月別アーカイブ: 2011年5月

久々のコーヒー通信


ブラジル産・パウリーニョ


このブログを始めた頃、毎週水曜日は「習刊コーヒー通信」と題して、コーヒーに関わる話題を書いていました。
本当は、週慣の方が良かったのにと思ったこともありましたが、そのうちに毎週書くほど話題が無くなってしまいました。


実はコーヒー焙煎は、毎週必ずと言って良いくらいやっています。
ご注文も、何だかんだと言いつつ減りません。
ありがたいことです。


それで今年は、食工房の自家焙煎コーヒーにとって、とてもうれしいことが二つありました。


一つは、すでに申し上げたと思いますが、ブラジル産のパウリーニョ農園の豆が、全く理想的と言って良いほど素晴らしい風味だったことです。
もちろんそうなるについては、焙煎前の水洗い乾燥という裏技を必要とすることもご報告済みですね。
食工房テイストに新境地が拓けたと思っています。


そしてあと一つは、セラード樹上完熟豆の2010年度産が、とても素晴らしい風味だったことです。
本来の食工房テイストはこれだったんだ!と改めて確認させられた気がしています。
選別も良好で、今までよりはロスも少なめです。 (これは、本当にありがたい・・・。)


この二つのそれぞれをベースに、二種類のブレンドも作りました。
食工房カフェブレンド・№1と№18です。


№1が樹上完熟ベース、№18がパウリーニョベースとなっています。


どちらも甲乙付け難い、いいブレンドです。


何かと気持ちが沈みがちなこの頃、うまいコーヒーに出合って、やっぱりうれしくて元気が出ます。


同じように皆さまも、一杯のコーヒーで元気になれるようにと、今日も張り切って焙煎に臨んだ私です。

今年は風邪を引いていません。

思い出す限り、今年になってから風邪を引いていません。

昨年は1月と3月から4月にかけても、風邪気味で体調を崩したことがあったのですね。

1月に風邪を引かなかったのは、それなりに健康管理が良かったからだろうと思っていますが、3月から4月の時期に体調を崩さなかったのは、震災の緊張感が続いて風邪を引くどころではなかった、ということなのでしょうか。


確かにそれはある、そんな気がします。


でも、風邪は引かなかったけれど、見えないところにストレスが溜まって、後になって何か出て来るのかも知れません。


まあ、何があってもおかしくない、今も非常事態が続いているのですから・・・。


とにかく毎日毎日が、とてもとても貴重な時間の積み重ねのような実感です。


重いと言うか、充実していると言うか、いつ死んでも惜しくない毎日を過ごさなくてはという気になっているのですね。


地震で揺れたのは大地だけではありませんでした。


私の心も大きく揺さぶられて、何かが変わったと思っています。

中身の濃い一週間でした。


今日のバタービスケットの出来が、今までで一番でした。


おかげさまで、食工房の仕事だけはいつも通り、否、いつも以上の密度でさせていただいています。
ご来店のお客さま、販売してくださっているお取引先、また遠方からご注文くださる個人のお得意さま、どちらさまも食工房を信頼してくださっていることに、この上ない感謝を申し上げますと共に、その信頼に対する責任の重さを自覚せずにはいられません。


今後とも油断なく最大限の努力をして行きますので、どうぞよろしくお願いいたします。


さて、最近の食工房ですが、スタッフの方もすっかり仕事が身に付いて、食工房全体の作業がとてもスムーズに進むようになりました。
おかげで今週は、いつものパンとマフィン、スコーンの他に、クッキー5種類とブラウニーを焼くことが出来ました。
合間にコーヒー豆の選別もこなしています。


加えて、仕事の質も向上したと思っています。
見えないところで、差が出始めていることにお気づきの方、いらしたでしょうか・・・?




  それでは今週のクッキーとマフィンのお知らせです。


クッキーは、くるみびすけっと、森のパン屋のビスケット、バタービスケット、どろんこクッキー、パタポンの5種類を焼きました。


マフィンは、シマリス君の朝ごはんとスィートハート、そば粉マフィンの3種類。

ちなみにスコーンは、二種類とも毎週焼いています。






  長けているのか、それとも無能なのか・・・


原発事故に対する国や県などの対応を見ていて感じるのです。

私たち国民の付託に応えるべきこの人たちは、一体誰のために仕事をしているのか?
お粗末としか言いようのないその仕事ぶりは、私たちを欺くための狡知に長けたやり口なのか、それともただ無能なだけなのか・・・。
冷静に行動を・・・!と言いつつ、パニックを起こしているのは、実はこの人たちですよ!私はそう思います。

いずれにせよ、この国の国民は不幸ですね。
でも、それを選んだのもお前たちだと言う声が、どこかから聞こえるような気もします。

悔しい・・・じゃありませんか。
何とかしなくては、このままではもうおしまいです、この国は。

麦が育ち始めました。


残念なことに、耕作放棄された田んぼが少なくありません。



山は今、芽吹きの季節です。



眼下の一枚と奥の一段下の畑に小麦が植えられています。



こちらは別な場所に植えられているライ麦です。


今日はお昼過ぎの一時、沼ノ平の岩橋さん方へ麦畑の様子を見に行って来ました。

暖かい晴天に恵まれた今日の沼ノ平は、まさに日本の原風景と言うに相応しい、棚田と里山の風景が広がっていました。
何て素敵な所なんだろう・・・、もう只々うっとりと眺め入る以外、私には為す術がありませんでした。


その一角に、我が食工房のためにアオバ小麦とライ麦を植え付けていただいているのです。


今年は雪融けが遅かったので、今やっと育ち始めたところ。


これから季節が進むに連れグングンと丈を伸ばし、6月の半ばには穂をつけているのが見られるでしょう。


まさかこんな所にも放射能の害が及んでいるかも知れないとは、いくら想像してみても実感が湧きません。


収穫までに検査をしてもらうつもりでいますが、只々検出限界以下であることを祈るのみです。



そして今日は、暖かい晴天に誘われてでしょうか、お客さまも次々と見えました。
この春新発売のたまねぎパンが好評で、昨日焼いて今日早々と売り切れです。


全部で20種類にもなった食工房のパンメニュー、一度にすべての種類を焼き切れないので、木曜日と金曜日に振り分けて焼いています。


   木曜日は

食パン3種類、ロールパン3種類、ぶどうパン、余り生地のバタール、ピストラ、堅焼き黒パン、プンパニッケル、麦畑通信・136、カネリプッラ、ナン、ピザクラストの15種類。

   土曜日は

みのりのパン、たまねぎパン、クリングラ2種類、他木曜日と重複するメニューもあり。


トマト丸だけが、オフシーズンのために休止中です。


この他、先日うまく行って気を良くしているチーズ入りのパンも、そのうち登場します。
増えることはあっても減ることはない、食工房のメニューです。

本当のところは、よく分かっていない

放射線の害について、実は何もかもが詳細に解明されているわけではないのですね。

今回の福島第一原子力発電所の事故に関して、この程度の放射線なら問題はないと言う人がいるかと思うと、もうすでに北半球はどこに行っても同じリスクだと言う人もいます。


今日までに、私が調べて理解したと思っている範囲のことについてまとめて見ました。


まず、ある程度正確に分かっているのは、極短い期間に大量の放射線を浴びた時の急性反応についてだけなのですね。


例えば、400mSvでは、白血球の一時的な減少が起こることなどが知られています。
100mSv以上では、確実に催奇形性つまり発がんリスクがあるので、危険範囲の閾値とされています。
ちなみに過半数致死のレベルは4Sv=4000mSv、100%致死は8Sv=8000mSv以上です。


※mSv→ミリシーベルト μSv→マイクロシーベルト Sv→シーベルト


これに対し、低線量(100mSv以下)と呼ばれる範囲の害については、正確なことはまだ分かっていないのです。
100mSv以下では、催奇形は確率的に発生することが、ある程度分かっているに過ぎません。

低線量になればなるほど、長い時間の経過と大量のサンプルを見る必要があることから、μSv台の放射線障害については、推測の域を出ないというのが本当のところです。


では、危険(リスク)を考えなくてはならない範囲はどの程度からかと言うことになるわけですが、その閾値を年間1mSvと決めているのですね。
武田先生も仰っているように、<参照>  年間1mSvは、全くリスクを考慮する必要のない線量と認識されています。


ここで重要なことは、年間1mSvが必ずしも科学的検証に基づいた数字ではなく、大勢の識者の見識を集めて議論の末、そのように決めた数字であるということです。


もう皆さんもご存じのとおり、放射線は自然界にも存在しており、私たちは年間1mSv以上の天然の放射線を浴びています。


元々危険な放射線を、さらに人為的に浴びることの無いようにという配慮が、年間1mSv以下という結果になっているわけです。
本当は、0 であるに越したことはないのです。


それでも一部には、年間1mSvの10倍あるいは20倍でも、多分何事も起こらないだろう・・・と言う学者もいるのですね。
  ※参照記事を見失って見つけられないので、見つけたらあとでリンクします。


実際のところそれがどうであるか、誰にも分かっていません。


今、一つ言えることは、これから十年二十年をかけて、フクシマがそれを実証するだろうということです。

何しろ、低線量と呼ばれる範囲のあらゆるサンプルが散らばっており、しかもそこに生身の人間がいて生活しているのですから・・・。


このことは、福島にいる私たちも他県の人も、否、世界中の人々全員が、事実として厳粛に受け留めなくてはならないことであると、私は思っています。

いい焼け具合です!

暖かくなって来ましたね。

作業場も、特に気をつかわなくても冷たくなくなりましたので、パン生地の発酵にスピード感が出て来ました。
どの種類のパンも、気持ち良く膨らんで焼き色も良く、見るからにおいしそうに焼き上がります。

今日はこどもの日なので、パン生地で遊んで見ました。


 



 



 


とっさの思い付きで、鯉のぼりのパンが出来ないか?と言うことになり、ナンを焼くときの要領で薄く伸ばした生地を形にして、ご覧のようなものが出来ました。


その他、うさぎパン、カエルパン、おたまパン、くまパン、パンダパンなど、どれもこれもとても可愛らしく出来ました。


あいにく本日はお客さまが少なかったので、まだ全員で皆さまが手に取ってくださるのを待っています。


明日は、スコーン、マフィンを焼きます。

今週、ずっと営業中です。

昨日今日と定休日を返上して営業いたしました。

正直、ゴールデンウィークとは言えこの状況の中、果たしてご来店のお客さまは見えるだろうかと思っておりました。
それでも、確かに例年のようではありませんでしたが、遠来のお客様もお見えになりました。


おかげさまで、パンもお菓子もそこそこに売り切れて、明日はまた張り切ってパンを焼きます。

明日は、「こどもの日」なのですね。


うさぎパン、りすパン、カエルパンなど、子どもたちに喜んでもらえる楽しい形のパンも焼きます。




   ジャガイモを植えました。


ちょうど一週間前に肥しを入れて耕しておいた所に、ジャガイモを植えました。

今年は、しっかり面倒を見ようと決心しています。
草取りとてんとう虫ダマシ潰しと土寄せです!
目指せ150kg。


作業の途中、ご来店くださった知り合いの方が、何とガイガーカウンターを持参。

早速、店の周囲や畑などあちこち測定していただきました。
ただ残念なことに感度が低い機種だったため、正確な線量は読み取れませんでした。

それでも、これまでの私の経験からして、多分差し支えない範囲だと思っています。
  (ほとんど針が振れなかったことからも)

今後、もっと感度の高い機種を使って、厳密に測定出来る機会を待つことにします。


明日も、皆さまのご来店、お待ちいたしております。

福島で生きて行くということ

福島が放射能に汚染された土地になってしまったことは、もはや否定し難い事実となりつつあります。
こんなことは、本当はとっくに分かっていたことだったのかも知れません。

国や東京電力が、ずっとウソを言い続けたため、事実を知らされなかった人たちが不必要な危険に曝されたことの責任を、今後一体誰がどのようにして償うのか、しっかりと見届けたいと思います。


ここ会津もまた、軽微とは言え汚染を免れているとは言い切れません。
事故前に比べれば、未だに2倍以上の環境放射線を観測しています。


土壌やそこから生産される農産物などが、どの程度汚染しているか・・・、規制値以下なら・・・という考え方は当然あるわけですが、その規制値が次々と緩められている現状では、私たちは一体何を信じれば良いのかわけが分からなくなってしまいます。


そしてまた実際にその場所で生活している私たちにとって、被ばく限度を勝手に緩和して年間20ミリシーベルトまで安全だと言われて、そんなことで安心出るわけはありません。


電離放射線障害防止規則という法律があって、一般公衆の被ばく許容限度は年間1ミリシーベルト以内(自然界から受ける放射線と医療行為のための放射線を除く)にすべきと決められています。


そして0.6マイクロシーベルト/毎時を超える場所は、管理区域に指定して一般公衆の立ち入りが制限されることになっています。


今は非常時なので、臨時にその限度を20倍緩和したと説明していますが、何のための20倍なのか?そこには疑い以外の何ものも生じませんね。
非常時だから、まさか20倍安全になったということですか??
とても安心には結びつきません。


※これらの詳しいことについては、武田邦彦氏のブログに詳しいので <こちら> 参照してください。


もう皆さまもご存じの通り、郡山市では市内の幼稚園保育所学校で表土を除去して、汚染レベルを画期的なほど下げることに成功していますが、県も文科省も不必要な措置だという見解ですね。


一体誰のための、何のための規制値なんだ!と憤慨に堪えないのは私ばかりではないと思います。
小さい子どもたちに対しては、大人とは異なる特段の配慮が求められることは、もうすでに多くの学者や関係機関の認めるところです。


会津若松市内の私の孫が通っている小学校では、例年通りこの時期の運動会を実施することになっているそうです。
諸々配慮の結果、昼食は屋外ではなく屋内でするようにしたそうですが、そんなことでどの程度の安全策になるのでしょうか。
それよりも、若干なりとも懸念があるのなら、この際きっぱりと中止または延期して、その間に表土の除去入れ替えをすべきです。


どうしてもそれが実現しないというなら、各父兄の判断で参加拒否があっても当然と考えます。


会津よりも数倍環境放射線値が高い福島市では、私の友人たちが測定器を用意して自主的に身の回りの放射線を計測しています。 

<参照>

また、公立の学校でいつまでも必要な対策が講じられないならと、私立の学校で独自に表土除去を敢行する決断がなされたそうです。 <参照>

こういう一連の流れを見るにつけ、もはや自分の生命は自分で守るという覚悟をせざるを得ません。


さてそこまで申し上げて、皆さまとしては食工房の製品に懸念はないのかと、当然の疑問をお持ちになると思います。


まず原材料ですが、地元産のものとして小麦と鬼クルミはまだ昨年度産のものを使用中です。
今年度の物については、検査を受けてその結果を見ますが、規制値云々ではなくND(検出されず)であることが条件と考えています。

ライ麦は、地元産の物が在庫切れになったため、カナダ産の物を使用中。
今年度産については、小麦などと同じ考え方に立ちます。

それ以外の原材料は、他県産か海外産です。


牛乳に関しては、会津中央乳業の「会津のべこの乳」を使用しています。

国の出荷制限の決定があった後、検査データを基に解除申請を行い、認められました。
もともと、この広い福島県内の一部で汚染が確認されたことを理由に、全県一斉の出荷制限を指示したことは無理があったと思っていますし、会津の乳業会社2社が連名で国に出荷制限の解除を申請した時の資料を見ても分かる通り、安全性には問題が無いと考えています。  <参照>


次に水質ですが、当地区の水道水には4月26日付で、ヨウ素セシウムともにND(検出されず)の結果が出ています。 <参照>
なお引き続き、今後のデータを注視しています。


そして作業環境や作業者については、手洗いなどの一般的な注意に終始していますが、出来るだけ早くガイガーカウンターを入手し、汚染の無いことを確認したいと思っています。


いずれにしても最後に一言申し上げておかなくてはなりません。


福島に暮らす私たちは、国や東京電力によって、故意か過失かは別にして、長期にわたる大規模な人体実験のモルモットにされようとしているのかも知れないということです。


一体誰がそんなことを望むわけがあるのですか!
そしてこんな犠牲が、何によって報われるべきか、皆さまもご一緒にお考えいただきたいと思います。

明日も営業しています。

食工房は、明日明後日休まずに営業しています。

昨日から、茨城にいる息子が帰省して来ています。
会津若松市にいる息子も、家族を連れて泊りがけで来てくれました。

まあそんなわけで、昨日のブログはお休み。
実は今日も、ビールをいただいて危なくそのまま寝てしまうところでしたが、これではいかんと気を取り直してPCの前に座ったところです。


ところで連休前半は、何だかお天気がパッとしなくて雨模様だったり寒かったり。
お客さまも少なめです。


明日からの後半は、どんなお天気模様になるのでしょうか。

どうぞ、暖かな晴天に恵まれますように・・・。


さて、今週のクッキーとマフィンのお知らせです。


今週は、わらいごまとナッツクッキーと森のパン屋のビスケットが焼けています。
他に、ジンジャークッキー、どろんこクッキーの在庫もあります。

マフィンは、ココリスとそば粉マフィンを予定しています。


皆さまのご来店、お待ちいたしております。