日別アーカイブ: 2009年7月4日

パン食の日々

パン屋をやっていると、大体いつも売れ残りのパンがあって、それを自家用に食べています。
たまに多く残ってしまった時は、一週間ずっと三食パン食の日々が続くこともあります。

元々パンが好きで、しかも自分が食べたいおいしいパンにこだわって始めたパン屋ですから、売れ残りでも自分のパンを食べられるのは幸せです。

一週間ずっとパン食の日々だと、一体どんな食事内容になっているのか、想像が付かない方もいらっしゃるかも知れませんけど、特別変わったことはありません。
ご飯の時と似たようなおかずをつくって、肉と野菜でスープをつくる時もあれば、豆腐とわかめの味噌汁だったり、一汁三菜あればいい方で、スープの中身が多い時は一汁一菜ということもあります。
あとはご飯の部分が、単純にパンに置き換わるだけです。

食パンのトーストを一枚と黒パンかプンパニッケルを2、3切れ、ロールパン(ミックスナッツかプレーン)が残った時は、それも主食になります。
パンには、基本的に何もつけませんが、チーズを添えたりバターを塗ったりすることもあります。
三食のうち一食くらいは軽食にして、ハーブティーやヨーグルトジュース、コーヒーやチャイなどの飲み物とパンの組み合わせになります。
こんな時にみのりのパンがあれば、他に何も出さなくて済みます。

レーズンロールやカネリプッラは、コーヒータイムの軽食になりますので、およそどの種類が売れ残っても、我が家ではすべて無駄なく自分たちの口に入ります。
たまに完売してしまうと、逆に食べるものがなくて慌てることもあります。
こんな風に我が家では、パン食でも米食でもさして変わるところなく、その時の都合でどちらでもOKです。

麺類も好きなので、うどんやそばの他、スパゲッティや焼きそばにすることもあります。
年間通して平均すると、米とパンが半々の割合かややパンが多いかも知れません。
それで食事全体の8割くらい、あとが麺類その他になります。

ちなみに我が家では、家族で外食することは、覚えている限りここ十年以上の間記憶にありません。
私一人に限っても、それでも年に数回です。
食事はいつでも自分の家で、自分でつくって食べるのが、子どもの時からの習慣だったような気がします。
若い頃一人暮らししている時でも、完全自炊でした。
そして今家族と共に、自分で焼いたパンでパン食の日々を過ごしていることに、ある意味とても納得が行き幸せだと思っている私です。



これで空腹をやっつける!
その名も「ピストーラ」(ピストルの意)


今日は、スペインの主食パン「ピストーラ」をまねてみました。
余り生地のバタールを細身にしただけですが、食感が少し違いました。
焼き立ては、確かにうまい!
何もつけなくてOK。小麦の味がおいしいのです。