月別アーカイブ: 2011年11月

これを見てください

3月11日の大地震とそれに続く福島第一原子力発電所の危機的状況。
結局、4つの原子炉で爆発や火災があり、大量の放射性物質が環境中に放出されました。

当時早くも3月12日には、複数のジャーナリストが決死の覚悟で取材行動を起こしていました。

綿井健陽氏・山本宗補氏・森住卓氏・豊田直巳氏・野田雅也氏・広河隆一氏などの面々が、危険を冒して双葉町に入りました。

その時のビデオ録画が公開されています。
すでにご覧になった方も多いと思いますが、part.3だけはつい先日公開されたものです。
さらにpart.4もあるそうで、公開を待っているところです。

未だご覧になっていない方はもちろん、すでにご覧になった方も、改めてもう一度ご覧になっていただきたいと思います。
きっと、今だからこそ新たに湧き起こる感想があると思います。


とにかくとんでもないことです。


 


 


 


今になって見ると、改めて当時の事情が読めて来るような気がします。 


 


 双葉町に入るところから始まります。とにかく緊張感が伝わって来ます。


 


原発以前にすでに地震と津波で壊滅的な被害が発生しており、
且つ強烈な放射線のため、原発にまで到達出来ずに撤退します。


 


この中で、カーラジオから流れてくるニュースや枝野官房長官のアナウンスを今改めて聴くと、どの方面も皆パニックに陥っているように思えます。
もしそうじゃないのだとするなら、逆に市民を危険の中に放置したと言う意味において、決定的に確信犯です。

それが、一つ一つよく分かります。

今頃分かっても・・・ではありません。

我々は、どんな仕打ちをされて来たのか、よーく噛み締めておきたいと思います。

近代国家というのは、とんでもない構造になっているらしい

江戸時代が終わって「明治維新」と言われ、日本が近代国家を標榜するようになって、そろそろ150年にもなろうというところです。
世界にはいろいろな国がありますが、大別すれば共産主義国家、自由主義国家ということになるのでしょうか。

現在の我が日本は、言うまでもなく自由経済資本主義国家ですね。
そして一番進んだシステムかどうか知りませんが、そのように理解されている民主主義という社会機構を採用しています。


さて近代国家では、封建時代にありがちと言われた富の偏在や不正義は起こらないということになっていますが、実際はどうなのでしょう。


どうも、全く逆の事が起こっているような気がして仕方がありません。


いつの時代にも悪だくみをする輩はいるもので、そしてどのような社会システムでも悪用することは出来るのですね。
自由経済・民主主義が優れたシステムであれば尚のこと、悪用されれば弊害も大きいのだと思います。


皆さんご存じの通り、今世界ではグローバリズムが広まって、何事も世界規模で考え動く情勢にありますね。
そういう動きの中で、本来は世界中で共有されなくてはならないはずの利益が、強い国ばかりに集まる傾向がどうしてもあります。


その結果、例えばアフリカの最も貧しい人とアメリカの大富豪とでは、天文学的数値と言えるほどの比率の富の格差が生じています。


もうすでに明らかになっていることですが、貧富の格差は、近代国家の方がむしろ大きいのです。
何故なんでしょうね?


早い話し、裏があるということなんでしょう。


私は、一小市民ですから、政治や経済の中枢がどうなっているかなんて想像も付きませんが、どうやらこの日本の国の中と言うか裏側も、とんでもない構造になっているらしい・・・。

全く雲を掴むような話でしかありませんが、一つ私がこの頃実感していることは、何と言うかこの国にはいつの間にか身分制度のようなものが出来ているのじゃないか。
そしてそれが次第に固定化しつつあるような気がします。
封建時代と変わらないか、それ以上に厳しいかも知れない。


ひょっとすると、それをもう覆せないかも知れない。


そんな中で起こった大震災や原発の爆発は、今の社会の真実を垣間見せてくれているような気がします。


だからこそ、ここで考えなくては。
馬鹿ではいられません。



金より大事なものは・・・、命ですよね。

でも命より大事なものは・・・、それが「愛」ですよ。

「愛」があるから、命が生まれ、育まれ、長らえることも出来るんです。

そして「愛」から全てが始まれば、金もきれいになるんです。



取り戻せるでしょうか?
否、取り戻さなくては!



いまネットで拡散中のこの歌を、貴方もぜひ聴いてください。


 







「真実は死んだ」 青木真知子画



  ドコノモリへどうぞ

新着 「黄昏の道」 をご覧ください。<こちら>

今週のお知らせなど

今日で食工房の一週間が終わりました。
明日、明後日は定休日です。

今日の最後の仕事は、シュトレンの袋詰め作業。
きれいに仕上がったいい香りのするシュトレンを、一つ一つ袋に入れて閉じていると、本当に幸せな気持ちになります。
いつもこの喜びが伝わることを願って送り出しています。


さて、今週のクッキーとマフィンのお知らせです。


今週は、わらいごまとジンジャークッキーを焼きました。
ジンジャークッキーはクリスマスバージョンになっています。


マフィンは、先週に引き続き4種類全てを焼きます。


そうそう!バターの入荷に当てが付きました!!
シュトレンのご注文、制限なしで行けそうです。


まだまだがんばって焼きますので、ご注文よろしくお願いいたします

一番の冷え込みになりそうです。

晩秋と言えば良いのか、初冬と言えば良いのか微妙なところですが、今夜はこのところ一番の冷え込みになりそうです。
日没後からグングン気温が下がって来ています。


今日は、シュトレンを焼きましたが、焼き上げ後の冷却が速く、バター浴と砂糖つけがとてもうまく行きました。
やっぱりシュトレンは寒い季節のお菓子ですね。


あとはバターさえあればいいのですが・・・。


さて、これからまた月末恒例のパンだよりの編集にかかります。
もうすでに遅いくらいなのですが、12月中のこと年末年始のことなど、お知らせしなくてはならないことが沢山あります。
忙しくてブログの更新が止まってしまうことがあると思います。




  雪が積もったら・・・

雪が積もったら、多分空間放射線量が下がるだろうと予想しています。
雪、つまり氷=水は、強力な遮蔽体ですから。
もし大幅に下がるとしたら、放射線源はほとんど地面にあることになります。

実際、自然放射線の大半も、土壌中の放射性カリウムのものが占めているそうですから、原発由来のセシウムなどがほとんど土壌に沈着している現在、雪が積もってどこまで下がるか・・・、興味津々です。
今から、幾つか測定点を決めて、定点観測をして行こうと思っています。

包装資材のデザインに対する不満


シュトレン・ギフトパッケージ
お気に入りが揃っていた頃のパッケージです。


製造したものを商品として出す場合、パッケージデザインはとても大切です。
中身が大切なことは言うまでもありませんが、パッケージデザインはその中身を想像していただくために、是非ともふさわしいものでなくてはなりません。
そしてまた、造り手の気持ちを表現する手段としても、気に入った包装資材でパッケージすることは大切です。
前置きが長くなりましたが、最近の包装資材のデザインが気に入らないというお話しです。

例えば、シュトレンのギフトパッケージの場合、外袋の裏留めシールに当初お気に入りのものがあって重宝していましたが、数年前に廃版になりました。
それではというので、その次にこれならまあいいかというものがあって切り替えましたが、それも翌年に相次いで廃版となってしまいました。
もういよいよ気に入るものが無くて、困り果てましたが自前で作ることも出来ず、不本意なものでお茶を濁すしかありませんでした。

そして今年、今度はシュトレン本体を入れている内袋が廃版となり、手に入りません。
もう何故なんでしょうね。
私のセンスに合うものが、次々と無くなって行くのですよ。


それで今出回っているようなものが、本当に世の中のニーズに合っているのだとしたら、私は正直情けないですね。


クリスマスのギフト用に使う包装材なのに、お洒落なものが一つも無い!いわゆる可愛いと言えば聞こえは良いのですが、要するに子どもっぽいものばかりが幅を利かせているのです。


それでやはり気が付いたのですが、これは何もクリスマス用に限った話しではなく、造られているモノ全てにそういう傾向があるように思えます。


そしてたまにこれはいいな!と思ったら、専用に誂えたものだったりするのですね。
悔しいけれど、食工房には、そこまでは真似が出来ません。


でも、裏留め用のシールだけはどうにも我慢がならず、いよいよ自前でデザインしてレーザープリンターで印刷しようという気になっています。


もう今すぐにも必要な時になって、泥縄もいいところですが、間に合わない時はどうぞご容赦。


  バター不足が深刻です。


この度のバター不足は、前回2009年時の比ではありません。
本当に無いのですね。

シュトレンの製造も、影響は免れないようです。
場合によっては、今後のご注文を制限させていただくことになります。

それと共に、バターを使用するメニューも一部休止いたします。
ナッツクッキー、コーヒークッキー、どろんこクッキー、バタービスケットは完全休止。
アプリコットケーキ、アールグレイティーケーキ、ブラウニーは、様子を見ながら判断。
プレーンスコーンとカネリプッラ、かぼちゃあんぱんは、製造数限定となります。


こんなことでは、売り上げにも多大な影響が出てしまいそうですが、何とも仕方がありません。

雪模様

明日朝にかけて、いよいよ雪が降りそうです。
今日の夕方、すでにみぞれまじりになっていましたから。

これで会津の平地でも初雪ということになります。
飯豊の御山は、もう一ヶ月も前から真っ白です。

昨日は、その白銀が晴天に映えて、それは見事でした。
私はこれを見るといつも、自分がつくっているシュトレンを思い浮かべます。
本当にそっくりなんですから。

そのシュトレン、ボチボチお引き取りにいらっしゃる方も・・・。
クリスチャンの方々の間では、もうじきアドベント(待降節)の期間に入るのですね。
ちなみに今年は、11月27日(日)から始まります。

そしてまたまた手前味噌で申し訳ありませんが、先日はスタッフ一同でシュトレンの初試食の折、その香りと味わいに全員の口元がほころび、顔を見合わせて力強く頷いていました。

食工房のシュトレン、どうぞよろしく。



 


他所のコーヒーを飲んで、改めて分かる食工房テイスト

今日は全く久しぶりに、街でコーヒー豆を買いました。

と言うのも、店のコーヒー豆がすっかり在庫切れになってしまい、自家用に飲む分さえ無くなったからです。

スーパーマーケットで食料品の買い物のついでに、コーヒーの商品棚を見ると、しばらく見ない間にずい分品揃えがにぎやかになっていました。
以前なら、大手のコーヒー会社ものが置いてあるだけだったのに、今日はまたとんでもないサプライズに出合いました。
件の「エチオピア・モカ・イルガシェフェ・オーガニックバージョン」です。
※「おいしいコーヒーの真実」というドキュメンタリー映画の中に登場する、タデウス・メスケラ氏がオーガナイズするコーヒー豆の中の最高級グレード品。

全く、巷のスーパーでこんなものを売っているとは、思っても見ませんでした。
他のものに比べてちょっとお値段は張りましたが、と言っても200g・998円ですからお手頃です。

それで買い物から帰って来ると、何と!スタッフのMさんもお取り寄せのコーヒー豆を持参してくれていました。
こちらは、フィンランドのシナモンロール・カネリプッラにベストマッチのブレンドと謳った、コスタリカ産の豆を中心に東ティモール産、ブラジル産を合わせたもの。
早速その場で、大試飲会(大げさな!)となった次第です。


で、一同、二つの銘柄のあまりの個性の違いに、度肝を抜かれると言うとまたまた大げさですが、同じコーヒーと言うカテゴリーの中に、こんなにも異なる味が存在していることに驚きました。
どちらがどうだったか、それはさて置き、一同が首を揃えて頷いたのは、食工房テイストもまたはっきり分かる一つの個性を持っているという点でした。


コーヒーの世界の奥の深さは元より承知ですが、コーヒー本業というわけではないので、世界中のコーヒーを取り揃えて商売というわけには行きません。
いろいろ試した結果、私のコーヒーはこれだ!とたどり着いたのが、食工房テイスト。
この味一本で皆さまのご批評を仰いで、もうかれこれ20数年です。

それなりに落ち着いて、冒険することもないのですが、アフリカやアジアのコーヒーにも、そそられる魅力がありますね。
いやー・・・、大変です。

淡々とやっております

世の中、福島に対していろいろな見方があることは、重々承知しております。
また一方で無関心も広がっていると聞いております。
自分で確かめたわけではありませんが、福島県外で「福島はもう普段通りだ!大丈夫だ。」と吹聴している人もいるとか。


しかしそんなことは私にはどうでも良いことで、福島の中のことは、実際に福島に来て見てくれ!と申し上げるしかありません。


震災以来8か月を過ぎて私が思っていることは、ちゃんと理解してご自分の判断をもって向かい合ってくださる方は実際にいらして、逆にそうじゃない方に何を言っても努力しても多分通じないだろうなということです。


まあだからというわけではありませんが、最近は放射能の問題のことを書こうと思うと、途中で筆が止まってしまいます。
そうです。
関心のある方は、すでに相応に理解していらっしゃるだろうし、無関心の方には読んでもらうことさえ難しいだろうと思うからです。


そしてこの後は、私が関心を払ってやるべきことをやっていれば、あとはいつも通りで良いと思うようになりました。
もちろん質問された時には、的確に丁寧に説明が出来るだけの勉強は怠りなく、線量測定や毎日のデータ収集も忘れていません。


おかげさまで、この期間を総合すると、売り上げも昨年に比べて激減ということはなく、そこそこ維持して来ています。
もちろん、中身的には変化が起こっており、県外からのご注文は確かに激減しています。


まあそれでも、さほど気落ちはしていないのです。
苦しいには違いないけど、この8ヶ月間の私の選択は決して間違っていないと思っているからです。


なお油断することなく、原発の状況、環境の状況を注視しながら、これまで通りにがんばりたいと思います。


どうぞよろしく。




  今週のクッキーとマフィンのお知らせ


今週は、わらいごまと森のパン屋のビスケットを焼きました。

マフィンは、シマリス君の朝ごはん、ココリス、スィートハート、そば粉マフィンの4種類全部焼く予定です。


  シュトレン、ご予約受付中!

早い方には、お引渡しも始まっています。

ご試食なさりたい方、店頭にて試食品を召し上がっていただけます。

忙しくしております

11月に入り日が短くなり、雪の気配が漂うようになったせいでしょうか、ご来店のお客さまが少なくなって静かな毎日が続いています。
それでもおかげさまで、何かしら仕事があります。
シュトレンのご注文も、ポツポツといつの間にか100本に近づいて来ました。
また、卸しのお取り引きをいただいている業者さんのご紹介で、どろんこクッキーとスコーンのまとまったご注文が入ったり、個人通販のご注文が飛び込んだり、今日も密度の濃い仕事をしました。


加えて今年は、経理を青色申告に切り換え、スタッフの方も正式な雇用関係にしましたので、経理も難しくなってますます頭の毛が薄くなります。
いやー全く、真面目にパンだけ焼いていればいいというわけにいかないのが、個人事業主の宿命なのですね。
いやはや全く忙しいこと!


そんなこんなで昨日も一昨日も、ブログ書けませんでした。


明日はまた、シュトレンを焼きます。


 今日の一言

かぼちゃあんぱんが、今さらのように美味い!


 DOKONOMORI から

ポストカードの画像追加しました。(全33種類) <こちら>

見るにつけ、聞くにつけ

「以前からそうだったんだよ!」と言われるかも知れませんが、3月の大震災と原発事故という一大事以後、誰の目にも明らかになったことは、この日本という国は、ひよっとすると国家としての機能を喪失しているのではないかということです。

国務国政の取締役、総括責任者と言えば、総理大臣と言うことになるのだと思いますが、菅さんもあれだけ散々に言われて退陣し、まあ評価出来るほどの仕事をしたかどうか分かりませんが、今度の野田さんはと言えば、もう早々から諦めに近い評価と言うか、期待に適うほどの方でもないと、専らの評判です。

インターネットで国会中継の録画をたまに見ることがありますが、質問者の中には信念を感じる誠実と思える方もいるのに対し、政権を担当している方々は酷いですね。
何と言ったら良いのでしょうか、人格が見えないと言うか、幾重にもカムフラージュしている姿しか見えて来ません。
全く海のものとも山のものとも分からない・・・。


国政を動かしている現場がどんなものか、私の知るところではありませんが、多分いくつもの相矛盾する利権の手垢にまみれて、がんじがらめでどうにもならないのでしょうね。
そして腐敗し切っているのかも・・・。


誠実で信念ある方が政権担当に着いたら、すぐに心労で気が狂ってしまうのじゃないかと・・・。
だから、あのような面の皮の厚いとお見受けする方々が大臣をやっているのでしょう。


否実は、これが日本という国の、日本国民のレベルなんですよ!と言う声が聞こえて来るような気がします。


一方国際社会に目を転じても、決して平穏無事というわけではないのですね。
件のTPPは、ある意味戦争です。
武器はお金です。

アメリカのやっていることは、外交ではありません。
最初から、略奪が目的ですから。
どちらかと言えば、恐喝と詐欺の両刀使いです。
それは、日本がキッパリした態度を取った途端に明らかになるでしょう。
まあ、やれるもんならやって見ろ!と言われているのです。


国際社会とは、つまりそういう場なのだよ、と仰る方がいるかも知れません。
それなら、真の国際平和など絵に描いた餅に過ぎないことになります。
つまり平和とは、武力を含めた力の均衡だというわけです。


地震と原子力災害のダブルパンチで疲弊の極みにあるこの日本で、これから何が起こるのかを見ていれば、それが分かるでしょう。
もちろん、私もあなたもその当事者として何を受け取ることになるのか、それは分かりませんが。