日別アーカイブ: 2010年1月22日

さかもと自然農園のライ麦


うす緑がかった黄金色という感じ。
表面のつやにも驚きました。
今までに見慣れたライ麦粒は、灰緑色で
ザラッとした表面でしたから。



粉に挽いた状態でも、色合いも違うし、穀物の香りがしていました。


実は昨年の暮れ、山形県内で自然農法の農園をやっている阪本美苗さんという方から、ライ麦原穀をお預かりしていました。
これを粉に挽いて、食工房で造っているライ麦入りのパンを焼いて欲しいと、依頼されていたのです。

年末はずっと忙しかったので、年が明けてからと思っていましたが、先ず全粒粉に挽いたのがお正月休みも終わる頃で、それから二週間シーズニングして明日、やっとその粉を使ってパンを焼いて見ることになりました。
今回、3kgほど提供していただきましたので、食工房のライ麦入りパン全種類を試すことにしました。


ところで、このライ麦に何故特別な関心を払っているかと言うと、いただいたライ麦原穀があまりにも見事だったからです。
そして当然のこととは言え、私は知りませんでしたが、ライ麦にも品種があったのですね。
お手紙の文面によると、これまでに「春香」という品種と「春一番」という品種を作付けされたようで、今回のものは「春一番」だということです。


で、何に感動したかと言うと、先ず色合いです。
そして、粒張りです。
色合いからは、種としての熟度を窺がうことが出来ますし、粒張りの良し悪しは、穀物としての品質そのものに関わります。
粉に挽いた時の感じでも、大変いい感じでした。


それからもう一つ私が楽しみにしているのは、このライ麦全粒粉でザワータイクを仕込んでいることです。
一週間経った頃から、それはもう素晴らしい香りがしています。


我が沼ノ平産のライ麦は昨年が初作で、何のノウハウも持ち合わせず、まさに手探りの一歩でしたから、これを機会に阪本さんに学ぶことが多いと思っています。


何はともあれ、本日は前置きです。
明日、パンが焼けた後の報告を、どうぞお楽しみに。