月別アーカイブ: 2008年2月

クリングラ



クリングラ
アッベ少年が焼いているのと、
ほぼ同じものを再現してみました。


今日はトントゥに厳しくブレーキをかけられているらしく、スムーズに運んだのはクリングラだけでした。
これだけは、とてもうまく行きました。
「長くつ下のピツピ」の作者として有名なリンドグレーンの作品、「おもしろ荘のこどもたち」の中に、アッベ少年が、甲斐性のない親に代わって、クリングラを焼いて生計を立てているという件が出て来ます。
このクリングラを、食工房のメニューに取り入れられないかと、試作に及んだというわけです。
バターとミルクを練りこんで、酵母で発酵させた生地は、いつもながら本当に風味豊かでうれしくなります。
これを細長いひも状にして、クルッとひねって結び目のように形をつくります。
この愉快な形にも、実はとても理に適ったところがあるのです。
それは、焼く時に火が通りやすいということです。
そして、小さいのは芯までカリッと焼けてビスケットのようになりますし、大きいのはパンのようにふっくらとさせることも出来ます。
主食にもオヤツにもなります。

さて、これをどうやって商品にするか、それが問題です。
同じ大きさにそろえて、1個いくらと決めるのが良いか、大きさはバラバラにして計り売りするのも面白そうだけど、ちょっと大変かなと思ったり・・・。
もうあと何回か試作して、食べ方も研究してみましょう。
今日は、クリングラと同じ生地で、細長い棒状のパンも焼きました。
こちらも商品になりそうです。

ところで今日は、もう一つ、裏の仕事がありました。
確定申告のための計算書の作成です。
いやはや、これだけは何年やっていても好きになれません。
そもそも、記帳するというのが苦手です。
ちゃんと帳簿が出来ていないので、今になって余計大変なことになるわけです。
それでも今回は、今まで手を出さなかった「エクセル」が、妙にすんなりと理解出来そうな気がしましたので、思い立って使い始めています。
ひょっとすると、これは私にとって画期的な出来事になるかも知れません。

トントゥのはからい?

先日、コーヒー焙煎機が故障したあたりから、どうも仕事にいろいろと支障が起こって、「休め!」とメッセージが来ているようです。
そんなことを言われても・・・と思っていたら、発注するのを忘れていたために材料が無くなってしまったり、まだまだあると思っていた包装材料が、いつの間にか底を突いていたりで、とうとう明日明後日は、通常のスケジュールどおりに仕事が出来ないことになってしまいました。
これではもうどうしようもありません。
時間が来て店じまいをしている時、「ああ!ひょっとしてトントゥ(フィンランドの妖精小人)のはからいかも知れない。」と思いました。
それにしても、どうしてこんな時に仕事をさせてくれないの・・・と、そのわけはきっと少し後になってから分かるのでしょうね。
まあ、そうは言っても、クッキーもスコーンもマフィンもみんな揃っていますし、パンも一応あるし、お店は開けていますので、どうぞよろしく。

それで明日は、クリングラというものをつくります。
かわいらしいサイズのカリッとしたタイプから、特大のパンタイプまで、いろいろやってみます。
興味のある方、試食して見たい方、どうぞいらしてください。

そうそう、それでコーヒー焙煎機の方は、首尾よく翌日には直ったのでした。

トントゥって何?という方には、この写真を。




彼らが、はるばるフィンランドからやって来たトントゥです。

当分、値上げは見送ります。

このところ材料費、光熱費、車の燃料代など、が次々と値上りしていて、製品の製造コストは上昇する一方です。
もうとっくに価格の改定をしなくては厳しい状況で、先月の「パンだより」の中で、そのことへのご理解をお願いしたところでしたが、コストの上昇はまだまだ続きそうで、今後のことが見定められません。
一旦値上げして、その後すぐまた値上げをお願いするようなことになったのでは、お客さまはもちろんですが、食工房としても大変困ります。
最大限の営業努力をして、当分は現状維持で行きたいと考えていますので、皆さま方には更なるご愛顧のほど
お願い申し上げます。
そこで正直に申し上げますが、食品製造業は売れ残りなどのロスさえなければ、もっとずっと価格を下げてもやって行けるのです。
しかし実際には、それはとても難しくて大変なことです。
そのへんのことについて、さらにいろいろ知恵をしぼってみたいと考えております。
今後とも食工房を、どうぞよろしくお願いいたします。

  本日の食工房

酵母は絶好調、パンの出来も上々。
明日は、マフィンとスコーンです。
今日は、その下準備もあって、早朝から夜までずっと忙しくしていました。

コーヒーブレイク/ミニギャラリーをお楽しみください。

今日は、いつものようにコーヒー焙煎をやっていましたが、途中で機械が故障してしまい、万事休すということになりました。
幸いにも、頼まれた仕事を辛うじて終わらせたところだったので、あとは気分を変えて、また娘の運転の練習にかこつけてドライブに出かけました。

今日はいいお天気で、飯豊山の撮影ポイントを探すのには良い機会となりました。
こういう時、助手席はとても好都合ですね。
好きなだけよそ見をしていられますから・・・。
通る道々、あちこちにいい被写体を見つけました。
今度チャンスがあったら、フィルムカメラを持って出かけたいものです。
さてさて、その時間があるかどうかが問題ですが・・・。
今日はコンデジで、三ヶ所で撮ってみました。
会津の風景、楽しんでいただければ幸いです。




この飯豊山の姿が、私たちを会津へと誘ったのでした。



飯豊連峰の全容を美しく眺められる、貴重なビューポイント




こちらは、1月5日にご紹介した同じ場所からの、今日の眺め。


      おしらせ
☆ホームページは支障なく機能していますので、ご利用いただけます。
☆食工房のメニュー一覧表も更新しました。 <こちら> からご覧いただけます。
☆農民連直売所をご利用ください。
この時期、ご来店いただくのも何かと大変です。
喜多方市街の農民連直売所に毎週木曜日、パンを納品しています。
詳しい場所とお問合せ先は、<こちら>のリンクよりご覧いただけます。

Djembe Workshop / ジェンベワークショップ



画像をクリックすると、大きいサイズで表示します。


我が家の四男 Shingo が、アフリカの太鼓・ジェンベのワークショップを始めました。
14歳の時から始まったジェンベフリークはもう9年目になり、太鼓の製作・販売、演奏、そしてワークショップと、しだいに太鼓一色に塗りつぶされつつあります。
このブログで宣伝してもらってかまわないョ、ということなので、皆さんにもご紹介する次第。
興味をもたれた方は、直接本人へご連絡を

    Phone: 080-1805-4149     e-mail  folilalu@yahoo.co.jp



  それはそうと・・・。
昨日の「目に見えないものの話」には、すごいコメントが入りましたね。
このあたりを語り出すと、私もキリがないのです。
また追々語ります。

目に見えないものの話

目に見えないもの・・・、いろいろあると思いますが、その最たるものはやはり「霊」でしょう。
霊魂の存在を信じるか信じないか、それは人それぞれの自由ですが、世の中には霊の姿を見たり、声を聴いた人が沢山いるのですね。
そういう方にとっては、信じる信じないの問題ではなく、厳然として霊は存在するのであり、事実であるわけです。

ここでちょっと、1000年くらい前のことを想像してみてください。
まず1000年前には、顕微鏡というものは未だ発明されていませんでした。
人類にとって、微生物の世界は未知の世界に過ぎませんでした。
特別視力の優れた人が、ひょっとして水の中にいるミジンコなどを見ることが出来たかも知れませんが、病原菌や酵母菌などは、存在そのものさえ認知されていませんでした。
誰もそんなものがいるとは思っていなかったのです。
ですから、人が病気にかかるのは、それこそ悪霊や妖精の仕業だと考えたり、その人の悪業の報いだと考えたりしていたわけです。

ところがその後、顕微鏡が発明されミクロの世界を覗いた時から、人類の世界観は一変してしまいます。
我々が知る知らないに関わりなく、ずっと以前から、微生物はこの世界にいたわけで、それを知った驚きがどれほどのものであったか、皆さん、想像してみてください。
今では、小さい子ども達だって、バイ菌クンがいて悪さをするんだョ、と分かっているのですから、1000年前の人たちの世界観と今の私たちの世界観がどれほどちがうか、そこを承知でもう一度、霊のことを思い出してください。

そうです。
ただ私たちは、霊を確認出来る道具を発明していないだけかも知れません。
似たようなものにオーラというのがありますが、これを見ることの出来るオーラゴーグルというものがあるのですョ!?
でも、私は見たことがないので、真偽のほどは分かりませんが、そんなものをかけなくても、私も連れ合いも、オーラを見たことは一度や二度ではありません。
ただし、これは私の主観ですから、証明することは出来ません。
それはそれとして、
どのくらい先のことになるか分かりませんが、ひょっとすると未来の私たちは、霊の存在を検証出来る方法を発明して、「何だ、こんなにいっぱいいたんじゃないか!」と驚いているかも知れませんね。

いずれにせよ、私たちが知っているのはこの世界のどれほどなのか、大方なのかそれとも氷山の一角にも達しないほど微々たるものに過ぎないのか、それさえ分からない、それだけが真実です。
そして真に科学的であるということは、未知に対して謙虚であること、もう一つは、大胆に想像力を働かせることであると、私は思います。
かの有名な科学者、パスカルもニュートンもそしてアインシュタインも、皆直感力に優れた人たちであったことを覚えておきましょう。

☆私の友人takさんのブログに、話題は違いますが関連する記事がありますので紹介しておきます。
<参照1> <参照2> <参照3> <参照4> <参照5>
それぞれ、結構なボリュームなので、お時間のある時にどうぞ。

山の子クッキー



山の子クッキー
これも正統マクロビ.メニューです。


今日は、「山の子クッキー」と「どろんこクッキー」を焼きました。
両方とも飛び切り手間のかかる、非効率的製品です。
特に山の子クッキーは、重曹とリンゴ酢を膨張剤として使うので、反応時間の関係で、一度に沢山つくることが出来ません。
ですから、山の子クッキーが品切れしていないということは、食工房は少し暇になっているということです。
とは言え山の子クッキーは、他のクッキーにはない特長があって、食工房としては一押しのメニューとして、いつも棚に並べておきたい商品なのです。

その第一の特長は、ノーシュガーであるということです。
それでも、ドライフルーツのカレンツ(フサスグリの一種で、レーズンよりも格段においしい。)を、ザランザランするほど沢山入れていますので、甘みは十分あります。
そして、クルミをあら砕きしたものとオートミールで、コクのあるおいしさとザクザクと心地良い食感を実現しています。
マクロビオティックメニューとしても、申し分のない「山の子クッキー」です。
ただ一つの難点は、いい材料をふんだんに使用するため、価格がどうしても高くなってしまうこと・・・。
それほど大盛りでもないクッキー1袋に、550円も出していただくのは気が引けますが、何ともいたし方ありません。
一方ではそれだけの中身があると思っていますし、たまに計量残りが出た時口に入れると、自画自讃で申し訳ありませんが、しみじみおいしいと思います。
これはひとえに材料の良さと、何も小細工しないシンプルなつくり方が出した結果です。
一度に11袋くらいずつしかつくれないので、棚に並べてもすぐに無くなってしまいます。
ですから、まだご覧になったことのないお客さまもいらっしゃるかも知れませんね。
そして、もしこればっかりが人気が出ると、食工房としてはちょっと難しいことになってしまう、悩みの多いクッキーでもあるのです。

パンの思い出

今こうしてパン屋をやっている私ですが、子どもの頃を思い出して見ると、やっぱり下地があったのだなぁと思うことがいくつかあります。
「食パンの思い出」もそうですが、母がいつも焼いてくれたパンも、今思うと、私をパン好きに育てた一つの要因でした。
母の焼いてくれたパンは、生地を醗酵させてつくるいわゆる本式のパンではなく、重曹を使って膨らませるパンでした。
家には、専用のパン焼き用の鍋があり、炭火を起こした七輪の上に乗せて、何日分かのおやつになるよう、分厚い特大のパンを焼いてくれたものです。
卵を入れたり、脱脂粉乳を入れたり、またサツマイモを刻んで入れたり、その時々にあり合せの材料がプラスされるのも楽しみでした。
近所の子が遊びに来ると、一緒に一切れか二切れずつもらって、喜んで食べていました。
そしていつ頃からのことか忘れましたが、私も自分で真似をして、このパンを焼くようになりました。
鍋で焼くパンは、途中で天地返しをしなくてはならないのでそのタイミングが難しく、上手にひっくり返せるようになるまでには何度か失敗もしました。
そんな手づくりのおやつも、私が中学校を卒業してからは食べる機会もなくなり、母も忙しくなって、いつの間にかつくることがなくなりました。



by Mikio


そしてそして時は流れて、今はすっかり年老いた母は、私の焼いたパンやスコーンをとても喜んでくれるのです。
やっぱり私は、パン屋になるのが運命だったのでしょうか・・・。
おかげさまで今日も、すごくいい具合にパンが焼き上がりました。

  おしらせ
ホームページで使っているサーバーが、機能改善のためのメンテナンス中のため、メールやその他の機能が一時的に使用出来なくなっています。
昨夜(2/1夜)以降、現在までに、食工房宛にメールを発信された方、ただいまのところ受信出来ておりません。お急ぎのご用の方は、お電話またはファックスをご利用ください。
また差し支えない場合は、このブログにコメントしたいただいても構いません。

更新情報 08.02.03 16:25現在 メールの受信可能になりました。
ホームページの更新もとりあえず可能なので、「パンだより・30」節分号をアップしました。  <こちら> からご覧になれます。

マフィンの製造再開しました。



久々に、店頭に並びました。


今日は久しぶりに、食工房のマフィンの定番メニューを全部焼きました。
そばマフィンだけは、会津に来てからつくり始めたメニューですが、他の3品目はもうずい分前からつくり続けて来たものです。
元々、マクロビオティック畑で仕事をしていた私なので、そこらのお菓子屋さんのマフィンとは、風味も食感もちょっと違っています。
特に「シマリス君の朝ごはん」はノーシュガーで、乳製品も卵も使わない、そしてベーキングパウダーの代わりに重曹とリンゴ酢を膨張材として使っている、正統マクロビ.メニューです。
そしてどのマフィンも、岩手県産の地粉を使っているため、もっちりとした少し重い食感ですが、焼き立てはすごくおいしくてしかもお腹にたまるボリューム感があります。
ただ無添加品の宿命で、日にちの経過につれ極端なくらい食感が変わってしまいます。
でもそんな時は、上手な焼き戻し方がありますので、少し手間をかけていただければ、きっとご満足いただけるはずです。
☆スコーンの焼き戻し方の記事をご参照ください。
マフィンも同じ方法でOKです。 <こちら>




「シマリス君の朝ごはん」
レーズンとミックスナッツ入のマフィンです。
正統マクロビ.メニュー



「ココリス」
ラム酒とバニラオイルとスパイスワークが効いて、
ココアの風味が一段とすばらしいものに・・・。



「スィートハート」
文旦ピール入のマフィンです。
ピールをつくった時のシロップも入っています。
柑橘系の芳しい香りを、秘密のスパイスワークでさらに引き立てています。




「そばマフィン」
こちらは、ずっとお休みしないで製造し
ていましたので、もうおなじみですね。
「駅カフェ」さんでも、定番メニューになっています。


マフィンは、4種類ともに
5個入 簡易包装 1袋 500円
2個入 脱酸素包装1袋 290円
 です。

☆通販でもご利用いただけます。


 おしらせ
ただいま「食工房のパンだより 30・節分号」、編集中です。
近日中にホームページに掲載いたします。