日別アーカイブ: 2008年11月9日

アメリカは変われるだろうか?

もう皆さん先刻ご承知のとおり、アメリカの新しい大統領が決まりました。
アメリカ史上初の、黒人の大統領。
しかも、今までのブッシュ大統領とは対照的なリベラル派の新大統領は、「みんなでアメリカを変えよう!」と呼びかけました。
ブッシュ政権の終了を、世界は一様に評価し歓迎しているようです。
アメリカが変わるそして世界が変わると、期待がみなぎっている様子が、メディアや個人のブログなどから伝わって来ます。

そこで私はずっと思っているのですが、本当にアメリカは変わるだろうか、否、変われるだろうかと。

多くの人が期待しているのは、今のアメリカがとっている強い覇権主義が終わって、例えばイラクやアフガニスタンの戦争が終わって、少しでも世界が平和になることだろうと思います。
あるいは、世界中に広がってしまった格差が幾分なりとも是正され、貧しい国の人たちもそれなりに幸せに暮らせるようになることでしょうか。
いずれにせよ、いかにアメリカが世界に及ぼす影響力が大きいと言っても、大統領が変わっただけですぐに何もかも一気に結論が出るわけはありませんね。
それよりも、世界中の権益を手に入れ世界一裕福な国アメリカも、中身は世界一格差の大きい国でもあり、巨万の富と世界への影響力を持っているのは、一部の人たちです。
アメリカが変わると言うことは、実はこの人たちが変わるということに尽きるわけですが、果たしてどうなのでしょう。
選挙で選ばれた国民の総意としての立場の新大統領は、アメリカを動かしている「力」とある意味対決しなくてはならないでしょう。

そんな折に、大変意地の悪い穿った見解で恐縮ですが、私は、ヤツラはもうとっくにレールを敷いてしまったと思っているのです。
世界はもはや彼らの劇場であり、どこで誰を生かし誰を殺すか、その配役も筋書きも思い通りに決めるのです。
今までの世界の歴史を振り返る時、もっとそのことに気がついても良かったんじゃないかと、私は思います。

これから先20年あるいは30年間、アメリカと言う国もそして世界も、激動するに違いないと思います。
本当にいろいろなことが起こるでしょう。
私たちの国日本も、その激動の渦の中に巻き込まれて行くに違いありません。
アメリカは変わるのじゃなくて壊れるのではないか?その感を強くする私です。


  食工房からおしらせ
今週末(11月15日・土)から、シュトレンの製造にかかります。
今週は、木曜日・カネリプッラの製造のみで、クリングラはお休みです。
みのりのパンもお休みになります。
☆シュトレンのご予約を受付中です