今は警戒区域となった山々
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この度の原発事故に巡り合って私たちが失ったもの、その大きさ、途方のなさに、どこまでも広がる荒野を見るようで、もうこの先ずっと一生の間、何に対しても心の底から喜ぶことは出来ないかも知れないとの思いがあります。
ある学者の分析によって明らかになった、広島原爆20個分に余る放射能がまき散らされたという事実。
多くの人が思考停止に陥ってしまうのは、ある意味仕方が無いことかも知れません。
しかしそれでは、失うものがますます増えるだけです。
中でも許せない、私たちにとって一番大きな喪失は、この原子力災害に対し、この国の責任ある人たちが、全く向き合おうとしないことです。
放射能は、先ず真っ先に人の心を壊したのだと思っています。
私たち福島県民の多くが、この文明社会の利便性、つまりありとあらゆる電力の恩恵を、厳しい被曝の現実を以て贖っているということを、何としても思い知らせたい・・・。
また子々孫々に対し、これほどの途方もない負の遺産を残すことになったことに、今を生きている大人たちは、これから先ずっと死ぬまで、後悔の念を絶やしてはならないと思います。
今回の事故で分かった通り、あのように稚拙な技術と愚かな人間性を以て原発を動かし続けることは、もう止めにしなければ・・・。
やはり、これは戦争です。
食工房は、明日から18日まで、夏季休業をいただきます。
仕切り直しです。
皆さまも、どうぞお元気で。