月別アーカイブ: 2010年11月

ていねいな暮らしをするために・その2

ていねいな暮らしをするためには、時間が必要だと、この前申し上げました。
全くその通りです。
一体何が時間を奪っているのか、その話しはまた次の機会に譲ることにして、今日は少しだけていねいな暮らしの欠片を味わうことが出来たというお話しです。


今日は昨日とは打って変わって、朝から穏やかな晴天となりました。
今日こそ雪囲いを作る絶好のチャンスと、朝一番から外に出て作業にかかりました。

ところが一つ問題が持ち上がりました。
水道配管が損傷しているところがあって、自分ではどうにもならないことが判明、水道屋さんを呼ばなくてはならなくなりました。
運良くすぐに来ていただきましたが、今日中には直らないということで、そこの一角は手が出せなくなってしまいました。


仕方がないので出来るところまでやって、後は家の周りを片づけながら、枯草や枯れ木を集めて焚き火をすることにしましまた。

例によって、裏山から杉っ葉を集めて来て焚き付けにしましまた。
そうしたら、杉っ葉の煙の匂いを嗅いだとたん、もう心はあの山暮らしの日々へ帰っていました。
次々と枯葉を集めて燃やし、それから薪にするためにもらっておいた廃材がいい加減腐りかけていたのを運んで、それも燃やしました。


焚き火の番をしながらそこらを歩き回って、出しっ放しにしてあったものを定位置に収納したり、草茫々になっていた軒下を綺麗にして、冬の間しまって置くものなどを運んだりしていると、「ああ、これがていねいな暮らしってものさ!」と思わず頷いている私でした。


暗くなると、オレンジ色の炎がことさら美しくドラマチックで、もうずっと火の側に付いていました。

そしてふと気が付いて空を見上げたら、何と!満天の星空ではありませんか。

火の粉が吸い込まれて行くその向こうに、無数の青白い光の点々が散らばっている様は、私には、まるでこの世の極楽のように思えました。


何だかすごいご褒美をもらったような、「得した。」なんて安っぽい言葉じゃ罰が当たりそうな・・・。

そうです!

ていねいな暮らしをする人には、いつもこんなご褒美がそこかしこに用意されているに違いないのだと、もう一度空を見上げてため息する私でした。



 火の粉が飛び出す瞬間です。
写真でなくては見られない。



 


 


 火の粉のダンスに魅せられて、
シャッターを押し続けていました。
数十枚のカットの中からやっと3枚。
ドラマを感じていただけるでしょうか?






  おしらせ

「駅カフェ」にて、連れ合いの作品展が12月1日から開催されることをお知らせしていましたが、都合により12月7日からになりました。
明日お出かけくださるお積りの方もいらしたかも知れません。
パンだよりでもお知らせする予定でしたが、間に合いませんので、とりあえずこの場を借りてお知らせいたします。

雪です!


来ました!冬将軍。



今日は朝のうち雨で、それも相当な雨量でした。
みぞれっぽい降り方なので、これはもう雪になるぞ!と思っていたら間もなく、ボタ雪が激しく降って来ました。

いやー、こんな勢いではあっという間に積もってしまうぞと一時は焦りましたが、日中はまた雨になったり雪になったり止んだりしていました。


止み間を縫って、出しっ放しにしてある道具などを急いで片づけ、雪囲い作りも少しやって、それからあとはずっと食工房作業。


なかなか慌ただしい一日でしたが、逆にこのお天気のせいか、ご来店のお客さまはパッタリと途絶えて静かな店頭でした。


どうやら明日は一時的にお天気が回復するようなので、雪囲いを一気に進めなくてはなりません。



さて、今週のクッキーとマフィンのお知らせです。


クッキーは、バタービスケットとくるみびすけっとと森のパン屋のビスケットの3種類を焼きました。
他にナッツクッキーの在庫があります。


マフィンは、そば粉マフィンとココリスを予定しています。

ていねいな暮らしをするために


先日のことでしたが、昭和村にお住いで地元会津学の研究者菅家博昭さんが、こちらに調査に来られた際、ご挨拶にと立ち寄って行かれました。

菅家さんの来訪は、前以て知らされてはいたのですが、ちょうど仕事が忙しいタイミングで、その興味深い調査行にご一緒することが出来ませんでした。

その後菅家さんのブログ「記憶の森を歩く2010」に、当日の様子が詳しく綴られていますが、その中の11月25日のエントリーの「ていねいな暮らし」というタイトルの記事<参照>を読んで、ここ数日間ちょっと考え込んでしまっている私です。


件の「ていねいな暮らし」をしているその人は、私の集落のTさんのことで私もよく知っています。
本当に暮らしの一コマ一コマにまで気持ちが行き届き、ていねいな暮らしをされていると、私も常々思っています。


一方の私は、近頃どうも慌ただしくて何もかもが間に合いません。
ていねいに関わりたいことに関わるだけの時間が、何だか分かりませんがないのです。
結果、気がつくと何もかもが押し迫っていて、あたふたと状況に対応するのが精一杯。


仕事のことだけは手を抜かないでやりますが、そのしわ寄せが生活の雑事全てに及ぶのです。
田舎での生活は、必ずしもお金でなくても何でも間に合わせられるのですが、そのためには時間が必要なのですね。


何とかならないものかと、これが目下一番の悩みです。


さてさて、こぼしていても始まりません。


パンだよりの編集が、またしても遅れています。
クッキーの在庫も底を突き始めたし、コーヒー豆のご注文も沢山いただいています。
まだまだ歩調を緩めるわけには行きません。

お正月休みには、思いっ切りゆっくりしようと思っていますが、でもしばらく休んだらまたそわそわし始めるのじゃないかな・・・。
忙しいのは、半分は自分自身の性格に由来すると、本当は分かっているのです。

ていねいな暮らしをするために・・・、私の一生の課題と自覚しました。

雪の気配

あと何回晴天に恵まれるだろうか?と言っているうちに、いよいよ雪の気配が濃厚になりました。
来週前半に雪の予報が出ているのですね。
バッチリ当たるかどうかは分かりませんが、もういつ降っても不思議はありません。


今日は、プロパンガス屋さんが越冬用にボンベを増設して行きました。
これで後は雪囲いの中、来春まで交換は出来ません。


そして自動車のタイヤも、スタッドレスタイヤに交換です。
今日は、食工房スタッフのNちゃんのワゴンRのタイヤ交換を、手ほどきしながらやりました。
その後日が暮れてから、今度は今年免許を取ったばかりの下の娘に手ほどきしながら、うちの車のタイヤも交換。
自分でタイヤを運んでタイヤの重さを実感してもらったり、装着前に空気圧をチェックして充填、ジャッキの当て方やボルトの緩め方と、全部一つ一つ私の監督の下で自分でやってもらいました。


2本は手作業で、もう2本はインパクトレンチを使って、最後の締め付けまで全工程を体験してもらいました。
女の子も、機械工具の類は使いこなせるなら、それに越したことはありませんからね。
結構本気で覚えてくれています。


この次は、タイヤチェーンの装着に挑戦です。


さて食工房では、パン焼きとシュトレン焼きで長い一日が終わりました。
今日も酵母の調子は絶好調。
パン生地も、とても良い香りを放ちながら気持ち良く伸びてくれました。


それで最近、パンをお目当てにご来店くださるお客さまが多くなりつつあって、とてもうれしく喜んでいます。
そして今までは女性のお客さまがほとんどだったのが、男性のお客さまも増えて来たのが最近の顕著な変化です。
ちょっと今までになかった傾向なので、パンの売れ行きが読めず、どのくらい仕込むかとても悩んでいます。
ここ二週間ほどは早めに売り切れてしまい、もう少し多くても良かったという状況。
ありがたいことなのですが、まだまだ思い切って数を増やす決断が出来ません。


少しずつ、増やしているところです。


何にしても、ご愛顧には重々感謝申し上げます。

ご愛顧、ありがとうございます

今日は午前中、マフィンとスコーンを大量に焼き発送と配達の仕分けをして、午後2時過ぎから配達に出かけました。
今回の会津若松市方面の戸別配達は、おかげさまで10軒余りのお宅を回らせていただきました。
ご常連のお得意さまもいらっしゃるのですが、今回特に新しいお客さまに沢山出会うことが出来ました。


10月のあぐりカフェに出店の際、お出でくださった方、ネットで食工房のホームページやこのブログを度々ご覧になっていた方が多くいらして、日頃の情報活動やイベント出店などの活動の大切さを改めて認識いたしました。


そしてまた何より、パン屋はパンの出来で勝負だということも忘れてはいけないのですね。
一度買っておいしかったからと仰られることが、私にとっては何よりの励みになっています。
わざわざ私が表に出なくてもちゃんとパンが語ってくれる、そんなパンを焼きたいのです。


おかげさまで、少しずついい流れが出来ているような気がします。
なお気を抜かないよう、仕事する時だけはビシッと気合いを入れて行きます。


今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

33.5kg

本日のパン焼きに使用した粉の量です。


今までにも30kgを超えたことは何度かあって、しかも今日よりも多い時が確かあったと記憶しているのですが、それをブログに書いたかどうかちょっと覚えていません。
30kgを超えると、確実に作業時間が延びて宅配便の集荷に間に合わなくなることがあり、後からトラックを追いかけて路上で積み込んでもらったこともあります。


さて本日は、スタッフの方が来るようになって多分初めての30kg超えではなかったかと思います。
結果は、さすがに人手があると違うということを認識した次第。


宅配便の集荷に間に合って、さらに3時のコーヒーも飲んでから悠々と配達に出かけることが出来ました。


朝一からかなりテンションをかけていましたが、スタッフの方2名もスムーズに動いてくださって、首尾は上々でした。
何と言っても手と体で覚える仕事ですから、半年前ではこうは行かなかったはずです。
そして私も、自分自身の熟練度を知る良い機会になりました。


ところで、こうして数字と作業の様子を書き留めておくことは、食工房にとって大変有意義なことだと、改めて思うのですね。


今後も、今日のような話題にお付き合いいただくことがあると思います。


さて明日は、会津若松市方面へ戸別配達に出かけます。
おかげさまで今月は軒数が増えて、かなり密度の高いスケジュールになりそうです。
事故に注意!と、今から肝に銘じておきます。

Isogasy

今日は朝から、またいつものIsogasy(忙しい)が始まりました。
否、本当にありがたいことなのです。

今週は、コーヒー豆のご注文が溜まってしまいました。

で、今日は一日、煙に咽ながらコーヒー焙煎。

週に一日しか時間を割けないので、こなせる量は自ずと決まっています。
平均してご注文が入ればどうにか回りますが、何件か集中するともうお手上げです。
先週は風邪を引いてしまって、コーヒー焙煎を途中で切り上げていますからなおさらです。


長らくお待たせしている方もいます。


ま、昨日の想いは胸に秘めて、ここしばらくは頑張ります。


おかげさまで体は良く動くので、ありがたいことです。


スタッフの方も、半年近く経ってそこそこ手慣れて来ましたので、この頃仕事はとてもスムーズです。
製品の出来にも良い結果が出始めたのが、皆さまお分かりになるでしょうか。


同じIsogasyでも、去年とはずい分中身が違うと感じる、今年の食工房です。


これから年末まで、フルスロットルで走り抜けます。

忘れちゃいけなかったんですけど・・・

この二日間、ある会議と交流会に出席していて、日中はずっと出かけていました。
いろいろと役目もあり、充実の二日間ではありました。
本当は、そのことをご報告すればいいのですが、私には、朝一番今日という日のことを忘れてしまっていたことがショックでした。


今日は末娘の誕生日だったんです。
それも2008年の今日、毎年この日を思い出せる自分が幸せだと書いていたのに・・・。
<参照>
この頃、子ども達の誕生日だと言っても、特別何もしてやれない私です。
忘れているわけではないし、誕生日を喜ぶ気持ちが失せたわけでもないのに、何故だか気がつくと目前なのです。
ちょっと良くないなァ・・・。


7年頑張ってやっとご飯(うちはパンですけど)が食べられるようになったけど、日々の忙しさにかまけてこんな大切なことを忘れるようじゃ情けないですね。


もういっぺん、自分に問い直してみましょう。
何が望みなんだと。

小春日和の一日、来客多数御礼

本日は朝から良いお天気に恵まれ、日中は寒さも和らいで本当に気持ちの良い一日でした。
こういう日を、まさに「小春日和」と呼ぶのですね。
西洋では、Indian Summer と言うそうですが、どういう由来なんでしょうか。


気持ちの良い空の下、食工房には午前中からご来店のお客さまが相次ぎました。


遠来のお客さま、お近くの方、お久しぶりの方、ご常連の方ありで、落ち着いてゆっくり対応出来ない場面もありました。
あまりお構い出来ないうちにお帰りになられたお客さま、申し訳ありませんでした。
そして多数のご来店、ありがとうございました。


それから今日は、シュトレンを受け取りにいらした方も数名。
いよいよシーズンなんだなと実感しました。
すでに3回(108個)製造して、試食用などに数本、お引き渡し販売等で数本と着実に捌けております。
まだまだこれから12月20過日ぎまで、毎週焼き続けます。
ご注文次第で、追加製造のスケジュールも考えています。


試食は、店頭にていつでも召し上がれますので、どうぞご遠慮なくご所望ください。
もちろんその前にこちらからお勧めするようにしてはいますが。


さてさて、こんなお日和があと何回あるでしょうか?
今日もほんの少しですが、雪囲いを作りました。
体が動くことが、しみじみありがたい一日でした。
どうやら風邪も退散したようです。

クリスマスカードを作っています


 


おかげさまで連れ合いの作品展が好評のうちに終わりました。
茶房「千」での個展で、多くの方にあんなに喜んでいただけたと、連れ合いは初めての経験に何か開眼するところがあったようです。


この次は、駅カフェでクリスマスカード、ポストカードの展示販売と作品の展示を開催します。
駅カフェさんからも、「楽しみにしています。」とお声がかかっていて、今は次のイベントに向けて、時間を見つけては描いています。


私はそれをスキャナーで取り込んで画像データにし、連れ合いに校正してもらいながらクリスマスカードを作っているところ。
原画の雰囲気を完璧に再現することはどうやっても難しいことなので、いつも連れ合いと押し問答になってしまいます。
最初の頃はそれで喧嘩になることもしばしばでしたが、この頃やっとスキャナーやプリンターの能力を理解してくれたのか、ずい分楽に納得してもらえるようになりました。


まあ、私も努力はしているのです。
それに何と言っても、こういう仕事は面白いのです。


12月1日から24日まで丸三週間余り、駅カフェさんのご提案で、ずい分長い期間を取っていただきました。
多くの方のお出でをお待ちしております。