月別アーカイブ: 2008年3月

暖かい一日

今日は朝から、本当に春がやって来たような暖かさでした。
とくに午前中は日差しも明るく、雪がズンズン融けていくのが分かりました。
田んぼや畑の近くを流れる小川は、どこもあふれそうになりながら、雪融け水を運んでいました。
私はと言えば、定休日だというのにいろいろ雑用を片付けるのに追われて、この春の兆しを存分に味わっているわけには行きませんでしたが、それでも気分が高揚して来るのが自分でも分かりました。
雪国の春の感覚は、やっぱり独特なものがありますね。
南国に暮していた頃には、決して味わうことのなかった、生理的感覚とも言えるこの感じは、とてもドラマチックです。
さて食工房では、このところ立て続けに文旦ピールをつくっています。
ということは、先んじて文旦を沢山食べているわけです。
三食、毎食後に、デザートとして文旦を食べています。
全く贅沢な話しですが、半分は皮が欲しいばかりの仕事です。
そして、ピールを煮込んだ後にシロップが、これまた沢山残るのです。
もちろん、お菓子の材料にも使いますが、ピールと違って今一つ使い切れていません。
例年、欲張って取っておいたシロップが残って、カビが生えて捨てるはめになるのが何とも忍びなかったので、今年は、小瓶に詰めて皆さんに差し上げています。
甘くて、ほろ苦くて、文旦の香りがします。
「液体マーマレード」と呼ぶのがピッタリです。
トーストに塗って召し上がるのがベスト。
というわけで、パンをお買い上げのお客さまに、お一人一瓶差し上げています。
通販のお客さまにも、これから一時ですが、ご注文のタイミングが良ければ、おまけに一瓶入っているはずです。




あり合せのビンに詰めていますので大きさも形もいろいろです。

マイブログ中間報告 vol.7


Snow Field   Takano  2004


このブログを始めて一年近くになりましたが、最近気がついて、そして少し欲求不満になっていることがあります。
私の場合、前にも申し上げましたが、特に毎日更新にこだわっているわけではなくて、時々はお休みしたこともあるのですが、それでも大体のところ毎日更新と言えるくらいは書いています。
毎日の記事のネタは、たまには前日あるいはもっと前から手がけていることもありますが、ほとんどはその日のうちに思いついて書き上げるものです。
また時には、ちょうどいい写真が撮れたので、それを元に記事を書くということもあります。
毎日毎日書くことが習慣になって来ると、いいことは、すぐにキーワードやフレーズを思いつくようになることです。
一年近くやって来た中で、ネタ切れになりそうな危機感というのは、おかげさまでありませんでした。

さてそこで、気がついていて欲求不満になっていることですが、それは、その日のうちに思いついてその日のうちに書き上げるというテンポでは、どうしても荒削りな文章になり、それが勢いがあって良いということもあるとは言え、逆に十分に言葉を練り推敲を重ねて、自分自身でも納得が行き、且つ説得力を持って伝わるような、内容のある文章を書くことが難しいということなのです。
私は、いわゆる物書きではありませんから、何もそこまで気負わなくてもいいわけですが、どうしても私の習性として、何をやるにも「どうせやるなら・・・」という気持ちが働いてしまいます。
紙の通信の時は、大体一二ヶ月以上かけて、間が開きながら少しずつ仕上がって行くような文章の書き方をしていましたが、昔のものを読み返すと、何が違うと言われてにわかに説明出来ませんが、やっぱり丁寧で無駄がなくてそして力強くて、安心して読めるという感じがします。
で、そうやって考えているうちに、ブログにはブログ特有の役割と言うか、事物へのスタンスがあるということも思い出されるわけです。
限られた時間の中で、それを活かし切るところまでブログと付き合いたいという興味と、紙の通信に取りかかる時間も欲しいという、二つの欲求の間に挟まって、当分悩みは続きそうです。

福寿草だより



あちらこちらで、福寿草が咲いたという便りを耳にするようになりました。
こちらは、会津管内は元より、最近では福島県内および近県にまでその名を知られるようになった、喜多方市山都町沼ノ平地区の福寿草です。
5haの敷地に100万株はあるという、日本最大級の群生地です。
昨日ご来店くださった役場職員の方が、様子を見に行って撮って来た写真をいただきましたので、皆さまにもご披露する次第です。
標高が高い沼ノ平地区は、ご覧のようにまだまだ雪に覆われていますが、日当たりの良い一部の斜面では雪が解け、わずかに覗いた地面には、春を待ちかねるように福寿草が咲き始めました。
雪原と福寿草を同時に見られる、現在の沼ノ平地区です。






 


ところで、例年3月下旬から4月上旬にかけて、この地区で「福寿草まつり」が開催されています。
今年は、3月23日(日)~4月6日(日)の予定で、毎週末、野立てなどいろいろな企画が準備されています。
これから5月の連休を過ぎる頃まで、このあたりでは、福寿草に始まって、アズマイチゲ、スミレ、カタクリ、山桜、ホウなどが次々と開花時期を迎え、日々移り変わる早春から初夏への風景を楽しめます。
週末のみならず、人の少ない平日にいらして、ゆっくりと気が済むまで自然の中で過ごすというのも、またいいのじゃないかと思います。
皆さま、ぜひお出かけください。

ちなみに食工房は、ちょうど沼ノ平地区へのルートの途中にあります。
※沼ノ平地区および周辺の地理のご案内は<こちら>よりご覧いただけます。

多品種、少量製造です。


食工房では、メニューの数は増えることはあっても、減ることは先ず滅多にありません。
いつの間にか、この頃仕事が重いなァと感じるようになっていましたので数えてみたところ、パンと焼き菓子が季節商品のシュトレンとアニスシードケーキを入れて39種類、それにコーヒー豆が10品目とライ麦コーヒーとカリーマサラでした。
さすがに、年中すべての品目を品切れさせないように揃えておくことは出来なくなりました。
先週末から新しく仲間入りした、クリングラ2種類を今日も焼きましたが、その代わりカネリプッラはお休みせざるを得ませんでした。
というわけで、当分、カネリプッラは木曜日にクリングラは土曜日に焼くというスケジュールになります。
その他、季節によって登場したりお休みしたりするメニューがありますので、その都度お知らせしています。
ご利用の前に、最新のメニュー表をチェックしてくださいね。



Kringla / クリングラ・プレーン


Kringla / クリングラ・チーズ入


ところで今日は、クリングラを焼く時また一工夫しました。
生地を延ばす時、全部同じ太さにしないでわざと端の方を細くしました。
こうすると、まん中でひねったその先がカリカリに焼き上がるので、太いところはパン風に、細いところはクラッカーのような食感になります。
一つ食べるうちに、二つの食感を楽しめるというわけです。
スウェーデンではクリングラですが、アメリカやその他の国ではプレッツェルと言うそうですね。
これからもっともっと研究して、いろいろなバージョンを造ってみたいと思っています。

それで、チーズ入りの方の塩加減が、ビールのお供に良さそうだなァと思ったら、本当にドイツではプレッツェルをかじりながらビールを飲むそうです。
それも、レモネードで割ったビールを、大きなジョッキに浪波と注いで。
そうそうそれで話しが脱線しますけど、ドイツやベルギーなどビールの本場では、ハーブやスパイスを入れたビールがあるのですね。
ホップもハーブの一種ですが、それ以外にもいろいろなものを入れることがあるらしいです。
今度、ゆず果汁とハチミツを炭酸水で溶かして、ビールと混ぜ合わせて飲んでみようかなと思っています。
ホップの香りと柑橘系の香りは相性がいいと思いますから・・・。
近いうちにご報告いたします。


さて今日は、週末ということもあり、お客さまも三々五々お見えになりました。
これから三月も中後半になると、山都寒晒しそば祭り、福寿草祭りと、イベントも始まって、静かだったこの辺りもにわかに活気が出て来ます。
そう言えば昨日、フキノトウを見つけたと聞きました。
春はもうすぐです。

スナフキンとミイ


フィンランドのおみやげにいただいた紙押さえ。


この前、家の裏に、ムーミンのお話の中に出て来る妖怪「モラン」を、雪を積み上げて作ったことを書きました。
そして、ムーミンが生まれた国フィンランドで一番人気があるキャラクターが、このモランだということも申し上げました。
それで、日本では誰が人気者かなと思ったら、スナフキンとミイだそうです。
そう言えば、私の知人にシンガー・ソングライターがいるのですが、彼は自らを「スナフキン」と称していました。
うちのカミさんは、ミイが好きだよと言います。
そうですか・・・。
私はと言うと、スナフキンとミイはちょっと微妙なんです。
何故かと言えば、スナフキンとミイの中に私自身の姿を見るような気がするからです。
孤独と自由を愛しつつもさみしがり屋の私、思ったことは言わずにいられない私、若い時からずっと、自由でいることの不自由と、思ったとおりに言った後の悲しみを味わい続けてきた者として、スナフキンとミイの姿は、妙に身につまされる方が先に立ってしまいます。
私が一番好きなのは、ムーミンです。
そして、そんなムーミンを育てている、ムーミンパパとムーミンママ。
でも、スナフキンやミイやそしてニョロニョロやモランもいないことには、ムーミンのお話しは始まりませんね。
50代も後半になって、やっと私の中のスナフキンもミイも、大分悟って変わって来たかも知れません。
最後には皆救済されるムーミンのお話しが、私は大好きです。

お申し出、ありがとうございます。

「食工房のパンだより 31・早春号」を、ホームページ上に公開しています。
  <こちら>からご覧いただけます。
その中でもお願いしていますが、諸経費削減のために、こうしたお知らせやメニュー表などをインターネットでご覧いただければありがたいと思っています。
そうしたところ早速、ネットでダウンロードしたので送ってくれなくていいというお申し出や、梱包用に使う古新聞紙を届けてくださるというお申し出をメールでいただきました。
この場でも、改めて感謝を申し上げたいと思います。
もちろん、インターネット環境のない方には、直接お送りすることにしています。
こういう時、やはりモノは使い様だと思いますね。
インターネットを始める前は、ただただ懐疑的でしたが、今はむしろ逆です。
一年前、ブログとホームページを始めようとしていた時、「ブログもホームページも、コミュニケーションツールだよ。」とアドヴァイスしてくださった方がいたのですが、全くその通りですね。
経費のかけられない、小さな個人経営の商売なら尚更、インターネットが役に立つのじゃないかと思っています。
そして、ネット環境にある方にはもちろん、そうでない方にも喜ばれるような方法を、これからさらに考えて行きたいと思っています。
皆さま、これからもどうぞよろしくお付き合いください。

ブレンドコーヒーのススメ


コーヒーは、ブレンドすることによって味が良くなると言われています。
しかし一般的な認識として、ブレンドコーヒーはストレートコーヒーに対して、1ランク下と見られていることが多いのです。
何故そんなことになっているのかと言えば、多くの店で、価格が安く品質の悪い豆に少しだけ良い豆をブレンドして、そこそこの味に仕立てたものを、そこの店の目玉商品として安売りしたり、モーニングサービスなどセットメニューのサービスコーヒーとして出すことが定着してしまったからです。
だからでしょう、コーヒー通を自称する方の中には、通はブレンドなんか飲まないものだ、と思っている人がいたりするわけです。
でもそれは違います。
確かにストレートコーヒーは、銘柄ごとの個性を楽しめますし、コーヒーを勉強するという点でも意義があります。
しかし、ブレンドコーヒーの本当の眼目は、どの銘柄にも存在しない優れた風味を創り出すことにあります。
コーヒーでは、それが可能なのですね。
各銘柄の長所が互いの欠点をカバーして、バランスの良い優秀な風味が生まれるのです。
もちろん、何と何を合わせても良いというわけには行きませんが、だから、そこが面白いわけです。
他店にはない、自分の店だけの秀逸なブレンドを一つでも創り出すことが出来れば、それだけでもお客さまは、その店に行く価値があると感じることでしょう。
ブレンドコーヒーが、単にコスト切り下げの手段としか認識されないなんて、何と残念なことでしょう!
食工房では、初めてのお客さまに「この店のおすすめは何?」と訊かれたら、迷わずブレンドコーヒーをおすすめします。
先ずは「食工房おいしいブレンド」から。
もしお客さまが、明確にご自分の好みを持っていらっしゃるなら、それに合わせてその場でブレンドして差し上げます。
そうです!ブレンドはコーヒーの楽しみを倍加させるための手段だと考えています。
そしてストレートコーヒーは、自分のコーヒーの味を創り出すために、必要なキャラクターを求めて銘柄を選び、また逆に今まで知らなかったキャラクターに出会って、新しいブレンドが生まれるチャンスを見つけるための素材だと考えています。
※関連記事があります。<参照>
興味を示されるお客さまには、もちろんストレートコーヒーもおすすめしています。
良いブレンドは、良い素材から生まれるものであることは当然です。

現在食工房で取り扱っているコーヒーの銘柄などについては、<こちら>からご覧いただけます。
また食工房では、コーヒーの淹れ方やブレンドの作り方について、ご質問にお答えしています。
どうぞどんなことでもお気軽にお尋ねください。

モラン


ちょうど一週間前に作りかけて中断したままになっていた「モラン」を作り上げました。
一週間の間にずい分雪解けが進んで、もう仕上げられないかも、と思っていましたが、家の裏にはまだまだたっぷり雪がありました。
でも、高さ4メートルはさすがにあきらめて、大分小さめのモランになりました。
こういうものをつくる時、やっぱり顔が決め手になりますが、作っている最中はとにかく面白い顔にしようと、ワァワァはしゃぎながらやっています。
でも出来上がってから冷静になって眺めると、妙に威厳のあるちょっとこわい顔になっていたりして、やっぱり何か目に見えない者の意思が働いていると感じます。
モランというのは、もうご存知かも知れませんが、ムーミンのお話の中に出て来る、氷のオバケというか妖怪というか、そういう者です。
お話の中では、色は黒っぽいということになっていますが、雪で作ったのでそこは勘弁していただきましょう。
それよりも、ムーミンが生まれた国フィンランドで、一番人気のあるキャラクターは、実はモランだそうです。
何故なのかな?と思った方、ムーミンのお話の翻訳者である高橋静男さんの講演録を掲載したページがありますので、<こちら>からご覧ください。
とてもいいお話しでした。
ちなみに、私たちも皆モランが好きです。
もちろん、ムーミンも。

  お知らせ
「食工房のパンだより 31・早春号」のpdfファイルを、食工房のホームページにアップロードしました。
<こちら>からご覧いただけます。

デジタル化で失われるディティール



この写真を撮った時のお話しは<こちら>からご覧になれます。
今日の写真は、ネガから新たに焼き直したプリントを元にしています。


ブログに写真を載せる時、いつも感じるストレスがあります。
それは、伝えたい気持ちを満足させようと思うと、際限なくデータが大きくなるからです。
私は、デジタルカメラを使い始めてまだ一年にもなりませんが、フィルムカメラの方は、5~6年間みっちりと撮りまくりましたので、少しは写真に関しては考えを持っています。
それで私は、写真の「力」はディティール(詳細な表情とでも言ったら良いでしょうか。)にある、と思っています。
たとえ肉眼で見て分からなくても、ルーペであるいはちょっと大げさですが顕微鏡で見ると分かるくらいの違いが、その写真の表現力に差を生むというのは本当です。
写真をアートとして捉える場合でも、ドキュメントとして捉える場合でも、レンズの性能やフィルムの性能そして撮影の技術は、どうしたって最低限必要ですし、高ければ高いに越したことはありません。
卓越したセンスも、一台のカメラとそれを使いこなす技術がなければ、写真にはなりませんから。
写真がデジタル化されるようになった時、私は正直、フィルムカメラの世界で最高の表現に辿り着いたような優れた写真を、本当にデジタルカメラで再現出来るのかと思ったものです。
現在、デジタルカメラの最高峰だと、すでに2000万画素を超えていて、もうそれは問題ないという見方もあると思いますが、それでも言わせてもらえば、フィルムの方は分子レベルですから、画素なんて単位では測れません。
ましてや、コンパクトデジカメの最初から圧縮データで取り出される画像は、初めのうちは手軽で面白くてわくわくしましたが、すぐに何かちがうぞ!と感じ始めました。
そして思い出して、昔撮ったリバーサルフィルムをトレスコとルーペで覗いた瞬間の驚きは、残念ながら皆さんにお伝えする手段がありません。
いくらデジタルの技術が進歩した現在にあっても、たとえ1枚が1GBの画像でも、リバーサルフィルムの1コマには遥かに及ばないと、私は思っています。

春の兆し


3月になって、気分はもちろんですが、今日は実際に春の兆しを感じる一日でした。
日差しが強くなって来たからでしょうか、気温も高かったからでしょうか、つい先日はあんなに大雪が降ったのに、今日はもう道路は雪もなくすっかり乾いていました。
冬の間、雪で道幅が狭くなるので、バイパスの方に迂回運転していたバスも、昨日から部落の中を通るようになりました。
そんな春の兆しに気持ちがシンクロしたのでしょうか、今日は久しぶりにお顔を拝見する方が何人も見えました。
雪は嫌ではありませんけれど、皆さんに「どうぞご来店ください。」と言うのに、ちょっと気が引けてしまいます。
もうこれからは、たいがい大丈夫です。
どうぞ皆さん、ご来店ください!


さてさて今日は、もう一ついいタイミングで、雑貨品のコーナーですでにお馴染みの、黒田真理さんの春物ファッションが沢山届きました。
素敵な作品多数につき、ファンの方、見逃せません。
今回の入荷に合わせ、冬物の割引きセールも始まります。
今後の情報にご注目ください。


 おしらせ
「食工房のパンだより 31・早春号」の編集作業、只今追い込みに入っています。
定休日のうちには、ホームページ上に公開出来る予定です。
紙面でもお願いしていますが、経費節約のため、可能な方は極力インターネットでご覧ください。