一昨日、いかにも穏やかな晴れの一日でした。
風車が回っている動画をご覧下さった方、カラスの鳴き声に混ざって後ろで何かを叩くような音がしているのに気が付かれかも知れません。
近所の農家のおばあちゃんが、豆打ちをしていました。
さやに入った大豆を、ビール瓶でトントンと叩いて豆を取り出す作業です。
今年は実の入りが良かったそうで、この日は朝から日の暮れまでずっとこの音がしていました。
おばあちゃん、あの暖かい青空の下で、どんな気分で作業していたんでしょうね。
どこかへ遊びに行きたい・・なんて思わなかったのかな?
多分違うと思います。
この前は、日がな一日小豆を打っていましたし・・・。
その前は、シソの実を一日中採っていました。
真夏には、シソの畑の中で葉っぱの下にもぐり込んだ格好で、日が暮れるまでシソの葉を摘んでいました。
そして、大げさなことは何も言わないけれど、畑を見ると、ちゃんと何でも見事に出来ているのです。
この頃はすっかり腰が曲がってしまったけれど、いつも小さな荷車を押しながら歩いて畑にやって来ます。
賢治のお話の世界に、ぴったりはまりそうな・・・。
おばあちゃん、あなたの足元にも及びませんが、この頃私も畑にいるのが楽しいのです。
あなたの小豆の出来が良かったと聞いて、我が事のように嬉しいのです。
あんぱんを焼いて差し上げるのを楽しみにしています。