私たちが、会津のこの場所に引っ越して来たのが、2003年9月1日でした。
もう丸7年が経とうとしているのですね。
7年前の今日8月31日、その家で最後の夜を過ごしながら、またしても引っ越すことになった自分たちの運命を思い、来し方を振り返っていました。
蒲団と身の回りの品物だけになった家の中は、やはり哀しかったです。
そして夜半、降りだした雨の音を聴きながら、万感の想いを噛みしめていました。
開けて9月1日の朝、出発前に家の前で最後の記念写真を撮りました。
新しい場所での生活に希望もあったはずですが、写っている自分たちの姿は、あとで見てショックなほど沈んだ顔をしていたのですね・・・。
それはそれとしてこの7年間、それはもう生活のために無我夢中でした。
でもおかげさまで、食工房も何とか潰れずにやっていますし、ここでの生活の中身の濃さはそれまでとは比較にならないほどです。
6人の子ども達のうち、2人が結婚し孫が3人、さらに4人目5人目も出産予定です。
運転免許も、6人全員が取得しました。
それにしても、未だに借家住まいの身の上。
先の保証は何もありません。
実は今年、畑にほとんど手がつけられなかったことが結構ショックで、こんなことでは土の人になれないと、厳しく反省しているところなのです。
今日、そんな思いを噛みしめながら畑に行ってジャガイモ掘りをしました。
草に埋もれて、それは惨めな有様でしたが、小さいながらもコロコロと芋が出て来たので、何かもう涙が出そうなほどうれしかったです。
明日から8年目の会津暮らし、今一度心新たに過ごしたいと思っています。
2003.09.01