月別アーカイブ: 2009年7月

アイスコーヒー


そのままブラックでも十分イケますが、ガムシロップや
クリームを入れても、さらにおいしいアイスコーヒーになります。


 


暑くなって来ると、とたんに人気が出るのがアイスコーヒー。
とは言え、「夏でもコーヒーはホットに限る、だってアイスコーヒーは不味いんだから。」と仰るコーヒー通の方も少なくありません。

いや確かに巷のアイスコーヒーは、ガムシロップでコッテリ甘くしなければ飲めません。
どうしてあんなに真っ黒でやたらに苦くて、後味も最悪なんでしょう・・・。
はっきり申し上げて、それはもう豆が悪いのです。


 


さてさて、ここで本当においしいアイスコーヒーの淹れ方をお伝えいたしましょう。


 



左がフルシティーロースト(深炒り)、右はミディアムロースト


先ず、豆は食工房のオーガニックコーヒー・コチャパンパ/フルシティーローストをお勧めいたします。


 



挽きは細目ですが、決して微粉になってしまわないように。
ちゃんと粒度の出せるミルで挽くのがベスト。


 



ペーパーフィルターで抽出します。

コーヒー豆の粉を入れる前に、必ず白湯を通しておくことをお忘れなく!


おいしいコーヒーの淹れ方 <参照>


 



豊かな泡立ちは、スッキリとした嫌味のない
コーヒーが抽出されるための、必要条件です。


アイスコーヒー用には、温度が高めの湯で抽出します。
ゆっくりと、少し濃い目になるよう、注ぐ湯の量を加減します。
3分セオリーは、ここでも同じです。



抽出が終わったコーヒーは熱いうちに、氷を満たしたグラスに注ぎます。

氷の上に流しかけるようにして、熱いコーヒーを急冷するのがコツです。

濁りのない透明なコーヒー液が得られます。


 


この時、大方氷が溶けてしまいますので、いっぱいに注がないでおいて、最後に氷を足します。
色が薄くて心配になると思いますが、大丈夫!
一口召し上がれば、すぐに納得が行くはずです。
何より感激するのは、ちゃんと香りが立ち上がることです。
後味にさえ、心地よいロースト香が残ります。



ストローが透けて見えている様子にご注目!


ペットボトルやパック詰めされた既製品のアイスコーヒーとは、はっきり別のものだということがお分かりいただけると思います。

ちよっと手はかかりますが、それだけの価値は十分。
ぜひぜひ、お試しください。



食工房のオーガニックコーヒー・コチャパンパ/フルシティーロースト

  100g 450円にて発売中

ご紹介します


ご住所、電話番号は、伏せさせていただいています。


すでにご存じの方もいらっしゃると思います。
刺し子や一閑張り、また前衛書道家としても有名な、萩原久子さんです。
ご主人の萩原卓さんは、絵を描かれます。
お二人の合作になる「絵手紙カレンダー」は、毎年食工房でも販売していますので、手に取られた方もいらっしゃるでしょう。


<こちら>の記事をご覧ください。


以前、NHKの「おしゃれ工房」という番組に出演されたこともある方です。


今回、久しぶりにまた取材を受けられ、雑誌「NHKおしゃれ工房8月号」に、最近の暮らしの様子が写真入りで掲載されるそうです。

発売は、7月21日の予定。

多くの方にご覧いただければと思い、ご紹介申し上げます。

なお、萩原ご夫妻からこの30年近くのお付き合いの間にいただいた、素敵な直筆の絵葉書をご覧いただけます。
食工房のカフェ・雑貨販売コーナーへどうぞ。


 


 ちなみに、今日は七夕でしたね。
あいにく空は曇っています。
どこかで、「織り姫とひこ星を見つけよう。」なんてイベントを開催するらしいです。
星空観察は、中学生の頃からかなり熱中してやりましたので、星座はすぐに分かります。

山暮らしをしていた時は、真っ暗な空に本当にミルクを流したように銀河がはっきりと見え、その両岸に青白く瞬くヴェガ(織女星)と真っ白く輝くアルタイル(牽牛星・ひこ星)がありました。
星の位置が変わるわけはありませんが、星空を眺めてそんな物語を想った昔の人と同じ感慨が、あの時の私たちにも確かにありました。

カレーの夏がやって来た!

カレーつまりカリーとも言いますが、今や日本の国民食的存在になったカレーライス。
本場のインドカレーがどうであれ、日本バージョンは独自のスタイルに進化して、もうすっかり私たちの食生活の中に位置を占めていますね。
そこへ、本来のインドのカレー、東南アジアのタイのカレーなんかがオリジナルな形で再上陸し、にぎやかなことこの上ありません。
食べる楽しみも、一段と増している最近のカレー事情です。


食工房では、私の若い頃(20代前半)からの趣味が功を奏して、20年くらい前にオリジナルレシピのカリーマサラを完成し、売り出しています。
これは、インドのガラムマサラを手本に、これだけで使えるオールマイティーな調合スパイスになっています。
20種類のスパイスを調合し、強烈な辛味の後に来るミントのような(ミントは入っていませんが・・・)爽やかな後味に、多くの方からご好評いただいています。


皆さま、今年も食工房のカリーマサラで、カレーの夏をお楽しみください!


当ブログ内のカレーに関する記事へのリンクを集めました。
お役立ていただければ幸いです。



「スパイスワークの一日」 2008.6.9
「カリーソース vol.1」 2008.6.28
「カリーソース vol.2」 2008.6.29
「スパイシーマサラチャイ」 2008.7.2
「ナン」 2008.7.3
「カリーソース vol.3」 2008.7.7
「カリーソース vol.4」 2008.7.13
「プラムのチャツネ」 2008.7.14
「カリーソース vol.5」 2008.7.20
「いざトマト」 2008.9.26
「挽き肉とナス科のカリーソース」2008.9.27



食工房のカリーマサラは、カリーソース約60皿分 100g入 800円 です。

作物が育てば、草なおよく育つ

このところ度々雨が降り、気温も上がり日差しも高くなっていよいよ夏の到来です。
畑の作物たちは、つい一週間前とはもう見違えるように大きく育っています。
と言うことは当然のことながら、草はいっそう勢いづいて作物たちを今にも飲み込みそうな様子です。
一週間に一度、定休日の畑仕事だけではもう間に合いません。
少しでも空いた時間があれば、すぐに作業着に着替えて畑に行くようにしています。


何と言ったって、畑は肥料を効かせてあるのですから、放っておけばどんなことになるか目に見えています。
人間が手を貸す勘所を誤らないよう、今こそ草取りに注力すべきと、地に這いつくばって草を引いています。
この、一年で一番の成長期に手をかけておかないと、これまでの苦労も水の泡、この後にもいいことはありません。



途中まで草取りしてある様子がお分かりになるでしょう。
引いた草は、作物の根元に根を浮かせるようにして置いています。


 



トウモロコシが、ザワザワと心地よい葉ずれの音を聴かせてくれるほどになりました。


 



大根はもう食べられます。でも気を付けていないと、草に埋もれそう。
まだまだ育つので、これから土寄せをします。


 



あっという間にジャングルの様相です。
秋にはカボチャがゴロゴロ・・・。採らぬカボチャの・・・。


 



ジャングルの下は、こんなふうです。
初めのうちは、雄花ばっかりです。相手がなくてかわいそう。


 


本業でもないのに、こんなにエネルギーを注いで、どこかから「おいおい!」と声がかかりそうですが、こればかりは止められません。
前にも申し上げたと思いますが、畑仕事は私にとって、心身両面の健康法なのです。
本業を疎かにするつもりは毛頭ありませんので、どうぞ誤解のありませんようお願いいたします。


 


さて今日は、早朝5時からこの集落の人足で、河川の草刈りとゴミ拾いなどをやり、朝食後もう一度集合して、例のアジサイロード沿いに造った花壇の花植えをやりました。
各所帯から一人ずつ約50人ほどで、3000本の花苗を2時間余りかかって植え終わりました。



国道459号線 喜多方市 山都町 相川 字白子地内 


これから秋まで、次々といろいろな花が咲いて、道行く人の目を楽しませてくれることでしょう。
一段高いところには、この春しだれ桜と花桃の植樹もしています。
何十年先の楽しみになるか分かりませんが、その頃になってもこの集落がちゃんと維持されていて、誰かに眺めを楽しんでもらえるようにと、そのイメージがあるからこそやっているのですね。
地域の活性化のエネルギーは、案外こんなところから生まれるものじゃないかと、私は思います。
この集落は、きっと大丈夫ですよ。


かくして今日は、朝から夜までみっちりと働きました。
もちろん日中は、食工房の仕事もこなしています。

パン食の日々

パン屋をやっていると、大体いつも売れ残りのパンがあって、それを自家用に食べています。
たまに多く残ってしまった時は、一週間ずっと三食パン食の日々が続くこともあります。

元々パンが好きで、しかも自分が食べたいおいしいパンにこだわって始めたパン屋ですから、売れ残りでも自分のパンを食べられるのは幸せです。

一週間ずっとパン食の日々だと、一体どんな食事内容になっているのか、想像が付かない方もいらっしゃるかも知れませんけど、特別変わったことはありません。
ご飯の時と似たようなおかずをつくって、肉と野菜でスープをつくる時もあれば、豆腐とわかめの味噌汁だったり、一汁三菜あればいい方で、スープの中身が多い時は一汁一菜ということもあります。
あとはご飯の部分が、単純にパンに置き換わるだけです。

食パンのトーストを一枚と黒パンかプンパニッケルを2、3切れ、ロールパン(ミックスナッツかプレーン)が残った時は、それも主食になります。
パンには、基本的に何もつけませんが、チーズを添えたりバターを塗ったりすることもあります。
三食のうち一食くらいは軽食にして、ハーブティーやヨーグルトジュース、コーヒーやチャイなどの飲み物とパンの組み合わせになります。
こんな時にみのりのパンがあれば、他に何も出さなくて済みます。

レーズンロールやカネリプッラは、コーヒータイムの軽食になりますので、およそどの種類が売れ残っても、我が家ではすべて無駄なく自分たちの口に入ります。
たまに完売してしまうと、逆に食べるものがなくて慌てることもあります。
こんな風に我が家では、パン食でも米食でもさして変わるところなく、その時の都合でどちらでもOKです。

麺類も好きなので、うどんやそばの他、スパゲッティや焼きそばにすることもあります。
年間通して平均すると、米とパンが半々の割合かややパンが多いかも知れません。
それで食事全体の8割くらい、あとが麺類その他になります。

ちなみに我が家では、家族で外食することは、覚えている限りここ十年以上の間記憶にありません。
私一人に限っても、それでも年に数回です。
食事はいつでも自分の家で、自分でつくって食べるのが、子どもの時からの習慣だったような気がします。
若い頃一人暮らししている時でも、完全自炊でした。
そして今家族と共に、自分で焼いたパンでパン食の日々を過ごしていることに、ある意味とても納得が行き幸せだと思っている私です。



これで空腹をやっつける!
その名も「ピストーラ」(ピストルの意)


今日は、スペインの主食パン「ピストーラ」をまねてみました。
余り生地のバタールを細身にしただけですが、食感が少し違いました。
焼き立ては、確かにうまい!
何もつけなくてOK。小麦の味がおいしいのです。

風邪を引いていたようです。

ここ何日間か疲労感があり、何か良くないなと思っていました。
日頃の運動不足やPC作業が長くて首筋や肩のこりもあり、その範囲の調子の悪さだと思っていたのですが、昨日はパン焼きが終わって配達から戻って来たら、もうグッタリしてとても起きていられませんでした。
夕食もそこそこに寝てしまいました。
思い出してみると、一昨日すでに前兆があったのでした。
でも、先に申し上げた自分の思いこみがあったので、休むよりも積極的に体を動かした方が良いという対応をしてしまいました。
ただ風邪にもいろいろあって、今回はいわゆる感染症の風邪ではなかったようです。
風邪様の症状を呈する疾患は沢山あるので、万病の元と言われますね。
中には、重大な病気の前触れだったりすることもあるわけです。
自分の手に負えるかどうか、その一点にはことさら敏感でありたいと思っている私です。


今日は結局一日休ませてもらいましたが、明日はまたパン焼きです。
自分を動かすエネルギーが十分かどうか、今日一日、ずっと自分の体に相談していました。
多分、大丈夫です。


 


暑中お見舞い申し上げます。 2009.07



慶徳峠より、袋原さらに高郷方面を望む


 



 おしらせ

Blue Lace の服が入荷しています。
麻100%のワイドパンツや半そでワンピース。
興味のある方は、どうぞお早めにご来店ください

再び、休息の大切さを・・・

良い仕事をするためには、気力と体力の充実が求められます。
そのための健康管理です。
食べること、眠ることは基本中の基本ですが、それともう一つ、人はそれぞれ自分の中に泉があって、その水が何かを為すエネルギーになっていると例えることが出来ます。


湧いてくる以上に汲み続ければ、やがて底をついて枯れてしまいます。
泉の水が豊かであるためには、自らの内に木を植え森を養っておくことです。
そして草花を丹精し、緑豊かな庭を造ることです。
そうすれば、そこにはいつもきれいに澄んだ水が、こんこんと湧き出るでしょう。
それが出来る機会は子ども時代と、あと一つは休息の中にこそあると思う私です。



アジサイは、土壌によってデリケートに色合いが変わるらしいですね。
私は、秋の空のような青いのが好きです。ここのはちょっと色が薄い。



青い色の花って、案外少ないのです。アジサイ、ツユクサ・・・


昨日も今日も、いろいろやってやり過ぎかなと思える毎日。
コーヒー焙煎を途中にして、フラッと雨の中へ傘をさして散歩に出かけました。
ほんの15分間くらいの小休止。
きっとアジサイがきれいだろうと思って、カメラを持って行きました。
ここの集落の人たち全員(もちろん私も入れて)で手入れしている国道沿いのアジサイは、総延長500m余。
今ちょうど次々と咲いているところです。


 



赤いノコギリソウと緑のコントラストがドラマチック。元気が出ます。


一回りして家の前まで戻ったら、庭の草花もにぎやかでした。


 



アストロメリア



長女の誕生日に苗を買って以来、ずっと自分で世話をしているホワイトクリスマス

山暮らしをしていた場所から、掘り上げて持って来ました。


お天気のいい日の、はつらつとした花も素敵だけれど、雨に濡れそぼった花も、また別な趣がありますね。


散歩の後、コーヒーがおいしかったのは言うまでもありません。


 


「パンだより 44・七夕号」 公開しました。

<こちら> からご覧いただけます。