てのトラブルが一挙解決しました。


いやはや、とんでもない手間を喰いましたが、おかげでとても良い勉強になりました。


そうです。
PCを新しくした時、古いプリンタやスキャナーが作動しなくなることがよくあると思います。
泣く泣くそちらも新しいのに買い替えたりすることも少なくないのじゃないでしょうか。
でも、たいていは大丈夫です。
それを機会に勉強して、少しずつPC通になって行きましょう。


実は、娘たちに譲ったPCにも入手以来の問題があって、それを解決するためにはもっともっと専門的な知識が必要なのです。
でも何と言うか、新しいことを知る楽しみというのは尽きないものだと、いつも好奇心が先に立つ私です。

いよいよ暖かい一日



春らしい霞んだ空気と水面のきらめきが、心を騒がせます。
私は、この季節の柳の緑が好きです。


今日は、またさらに暖かい一日でした。
この暖かさに促されるように、桜も咲き始めました。
そして平日にも関わらず、心地良い春の日差しに誘われるように、お客さまも次々と・・・。

定休日前で、焼き立てのパンが無いのが申し訳ありませんでしたが、その分いつものように二割引きで差し上げました。
売れ残りがいかに少なくて済むか、この商売にとっては死活問題ですから、今日のお天気は本当にありがたいと言わなければなりません。

明日は定休日で、食工房の営業日で言うと今日が週末です。
この一週間もずっとハイテンションで、疲れが溜まってしまいました。
明日をどう過ごすか?お天気次第ですね。
ただし、用足しに会津若松市方面に出かけなくてはなりませんので、畑をやりたい気持ちとどのくらいのところで折り合いを付けるか・・・、結局早起きするしかないですね。

正直、たまにはボーッとして過ごす時間が欲しいと思いますが、なかなかその機会に恵まれません。
とは言え、体の状態に不足はありませんし、こうして病気もなく元気にしていられることは、何よりありがたく幸せなことだと思っています。


  おしらせ

今週は、木曜日にカネリプッラを焼きます。
土曜日にはクリングラを、それからみのりのパンも焼きます。

「沼ノ平の小麦麺」 只今、加工依頼中です。
ご注文予約を受け付けています。


  麦畑見学会のお誘い

来る 4月19日(日)午後1時 までに食工房に集合してください。

そこから現地へご案内いたします。
参加費用等は無用です。

事前のお申し込みは不要ですが、参加人数を把握したいと思っていますので、ご参加の意向がはっきりしていらっしゃる方は、出来れば事前にご連絡ください。
当日参加、もちろんOKです。

なお当日は、生産者の方もお顔を見せてくださいます。
大勢の方のご参加をお待ちしております。
小雨決行といたします。
迷われる方、お出かけ前にお問い合わせください。
  食工房 0241-38-3102 

自分たちの暮らしと社会的責任ということ

今日は、予定通り人足に出役して来ました。
今日の作業は、主に道路周りの清掃と共有スペースである集会所の清掃などでした。

今私が暮らしている、人口が少なくどちらかというと過疎地になりつつある地域では、自分たちで出来るこちは自分たちでやるというスタンスがとても大切です。
と言うよりどこの地域でも、自分たちが暮らしている地域を暮らしやすい場所にしていくためには、そういう意識が何より大切だと、今日の人足でさらに納得が行きました。

今の日本のような産業経済社会では、人々は労働生産をして収入を上げ、税金を納めることが社会的責任の大半あるいは全てだと思っている節がありますが、そうではありません。
本当は、労働生産と同じくらい地域の中で必要な用件に奉仕することが重要だと、私は思っています。
それが可能な暮らし方を考えるのが先だとも思います。
外へ働きに行ってお金を稼ぐのは、必要なことではあっても、会社を太らせることばかりに奉仕していたのでは、地域社会は空洞化し死んでしまいます。
人口が少なく職場が遠い地域はなおさらです。
やはりバランスが大切だと思います。

今日の人足で、またしてもこの地域の人々の底力を見せつけられました。
集落内に眺めの良い場所があり、そこにしだれ桜と花桃の苗木を植樹したのです。
もちろん土地の所有者は、同集落内の方です。

高台になっているその場所に、車が出入りしやすいように、重機を使って道路を付けることから始まって、藪になりつつあった周りの木を伐採して片づけたりして、数十本の苗木を手際よく植え付けて行きました。
もちろん、重機の調達は集落内から、オペレーターも本職がいて全く惚れ惚れするような手際でした。

何年後か何十年後には、素晴らしいお花見公園になることでしょう。

行政の計らいで税金を使って公園を作ってもらうのと、こうして自分たちの計らいで気を利かせるのと、どっちが喜びが大きいでしょうか?

そして今日の人足でもうひとつ気づいたのは、地域のことに奉仕していると、行政に対する監査意識が高まることと、且つ自分たちに提案能力が喚起されるということです。
これこそが地域活性化のカギだと、私は密かに確信しています。

ああ、それにしても今日は、早朝に先ず野鼠駆除のための毒餌撒きがあり、それから人足そして食工房の仕事、いやはやもうグッタリです。
でも、この満足感は何でしょうか・・・。

さすがにくたびれました。

おかげさまで、「パンだより 42・若草号」の編集が無事終了しました。
すでに食工房のホームページ上に公開していますので、ご覧いただけたら幸いです。
   <こちら>からご覧いただけます。

それで、先にブログでもお知らせいたしますが、「麦畑見学会」を4月19日の日曜日に開催する予定です。
ご参加いただける方は、お早めにご連絡ください。


本日は、昨日にも増してさらに暖かい一日でした。
ご来店くださる方も、三々五々。
特に慌ただしいということもなく、時々作業の手を休めるくらいでありがたい計らいでした。
それよりどうしても眠くて、作業が一段落した時に、後を娘たちに頼んで仮眠しました。
熟睡したのは正味30分くらいだったと思いますが、ずい分回復して楽になりました。


明日は、この集落で「人足」<参照>があり、朝から手をとられます。
クッキーづくりが抜かせない状況なので、途中で連れ合いと交替して時間のやりくりをしようと思っています。
娘たちにも、また頑張ってもらうしかありません。
それでも、こうして皆さまからのご愛顧に促されて、毎日忙しく仕事が出来ることは、とてもとてもありがたく幸せなことだと思っています。
どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。