月別アーカイブ: 2010年12月

シュトレンか、シュトーレンか・・・?


「今年のシュトレン、確かに進化してます!」と、ある方からレビューをいただきました。


ここ数年来、日本のクリスマスに定着しつつあるシュトレン。
食工房では、2005年から製造販売し始め、今年で6シーズン目です。
おかげさまで少なからぬ方にご愛顧いただき、毎年11月と12月の仕事の大きな割合を占めるようになりました。


さてそのシュトレンですが、お店によって人によって、シュトーレンと呼ぶこともあるのですね。
では発祥の地のドイツ語でどのように発音するのか、ちょっと調べて見ました。


Stollen、ドイツ語の発音では、Stoの後に来るLが二つ重なるので、oは短音です。
ですからシュトレンが正解。
ただしアクセントは「ト・to」に置きますので、シュレンと発音します。
ところが日本語で表記する時、シュトーレンと読ませた方が実際のドイツ語の発音に近いのだそうです。
シュトレンでは、シュトレンと読んでしまいがちです。(実は私もそうでした。)


それで思い出すのですが、2年前にドイツ人アーティストのカトリンさん<参照>に、食工房のシュトレンを食べさせた時、うれしそうに「シュレン!シュレン!」と言っていました。


些末なことではありますが、一応本来を知っているに越したことはないと思い、ちよっと触れて見ました。


そして実は、食工房のシュトレン、本日が今シーズンの製造最終回でした。
11月から通算合計製造数252本。

まあ、他所のパン屋、菓子屋に比べて決して多い数ではありませんが、1個当たりの大きさは、ちよっと他に無いくらいのサイズです。
そのせいもあってか、1/2カットのご注文がずい分沢山ありました。


さてさてそのシュトレンですが、残りも僅かとなっています。
ご入用の方、お急ぎください。

忙しさも、今がピーク

忙しい!忙しい!と言いながら、今週来週くらいで山場は越えられそうです。
その後は、また定番商品の充実に戻れると思います。


ありがたいことに、今月はイベントへの出品が二件あります。


そのうちの先ずはじめは、今度の週末12月10~12日、東京目黒の第三世界ショップで開催される、「あさ市」・「もったいないマーケット」の中で、12日(日)に食工房のパンと焼き菓子が販売になります。


詳細は、<こちら>のページをご覧ください。


東京及び近郊にお住いの方、当日この方面にいらっしゃる方、ぜひお立ち寄りください。



二つ目は、12月19日(日)に東京池袋のサンシャインシティーにて開催される福島県主催のイベント、「ほっとする福島・大交流フェア」です。
喜多方のブースの中に、今年「田舎で働き隊」事業で研修中の若者4人が、研修の成果品を携えて参加します。
食工房もその一つ、スタッフのMさんが「トマト丸」を持って販売に出かけます。
そうなんです!この日のためにドライトマトをキープしておいたのです。
でも、これっきりです。
こちらへも、多くの方にお出でいただきたいと思います。
どうぞよろしく。


イベントのご案内は、<こちら>をご覧ください。

※なお、追って働き隊コーナーだけのご案内をアップしますので、後日もう一度このブログをご覧ください。





  シュトレン、順次出荷中


ご好評のお知らせを次々いただいています。
こうして多くの皆さまに喜ばれることが、私たちにとっては何よりのご褒美です。
クリスマスまであと一息、気を抜かずにがんばります。

足元から学ぶ

 


「会津学」 Vol.6   2010 
概ね年1冊のペースで刊行されています。


先日お知らせしました通り、昨日は、会津学研究者の菅家博昭氏を迎えて、山都町一ノ木地区のフィールドワークと会津学読者会が開かれました。<参照>

日中行われたフィールドワークには、私は残念ながら参加出来ませんでしたが、夜に入ってからすぐ近くの相川会館にて行われた読者会には、食事賄い方も仰せつかっておりましたので、参加することが出来ました。
一口に言って、大変有意義な学ぶことの多い時間になりました。


思い起こせば私、四国は南国土佐に生まれ育ち、その後住所を転々としながらこの会津の地に辿り着いたのは、五十を過ぎてからのことでした。
そして還暦を前に、地域の暮らしの歴史の発掘再考をテーマに掲げる「会津学」に身近に触れることになるとは、全く以て想像もしていませんでした。


その会津学全般のことについてはここでは触れませんが、自分たちの暮らしている地域の歴史から学ぶことの意義は、これまで私たちが思っていた以上に大切なことであるということを申し上げたいのです。


明治に入って、西洋から産業革命の荒波が押し寄せて来た日本は、それまでの伝統文化を惜しげもなくかなぐり捨てて、西欧列強に肩を並べんと、革命だ!合理化だ!と突き進んで来ました。
そして第二次世界大戦に敗戦した後、さらにその勢いは加速し、やがて世界有数の経済大国と言われるまでになりました。


その歴史の中で私たちが得たものは大きかったに違いありませんが、逆に失ったものも少なくなかったことについて、私たちは今までほとんど全くと言って良いほど、考察することはなかったのではないでしょうか。


情報革命、交通革命、進歩し続ける科学と技術の恩恵によって、今や私たちは、世界中の出来事や宇宙の広さを知っており、遠い外国に出かけることも珍しいことではなくなりました。
私たちは、その広がった視野に飛び込んで来る視界につい目を奪われてしまいますが、世界には広さだけでなく深さもあるということを忘れてはいけないのですね。


地域からつまり足元から学ぶということは、その世界の深さに触れる一端だと思うのです。

例えば、一個人あるいは小さな集落の史実から、その時代のその国の歴史の真実が読み取れることがあります。
そしてこの日本を、ある時代ある方向に動かしたエネルギーの源がどこにあったか、そんなことまでもが鮮明に見えて来ることがあるのですね。


ところで、世界で最も成功した国の一つと目された我が日本ですが、今や膨らみ過ぎたとも思える見せかけの国力、それを埋め合わせるだけの中身は、もうすでに無いのですね。


何故でしょうか?


国力つまり一つの国の力、労働生産、科学技術、教育文化、あるいは軍事ということもあるでしょう。
世界平和の実現をリードする力、なんてのもあるかも知れません。(アメリカのような強引なやり方でなく。)
そしてそれらの力は、結局はそこに暮らす人々の暮らしの質、精神性、それまでの歴史に深く関わり由来するものだということです。
中身がないということは、つまり私たちの暮らしが中身の無い軽佻浮薄なものになってしまったことを物語っています。


では、その暮らしを中身のあるものにするためにどうしたら良いのか、「ていねいな暮らし」は一つのキーワードだと思っています。
ていねいな暮らしを実現するためには、広い視野よりも足元の世界の深さに触れていることの方が、むしろ重要じゃないかと私は思うのですね。


ちょっと論理が飛躍してしまいますが、案外こんなことが、私たち一人一人の幸福と世界平和を実現するための鍵なのではないかと、そんな気さえします。


昨晩、菅家さんのお話しを聞いて、そんなことが頭に浮かんで離れなくなった私です。


追伸
具体的なこと、一つも申し上げていませんが、日頃このブログの中でいろいろと申し上げていることの中から、読み取っていただければ幸いです。


菅家さんのブログ「記憶の森をあるく 2010」

関連ブログ 「ひぐらし農園のその日暮らし」  「のっぽのとし・FLOW」 


 「会津学・6号」が刊行されました。 1冊1500円

食工房でもお預かりして販売しています。
ご興味のある方、お問い合わせあるいは直接ご来店ください。

健康のバロメーター

皆さんは、ご自分の健康について、何をバロメーターにしていらっしゃるでしょうか。
最近は、病院で検査してもらうと、それはもうあらゆる項目について数値で結果が出るので、そうやってご自身の健康状態を判断している方もいらっしゃると思います。


私はもう数十年間、歯医者以外で医者にかかったことが無く、健康診断も受けたことがありませんので、そうした数値とはほぼ完全に無縁に過ごして来ました。


ですから、自分の健康状態は自己診断で察しをつけて来ました。


幸いこれまで、自分や家族が困るような不健康な状態になることが無かったので良かったのですが、これからさらに年齢を重ねるうちには自分ではどうにもならない体の状況を迎えることがあるかも知れません。


そうは言いつつ、実はそれほど不安に思っているわけでもありません。


今私が自分で健康のバロメーターとしてマークしていることは、次のような項目です。


①体の各所に、日常的に気になるような痛みや痒みその他不快感が無いこと。
②おいしく物が食べられること。
③排泄は、滞りなく爽快感が伴っていること。


まだ他にもいくつかありますが、この三つは先ず基本だと思っています。
これらが満足な状態なら、先ずほとんど問題はありません。


そのために重要と考えていることは、食事と運動と睡眠です。
そしてそれらの背景となる、暮らし方や環境が大切だということも、もちろん理解しているつもりです。
さらに申し上げるなら、適度の負荷に耐えること。
これも大切です。
必ずしもストレスフリーだけが健康への道ではないと思っています。


さてさて、おかげさまで今日も一日、無事に仕事を終えることが出来ました。
ご来店、ご愛顧、ありがとうございました。








連れ合いの作品展、明日からです。

駅カフェさんの営業は、9:00~18:00 年中無休

印刷工房


全部で17種類のカードを作ります。
色合いの調整、フォント選びなど、
凝りだすとキリが無いのがこの世界。



パンだよりの製作過程がお分かりになるでしょうか?
イラストは、原寸で手描きしています。


連れ合いの個展が間近に迫りましたので、昨日からポストカードの製作に時間を割いています。
もちろん、食工房の業務に食い込まない前提ですが。
そして、パンだよりの編集も少しずつですが進んでいます。


こういうことをやっていると、思い出すのはもうかれこれ30年も前のことです。
三十前の私は、小さい商売を始めていたのですが、販促のために連れ合いと二人でチラシや月刊のミニコミなどを自作していました。
印刷をどうするかがその時の一番の課題で、印刷屋に頼むほどの枚数ではないし第一費用がかかり過ぎるし、当時ひょんなことから手に入れた謄写版印刷機を使って、粗末な印刷物を作るのが精一杯。


もっときれいな印刷が出来ればお客さんにアピール出来るのに・・・と、しばらくの間悔しい思いをしていました。


その後数年たって、あこがれのオフセット印刷機を手に入れ、もう天下を取ったような気分で、毎週のように広報を印刷してお得意先に配っていました。
当時のことを思い出すと、全く良くやっていたものだと思えるくらい精力的でした。


それでも、モノクロまたは単色カラーでしたから、その後二十年ほどの間にフルカラーの印刷物を家庭で印刷出来る時代が来ることなど、到底想像することは出来ませんでした。


この時代、本職の印刷屋さんを脅かすほど高品質の印刷物を、個人レベルで製作出来るのですね。
PCとカラーレーザープリンター、そして優れたアプリケーションソフト、やる気になってちょっと勉強すれば、誰でも今日から印刷屋さんです。


一頃流行った「プリントゴッコ」も面白かったですが、もうそんな比じゃありませんね。
昔のことを知っている私は、今のこの状況は、まさに出来ないことが無いと言えるくらい凄いと思っているのです。


さて今日も、これからまたPCの前に座って、お気に入りの音楽をBGMに再生しながら一仕事します。


  食工房から今週のクッキーとマフィンのお知らせ


今週は、クッキー焼きが出来ませんでした。
僅かの在庫品のみです。


マフィンは、シマリス君の朝ごはんとスィートハートの予定です。

シュトレンのご注文、お早めに!


おかげさまで6シーズン目。

食工房のシュトレンは、綺麗、美味しい、いい香り・・・と、お褒めに与っております。


シュトレンのご注文を次々といただいています。
試食もご好評いただいています。

クリスマスにお入り用の方、お早めにご注文ください!
12月10日を一つの区切りとさせていただきます。
そこから後は、クリスマスには間に合わないかも知れませんので、ご了承願います。

年内のお届けでも良い方は、12月20日頃までにご注文ください。

週一ペースで製造して来ましたが、ご注文に追いつかれてしまいましたので、今日焼いたばかりですがまた明後日にも焼くことになりました。


したがって、クッキー類がまたしても品切れ状態になります。


本当にありがたいことなのですが、何を造ってもすぐに売り切れて無くなってしまいます。


来年は、本気で製造体制の強化を考えます。
引き続き皆さまの応援、よろしくお願いいたします。


さて本年の仕事も正味あと3週間余り、風邪引かないよう気を付けて、ベストコンディションで乗り切りたいと思います。







  


青木真知子作品展 @ 七日町・駅カフェ

  12月7日から開催です。

当初1日からとお知らせいたしましたので、変更を知らずにお出かけくださった方がいらしたようです。
全く申し訳ありません。
この場を借りて、一言おわび申し上げます。


と言うわけで、これからまたポストカードの作成とプリントなどをやらなくてはなりません。
今夜は久しぶりに夜更かし、半徹夜の覚悟です。


一方、パンだよりを仕上げるタイミングを逃してしまい、悶々としています。
遅れても何とかするつもりではいるのですが・・・。
もうしばらくお待ちください。

中身ギッチリの一日が終わって

木曜日はいつも目一杯で、隙間が無い感じで一日が終わります。
今日も朝からパン焼き、包装、荷造り、配達と、長い一日でした。


でも今日は、そんな私よりもずっと緊張感の高い仕事ぶりを、店の窓越しに拝見と言うか、見せつけられました。


そうです、水道管工事の人たちが、重機を使って道路を掘削して管を敷設していたのです。


そう言えばつい先日パンを買いに来て、「今度この前の道路の工事に来ます。ご迷惑かと思いますが、よろしくお願いします。」とご挨拶して行かれた女性が、今日は重機のオペレーターをしていてちょっと驚きました。
そしてそのお仕事ぶりに感心してしまったという次第。


先ず、運転席に座っている彼女の真剣な目に圧倒されました。
そして、長時間の労働にもかかわらず、相変わらずテキパキとスムーズに重機を操るお仕事ぶりに、私も思わず背筋に力が入らざるを得ませんでした。


カッコいいですね!


そして夕方暗くなって最後の片づけの頃、今度は道路に散乱したアスファルトの大きな破片を肩に担いで、ダンプカーの荷台に運び上げている姿に、もう一度感心させられてしまったのでした。


明日は、ちょうど店の前を掘削するようです。
出入りがかなり不自由になると思います。


でも、交通整理のガードマンの方も、現場で働いている方も、とても親切に案内してくれますので、よろしかったらご来店ください。


食工房も、テンション上げて頑張ります!

102ネット

二小プロジェクトのことを覚えている方、いらっしゃると思います。
今年の春から夏にかけて、私の呼びかけで有志が集い、ことし閉校になったばかりの地元の小学校の活用方法を企画してプレゼンテーションに臨んだものの、不採択の憂き目に遭ったという顛末でした。


その時の企画書などを公開するつもりでいて、メンバーの了解も得ているのですが、皆忙しくて事務的な作業にかかれないでいます。


それはそれとして、二小プロジェクトに関わった仲間たちは、その後益々地域のことについて考えるようになり、引き続き集まって会議を開いています。
今すぐ何をやるということでなく、勉強会というのが一番ふさわしいかも知れません。


何かと言うと親睦のためと称して酒が入るのが、こうした集まりの常?らしいですが、私たちのこの集まりは、ノンアルコールで毎週一回集まるという、これまでに例が無かったようなものになっています。


その集いにふさわしい会の名称を全員で思案していましたが、つい最近一人の提案から一気に話がまとまり、「百二姓ネット」略号102ネットということになりました。

曰く、百姓という土の上の仕事を生業とする他にもう二つ、工と商、あるいは他の何かでもいいのですが、二つ加えて百二姓が、一番自分たちが理想として望んでいる暮らし方ではないか?と、これは私がこじつけた理屈ですが、百姓志願と二小プロジェクトへの思い入れから「ニショウ」という音を残したかっただけというのが、本音かも・・・。

でも、早くも呼び習わされて親しみを感じるようになったことは、ちょっと不思議と言えば不思議、当然と言えば当然ですね。


そして、回を重ねるごとにどんどんメンバーが増えつつあります。
地元の人あり、移住者あり、Uターンあり、Iターンありの混成チームですが、意図的な所は全く無く至って緩やかな組織です。


志ある方の参加をいつでもお待ちしています。


さて、その「百二姓ネット」の主催になる初めてのイベントが決定しましたので、皆さまにもご案内いたします。



画像クリックで拡大します。


アッ! ご連絡先は、とりあえず食工房へ。







    急告!


只今、店の前の道路が水道管工事のため、通り難くなっています。
一時的に、駐車場への車の出し入れが難しいか不可能な状態になる瞬間があると思います。
その場合は、現場手前の路上などに駐車して、若干歩いてご来店ください。
工事は、ここ一週間ほどの間に終了予定です。
ご迷惑をかけますが、どうぞご了解ください。








夢のあと・・・?