いや実は、今日の今日まで知らなかったのです。
上ってくる月が何だか変だな・・・、雲のせいかな?くらいに思いながら、いつものように火を焚いていました。
しばらくして、娘たちが外に出て来て月食だと伝えてくれました。
娘たちも、実は知らなくて、訪ねて来た知人から聞いて初めて分かったのでした。
天体のことに関心がなかったわけではありませんが、いかに情報から離れて暮らしているか・・・ってことですね。
それより、月食のせいなのでしょう、いつも日暮れ時に騒がしいカラスが今日はいやに静かでした。
多分、獣たちは息をひそめてじっとしていることでしょう。
熊も、きっと不安そうに空を見上げているか、物陰に隠れているか・・・。
あるネイティブたちの間の教えによれば、日食や月食は見てはいけないものだとか。
ま、そういう自然観もあるのですね。
こういう時に狩りに行けば、容易く獲物を得られるという側面もあるのかも知れませんが、してはいけないことなのではないかという気がします。
ネットのニュースに「天体ショー」という言葉が躍っています。
否、私にはそんな受け留め方は、あり得ないですね。
今、地球と月の間に特別な時間が過ぎています。
地球は母、月は祖母、だから今は母と娘が密かな語らいをしている時・・・。
私たちも、本当は息をひそめていなければならないのかも知れません。