日別アーカイブ: 2014年10月7日

アニミズム

皆さんは、何か信仰をお持ちですか?
私は・・・?と聞かれたら・・・、そうですね・・・。
一番しっくり来る宗教観は、アニミズムだと答えます。

万物心霊論とか汎神論という風に呼ばれますが、昔風に八百万の神々と言った方が分かりやすいかも知れません。
がしかし、単純にそういうものでもない・・・、というのが私の偽らざる宗教観です。

アニミズムは、まずは天地自然に対する畏敬と感謝の念を持つことから始まります。
私たちが、上ってくる太陽や高い山を前にして自然に手を合わせていたり、大きな岩や立派な木立に向かって頭を垂れたりする態度は、アニミズムの一端です。

しかし、ただ怖れ敬い感謝していればいいと言うものではありません。
アニミズムの世界に深入りして行くと、そこには守らなければならない掟と果たさなくてはならない役割とが、厳然として存在していることを知ります。
それはとても厳格で、動かしがたい摂理です。・・・と、偉そうに言ってしまいましたが、かく言う私もまだほんの一端を垣間見た程度に過ぎません。

そして人は、時にその掟を欺き危険を冒すことによって、大きな獲物・・・つまり収穫を手にすることも出来る、それを知恵の行使と呼んだりするのですね。
知恵の行使は、いつも危険と引き換えだということをよく承知して、出来れば掟に添って役割を果たしつつ行使出来れば一番いいのですが、欲がそれを邪魔して目を曇らせてしまうのですね。

まずは自然との係わりを深く持ち続けること、それが何よりアニミズムの基本的態度だと思います。
鳥や獣たちと気心を通わせられる・・・とか、草や木の声が聞こえるとか・・・、そういう感覚も、アニミズムに深入りして行けば自然に身に付く感覚なのだと、私は思っています。

そこから先は、注意を払ってさえいればすべてを自然が教え導くだろう・・・、そしてその導きには是が非でも従わなくてはならない、もし従わないなら一体何と引き換えなのかをよく認識すること、その上である種覚悟を決めること。
それが、私のアニミズムに対する感覚であり宗教観です。

余談ですが、最近カラスと遊べるようになって、とても愉快です。
そして彼らは、とても有能な情報提供者です。