直接被害の有る無しに関わらず、復旧はまさに少しずつ、少しずつ進むしかありません。
今日はまた一つ進展がありました。
宅急便の取り扱いが再開されたのです。
今のところ営業所持ち込みに限られますが、一応出荷は可能になりました。
小麦粉の入荷は、まだ目途がついていませんが、これもそう遠くないうちに入荷することを願いながら待っています。
食工房は、明日と明後日は定休日でそのまま休業継続しますが、木曜日には久しぶりにパンを焼きます。
残っている小麦粉で、二回くらいパン焼きが出来そうです。
一つ心配なこと
皆さますでにご存じのように、福島県内の牛乳から、基準を超える放射性ヨウ素が検出されたことを受けて、県内のすべての地域の牛乳の出荷が停止されました。
この広い福島県の中で、地域によって環境放射線レベルに大きな差があるのに、県内全域という線の引き方には異議を唱えざるを得ません。
大事を取ると言えば聞こえはいいかも知れませんが、それよりすぐにも県内すべての地域の乳牛からサンプルを採って検査し、異常の無いところは引き続き監視しつつ出荷継続を認める措置が、何としても必要だと思います。
こんな大雑把で無神経な計らいのおかげで、酪農家や乳業会社の中には、経営が破たんしてしまうところが出るかも知れません。
環境放射線量の測定にも注文を
今県内各所で測定された数値が、一時間毎に発表されています。
それで少々不満なのは、測定点が少ないことです。
広い会津管内にたった二か所、会津若松市と南会津町だけです。
喜多方市や猪苗代、そして西会津や只見町など標高の違うところも選んで、もうあと数か所は測定してもらいたいと思います。
測定器が幾らするものか詳しくは知りませんが、各市町村に一台くらい置くことは容易だと思います。
今日、村の人と話している中で、今後福島の農業は厳しいことになるという話題になりました。
その時、安全かどうか自分たちで測定器を買って検査して、安全を確認しながら理解してくれる人たちに産直で売るしかないという話しになりました。
「そんな機械、一体いくらくらいするんだ?」
私に質問を向けて来た方の言葉は真剣でした。
私たちは、どうしたってこの場所で生き残るより他選択の余地はない、その想いを市や県や国に、何としても汲み取ってもらいたいと思う私です。