月別アーカイブ: 2010年8月

7年前のこの日

私たちが、会津のこの場所に引っ越して来たのが、2003年9月1日でした。
もう丸7年が経とうとしているのですね。


7年前の今日8月31日、その家で最後の夜を過ごしながら、またしても引っ越すことになった自分たちの運命を思い、来し方を振り返っていました。
蒲団と身の回りの品物だけになった家の中は、やはり哀しかったです。
そして夜半、降りだした雨の音を聴きながら、万感の想いを噛みしめていました。


開けて9月1日の朝、出発前に家の前で最後の記念写真を撮りました。
新しい場所での生活に希望もあったはずですが、写っている自分たちの姿は、あとで見てショックなほど沈んだ顔をしていたのですね・・・。


それはそれとしてこの7年間、それはもう生活のために無我夢中でした。
でもおかげさまで、食工房も何とか潰れずにやっていますし、ここでの生活の中身の濃さはそれまでとは比較にならないほどです。


6人の子ども達のうち、2人が結婚し孫が3人、さらに4人目5人目も出産予定です。
運転免許も、6人全員が取得しました。


それにしても、未だに借家住まいの身の上。
先の保証は何もありません。


実は今年、畑にほとんど手がつけられなかったことが結構ショックで、こんなことでは土の人になれないと、厳しく反省しているところなのです。


今日、そんな思いを噛みしめながら畑に行ってジャガイモ掘りをしました。
草に埋もれて、それは惨めな有様でしたが、小さいながらもコロコロと芋が出て来たので、何かもう涙が出そうなほどうれしかったです。
明日から8年目の会津暮らし、今一度心新たに過ごしたいと思っています。



2003.09.01

クッキー類が揃わないもう一つのワケ

今日も暑かったですね。
いや、今日はまた特別暑く感じました。
気温はどうだったか知りませんが、湿度が高くて蒸し暑かったのですね。


今年の夏のこの暑さで、実は食工房の業務にも支障が出ているのです。

何しろ毎日、バターがトロトロに溶けてしまう気温なのですから、バターを沢山練り込むクッキー類は、生地の状態が全く違ってしまって、いつもの仕上がりになりません。


材料を予冷しておけば良いのですが、そうすると今度は作業中結露して来るし、それにそう長い時間堪えられるものでもありませんから、結局何種類かのクッキーはあきらめざるを得なかったのです。


一方サワードゥビスケットは、発酵が速くスムーズに作業出来ますので、今日などは一日で3種類こなすことが出来ました。


気象情報によると、この先もしばらく暑さが続くようなので、まだ当分の間製造出来ないメニューがあります。
ご了承いただくより他ありません。


そんなわけで今週のクッキーは、バタービスケット、わらいごま、森のパン屋のビスケットが焼けています。
マフィンの方は、シマリス君の朝ごはんとそば粉マフィンの予定です。


さてさて、明日は定休日です。
パンだよりの編集もあと少し、久しぶりに少し休めそうなスケジュールです。
そう思って、夕食の後マイビールを1本開けたらいい気持ちになって、つい今しがたまでうたた寝してしまいました。
外は、秋の虫の声。
網戸から涼しい風が入って来ます。
何はともあれ、極楽、極楽。

パンだより、月のたより

月末が近づくと、恒例のパンだよりの編集です。
それから、連れ合いが発送のお得意さまに同封する月のたより(絵を一枚あしらった便箋)。
PC作業量がにわかに増えます。

まあ、文章書きもDTPもPC作業も嫌いではないので、忙しい時間の合間を縫って毎月毎月もう何年もやり続けています。
ほとんど苦痛は感じません。
むしろ楽しくやれています。


思い出せばもう30年以上もの間、何かしら自前の刊行物を発信し続けています。
手書き版下+輪転機の時代も楽しい思い出ですが、何でも出来るPCの時代がそれにも増してうれしいと思っている私です。



ホームページ、ブログ、ツィッター(私はやってませんが)、そして印刷物、表現と発信の自由あるこの国にいることは、どれほど貴重かつ幸せなことか。


この自由が、いつまでも大切にされる社会であって欲しいと思います。


さてそういうわけで、この後作業にかからねばなりません。


ではでは・・・


あっ、忘れてました!
ドライトマトのパン、大好評。
このままイケそうです。

パン屋の楽しみ

今日もいつもの通り、土曜のパン焼きでした。
定番のパンを9種類、それからドライトマトのパンの試作第2回目。
その他に今日は、気持ちに余裕もあったので、遊び心を発揮していたずらパンをいろいろ。



直径約25cm 「お日さまパン」です。



今日のは、皆良く膨らんで、プクプク可愛らしい!



以前、上の娘がよくつくってくれた「お日さまパン」も久しぶりに登場。
スタッフのNちゃんもすぐに乗って、クマちゃんとヒヨコパンとキンギョのつもりがマンボウ?パンを、上の娘はりすパンとオタマジャクシ、私はサンマのつもりが膨らんで何やらウナギのような得体の知れないサカナパン。
焼き上がってすぐから、ご来店のお客さまの目に留まって、次々と売れて行きました。


そうそう、昔うちにあった「カラスのパン屋さん」という絵本を思い出しました。


こうしたパン屋の楽しみは、実は成型の腕を磨くのにすごくいい練習になるのです。
今日は、久しぶりに思いっ切り楽しみました。



焼き上がり際からトマトの美味しそうな匂いが漂って、お腹が鳴りました。



きれいなオレンジ色、ドライトマトのプチプチ感、味もバッチリ決まっています。


さて、楽しみついでにもう一つ、ドライトマトのパンの試作です。
今日はその二回目ということで、前回の結果を踏まえていくつかの改良を加えました。
よりトマト感を出すために、ドライトマトを20%増量、一緒に練り込むトマトペーストも同じく増量、味覚面では前回より塩分を控えました。
そして販売価格を抑えるために、一個当たりのボリュームを少しだけ小さく。


焼き上がって試食してみた結果、ウンウンと頷いてニッコリという感じです。
◎の出来上がりです。
あとは、細かくコストを計算して売値を決める段階で、若干の変更調整が必要になるかも知れません。
とにかく今日から、店頭で試食していただいてます。
発送の方にも試食品を同封して、ご感想ご意見をお願いしています。


ところで、このドライトマトのパンに何か素敵な名称を付けたいと思っています。
自分でも頭をひねっていますが、どなたか妙案はありませんか。


それから、このパン生地でピザクラストを造れば、ピザソースなしで焼けるピザ台ですね。
ウン!絶対いけますよ・・・。
こっちも併せて製品化しますか・・・。


そして気がついたら、温度計がとんでもない位置を指していました。
今日も暑い一日でした。



暑いはずです!喉が渇くわけです!
今日は、スポーツドリンク2リットル1本無くなっちゃいました。

ブラウニーとスコーン


文旦ピールと4種類のスパイスが織りなす「魔法の香り」が・・・



すっかり定番になりました。毎週毎週、焼いています。


ブラウニーとスコーン、この二つが食工房の焼き菓子の中で一番の売れっ子です。
駅カフェさんで、販売だけでなくメニューにも取り入れていただいています。
味には特別厳しい店長さんのお眼鏡に適ったということで、私も正直うれしく自慢の種にしています。
おかげさまでもうかれこれ3年間ずっと、ご注文のペースが落ちません。


そんな話が聞こえたかどうか分かりませんが、夏の会津の観光イベント「極上の会津」の一角で催される、「あいづ極上のスィーツ&カフェ」から声がかかりました。
ブラウニーとスコーンを出品出来ることになったのです。


会津管内の有名菓子処が名を連ねる中に、今回食工房もご一緒出来ることになりました。


この前は「パン屋が本業・・・」と申し上げたばかりですが、こういうチャンスが巡って来ると焼き菓子造りも悪くないと、ついつい気の多い本性が顔を出す私です。


さて件のそのイベントは<こちら>をご参照ください。



今週末も「相川の日曜市」開催します。


夏休みシーズンも終わって、国道を通る車も少なくなると思いますが、ご常連になりつつある方もいらっしゃることですし、元気に店開きいたします。
野菜とパンの販売、そしてコーヒーのお振る舞いです。
どうぞご来店ください。初めてお出でになる方は、<こちら>をご覧になってください。



板橋店長 通称 大ちゃん

一日中サウナのココロ

朝晩ずい分涼しくなったとは言え、日中は相変わらずの猛暑です。
今日も食工房の作業場は、一日中サウナ状態。

低い天井付近に熱気が留まるので、頭が茹ってしまいそうな感じになります。
特に、オーブンから焼き上がったパンを取り出す時が凄いです。
瞬間的に一体何℃になっていることやら。
200℃の熱気と共にパンが出て来るのですから、ちょっと想像がつきません。


食事や休憩の時に居間に行くと、冷房しているわけでもないのに(戸を開け放しているので外気温と同じ、と言うことは30℃超えは間違いなし。)、涼しく心地良く感じられます。


それでも慣れというのは凄いものですね。
そんな中でバリバリ仕事してますからね。
その代り、流しの脇に氷を出しておいて、ちょこちょこ口に入れてかじっています。
また腕や顔を冷たい水ですすいだり・・・。


とにかく水分を採らないと、生きたまま干物になってしまいます。
でもこれって、案外健康にいいことかも知れません。
調子が悪くて動けないということは、今のところありませんから。


何だかんだ言っても、もうあと少しの辛抱。
かんばれそうな気がします。


ところでこの熱気で酵母は元気いっぱい大暴れしています。
発酵が速くて、いつも煽られています。
おかげさまで、美味しいパンが焼けております。

二小プロジェクト、採択成らず・・・

もう何度か経過をご報告している「二小プロジェクト」、今回不採択の決定が下りました。

全部で4事業者が応募して審査を受けましたが、私たちのような資金力のない市民団体は評価に値しなかったようです。


引き受け事業者に決定されたのは某医療法人で、跡地は老人介護施設になるそうです。


 


私の考えとしては、地域に意欲があるならどんなに小さい芽であれ、水をやって育てるのが行政の役割だと思いますし、活力はそうやって芽生えて育って行くものだと思っています。


手早く安易な結果だけを求める決定は、地域の力をさらに弱めるだけです。
5年後さらには10年後にこの地域が、また二小の跡地がどうなっていることでしょう。


私の知り合いが議員をしている東京近郊のある地域では、閉校になった小学校跡地を、地域住民が真剣に活用を考える機運が巡って来るまで、当分そのままにしておくのだそうです。
何ともうらやましい、そして正しい判断ですね。


さて、今回の決定で二小プロジェクトは終了解散ということになりましたが、集まった仲間たちは自分たちの暮らす地域のために、何らかの活動を続けて行こうとしています。
何が始まるか、どんな流れが出来るか、私も出来ることは何でも買って出て力を尽くしたいと思っています。


ところで、私たちがどのような計画を立てていたのか、興味を持たれる方もおありと思います。
関係者の承諾が得られるなら、何らかの方法で公開もありかなと思っています。

肩こりは動かして治す

私、四十代の終わりに右腕が上がらなくなる、いわゆる「四十肩」に、そして五十代前半の一時期今度は左腕が上がらなくなって「五十肩」でした。


どちらも、運動量の少ない冬の季節が終わる頃に顕著に顕れて、春を迎えた後も数か月後を引いて、夏が来るころまでかかって治った記憶があります。


その後も時々ひどい肩こりに襲われることがありましたが、その二度の記憶から肩こりは他人に揉みほぐしてもらうよりも、むしろ自から動かして運動に努めた方が早く治ることを実感していましたので、以後他人の手を煩わすことも張り薬の世話になることもありません。


痛くても少しずつ根気よく動かすこと、またランニングなどで血行を良くし沢山酸素を取り入れること、これでもう肩こりとはおさらば出来ます。
歩いたり走ったりする時に、しっかり腕を振るのが特に効果的です。


思い出してみると、パソコン作業、車の運転、コーヒー豆の選別など、目を酷使する一方で首を動かさない体の使い方が、一番肩こりを誘いやすいですね。
健康にも良くないと思います。


ここしばらく、朝のランニングが途切れ途切れになっていました。
てき面、微妙に肩こりが定着して来る感じがして、だるい様な眠い様な感覚に襲われたりして、仕事をしていても今一つ意気が上がりませんでした。


今朝は、気持ちを入れ替えるつもりでしっかりと走りました。
そして午後は昼寝の後、自転車で6kmほど離れた街中まで、用足しに出かけました。
炎天下でしたが、走っている間はスピードが乗って風が当たるので、暑さも気になりませんでしたし、途中何ヶ所かアップダウンがあって、適度の負担でいい汗をかきました。


その後もう一度、犬を連れて家の周りを1km余り歩き回って、一日が終わりました。


それで今はもう、昨日までとは全然違う身体感覚になっていて驚きです。
何だか、人生に臨む気持ちまで変わって来るような気がします。


若い頃から、食べ物のことはいろいろ気を付けて来ましたが、運動のことはほとんど顧みることがありませんでしたから、正直今頃になって後悔しているのです。
いやー、三十代の頃からしっかり運動に努めていたら、全然違う人生になっていたかも・・・。
と言っても始まりませんから、こうして気づかせてもらったことに感謝して、最善を尽くすのみですね。
いやいや、今だって決して悪くないと思っている私です。

の * i z m 。 ~ つなぐ和ココロ ~

今日は、知り合いがオーガナイズするイベントの紹介です。

食工房の熱心なファンでいてくださる I さん、同じ喜多方市内熱塩加納町にお住まいの方です。
「の * i z m」の「の」は野原の「野」。
ご本人の生き方でもあり、活動のコンセプトでもあり・・・、そしてイベントのタイトルでもあるのです。

せっかく素晴らしいイベントを企画しているのに、今一つ告知が不十分かなと、要らぬ世話焼きかも知れませんが取り上げた次第。
現地の地理案内のGoogle Map の埋め込みが上手く行かないと聞き及びましたので、ここに貼りつけておくことにしました。


関東にお住まいの方、また当日この方面にお出での方、よろしかったらお訪ねください。


 




大きな地図で見る


   『  野 * i z m 。  ~ つなぐ和ココロ ~ 』
  
・日時: 2010年9月18、19、20日 3日間  
      AM11:00~PM5:00
     ( 野菜直売は売り切れ次第終了 )        
       
・会場: 『 側ヶ谷堂 』
         埼玉県さいたま市大宮区三橋4-661


・アクセス方法: 
      バス・・・大宮駅から西武バス(大宮駅乗り場3番) 
           加茂川団地行き(藤橋経由)のみ
           側ヶ谷戸下車 目の前
       車・・・・4~5台 (若干駐車場あり)
           
・内容  
     野菜直売・・・ 『 どろんこ市 』 
     野菜、加工品、スイーツ、etc,,
     展示・・・ 『 自然とくらす~ふくしま移住冒険記~』  
     Gallery・・・   『 雑貨、絵展示  販売予定 』 


なお、主催者のブログサイトもありますのでご覧ください。<こちら>



  食工房からお知らせ


今週のクッキーは、くるみびすけっととナッツクッキーを焼きました。


マフィンは、ココリスとスィートハートです。

否!うれしいことではあります。

夏季休業の後、相変わらず焼き菓子類の在庫が復活出来ていません。

いろいろ他の用事で忙しいという事情もありますが、このところ思いの他パンが売れているおかげということもあるのです。
パン屋にとっては、これは何よりうれしいことです。


今までにも何度か申し上げていますが、焼き菓子が揃っている時は、実はパンが売れ渋っているという裏の事情があるのですね。


それが最近、開業7年目にしてやっと、こういうパンを探していたと仰るお客さまが、ご来店くださることが多くなって来ました。


口コミ、インターネット、パンだよりなど、きっかけは様々ですが、どなたも食工房のパンを手に取りながら、「こういうパンは、どこを訪ねても見つからなかった。」と異口同音に仰います。


本当はそんなはずはない・・・のですが、あちこち訪ね歩いた末に食工房を見つけてくださったそのご縁には、素直に感謝したいと思っている私です。


特別暑かった今年の夏、よほどパンは売れないものと承知していましたが、おかげさまでその流れが少しばかり変わったようです。
本当にパン好きの方は、夏冬関係なくパンを召し上がるのですね。
実は、我が家だってそうなんです。


そういうお客さまに一人でも多く出会えるかどうか、そこに食工房の命運がかかっていたわけです。

お菓子造りも、これはこれで奥が深くて面白い仕事で捨てるわけには行きませんが、やっぱりパン屋が本業だと思っていますから、これから秋にかけて食欲のシーズンを迎えれば、またしても焼き菓子が品薄になってしまうかも知れません。


何とかしなくては・・・。


否!うれしいことではあります。


本日も、食工房また相川の日曜市に、ご来店ありがとうございました。