今頃の季節、我が家の裏の草むらでカエルが鳴きます。
昼となく夜となく、夜半はひときわにぎやかです。
家の裏には下水溝があり、そこでおたまじゃくしが育つのです。
まあその程度に水がきれいだということではあるのですが、このカエルが安眠の妨げになって困っています。
「カリカリッ、コリコリッ、キュルルルル!」ってな感じで、ずっと持続しているのならそのうち気にならなくなるというものですが、時々ピタッと止まったかと思うと、数分たってまた一匹、二匹と始まると言う具合で、その度に眼が覚めてなかなか寝付けません。
私は、元々音に敏感なたちなので、寝不足で死にそうにでもならない限り、このカエルさんの鳴き声からは救われることはなさそうです。
さりとて、カエルさんを一掃する手に出るというのも残酷すぎますし、それだけ下水もきれいな証拠だし、そう思って我慢していましたが、疲れがたまってどうにもなりませんので、耳栓をして寝ることにしました。
さすがに、鳴き声は気にならなくなりましたが、今度は目覚まし時計の音が聞こえなくて参りました。
気の早い私は、たいがい目覚ましより先に目を覚ますことが多いのですが、今朝は疲れていたせいか、鳴ったはずの目覚ましが全く聞こえず、一時間も寝過ごしてしまいました。
まだまだこれから一ヶ月?二ヶ月の間、この悩みはなくなりそうもありません。
どなたか良い知恵をお貸しください。
月別アーカイブ: 2008年5月
いよいよ値上げのお願いをしなくてはなりません。
冒頭から、皆さまにはうれしくないお知らせで恐縮です。
先ず、このところの皆さまからのご協力により、包装材料、梱包材料に関しては飛躍的な節約が実現いたしました。
この場を借りまして、一言感謝を申し上げたいと思います。
しかしながら、それ以外の材料費、水道光熱費等はじわじわと値上りが続き、経営を圧迫し続けています。
この際正直に申し上げますが、国産小麦の粉に関しては、食工房で仕入れているものに限れば一円も値上りはしていません。
しかし、それ以外の材料は全て、段違いと言えるほど値上りしています。
中には、この2、3年で2倍近くになったものもあります。
いかに小麦粉が主原料のパン屋と言えど、これだけ周囲をがっちり値上げで固められては、さすがにもうギブアップです。
実は、今月の20日から値上げをお願いするつもりでしたが、パンだよりの発行が遅れて機を逸してしまいまいましたので、6月1日からに変更して、先ずはこのブログ上からお知らせする次第です。
新しい価格の詳細は、近日中にメニュー表を更新いたしますので、そちらをご覧ください。
本日は・・・
月一恒例の、会津若松市方面への配達に回りました。
ところが、注文数の数え間違いや金額の計算ミスなど、申し上げるのも恥ずかしいような初歩的なミスが重なってしまい、行った先で「青木さん、疲れてるんじゃないですか?」と言われてしまいました。
いやー、本人はそれほどと思っていませんでしたが、ああして結果が出てしまうと、やっぱり疲れてるのかなァと、ガックリ来てしまいました。
でも、でも、でも、そうも言っていられないのです。
戻って来てからエンジンをかけ直し、追加のコーヒー焙煎をやりましたし、明日のパン焼きの支度もつい先ほど終わったところです。
ではまた明日。
コーヒーネタのお菓子
コーヒーの香りをどこまで生かせるか、
こだわった結果がこのクッキーになりました。
コーヒーネタのお菓子、いっぱいあると思いますが、沢山あり過ぎて、印象深く記憶に残っているものがありません。
食工房でもコーヒークッキーを造っています。
※コーヒークッキーに関する記事 <参照>
もうすっかり定番になって、皆さまの評判も上々でありがたいことだと感謝していますが、食工房にはもう一つコーヒーネタのお菓子のレシピが眠っています。
コーヒーケーキです。
ずっと以前からお付き合いいただいている方は、ひょっとして覚えていらっしゃるかも知れません。
濃い目に抽出したコーヒー液と自家製のコーヒーリキュールをアレンジして、香りの良さにとことんこだわったケーキです。
少々手が込みすぎていたため、こちらに来てからは一度も手がけていません。
このままにしておくのもくやしいので、ここらでもう一度つくってみようかと思い始めています。
少しレシピも練り直して・・・。
ところでたった今、記憶に残っているものがないと申し上げたコーヒーネタのお菓子ですが、実は一つだけ記憶に残っているものがあります。
子どもの頃、たまに食べることがあった、明治製菓のコーヒーキャラメルです。
私が子どもの頃は、明治のクリームキャラメルと森永のミルクキャラメル、この二つが圧倒的シェアを占めていましたが、私はちょっとマイナーな存在のコーヒーキャラメルが妙に気に入っていて、一時それに凝っていました。
小学校も高学年の頃、このコーヒーキャラメルを手づくりできないものかと、箱の裏面に表示されている原材料名を手がかりに、インスタントコーヒーと砂糖と牛乳と、あと何を入れたか忘れましたが、鍋の中でペースト状に出来上がったものを弁当箱に入れて固まるのを待ちましたが、一向に固まる気配がなく軟らかいままで、スプーンですくって口に入れるとそれらしい味はしたものの、何だかがっくり来てそれきりでした。
でもあらためて思いますが、コーヒーの風味って、そんなにも心を捕らえる魅力を持っているのですね。
毎日うまいコーヒーを飲みたいばっかりに、仕事にまでしてしまう私の気持ち、お分かりいただけると思います。
久しぶりの外作業
定休日の今日、草茫々になり始めた家の周囲の草刈りをして汗を流しました。
何しろ敷地が広いので、今日一日で終わらせることが出来ませんでしたが、それでも半分くらいはやったでしょうか。
借りている場所とは言え、自分がかかわっている間はそこそこでもきれいにしておこうと思い、裏の杉林も含めると1000坪近くはある敷地は、一夏の間に1~3回(場所によって)は草刈りをしています。
今日はまだ草が柔らかく、作業自体はスムーズでした。
それでも刈り払い機の刃は、始める前に研いで、その後2回研ぎ直さなくてはなりませんでした。
石垣があったり、その他いろいろな障害物が隠れていて、それを毎年やっていてもつい忘れて、ガツーンと刃を当ててしまうことがあるからです。
チップソーだとひとたまりもありませんので、うちでは、林業屋さんが良く使っている下刈り用の30枚刃を使っています。
これだと刃先がつぶれても、すぐに刃を付け直すことが出来るので、直径が二周りも小さくなるくらいまで使えます。
さてもうお気づきと思いますが、こんなところでも私は、切れ味の悪い刃では仕事をする気にならなかったりして、職人気質が出てしまいます。
そしてやり出すと、つい夢中になって途中で止められなくなります。
刃が切れなくなるか燃料がなくなるか、どちらかになるまで続けて、それをくり返しているうちに、結局体の方が降参して終了となります。
今日は、エンジンの振動で手が痺れて痛くなりましたし、腰も肩も少し無理したかも知れません。
何しろいきなりでしたからね。
でも辺りはスッキリして、気持ちが良くなりました。
写真を撮っておけば良かったのですが、気がついた時はもう日が暮れかかっていました。
パタポン
穀物のシンプルなおいしさが身上の パタポン です。
どういうわけか、私の母はこれを
「そばせんべい」と思い込んでい
ますが、何しろ高齢なので、訂正
してもなかなか覚えてくれません。
食工房のメニューの中では、ちょっと変り種のパタポン、小麦粉と炒り玄米の粉を使って焼いたせんべい風の焼き菓子です。
香ばしさを強調するために、炒り玄米の他に少量ですがライ麦を黒焼きしたものの粉末も入っています。
どちらも自家製したものです。
食べていただくと分かりますが、味付けを全くしていません。
穀物のほのかな甘みと香ばしさ、それにバニラの香りが少しすると思います。
そのままパリパリとかじってもおいしいですが、何でもお好きなものをトッピングしていただいても結構です。
これといって特徴がない味のようでいて、いつの間にかクセになってしまう、妙な魅力を持っています。
今までにもう、何人もの方がパタポンにはまっています。
このパタポン、実は最初は10枚入りだったのですが、ある時、生地を薄くし過ぎたのが逆に幸いして食感が良かったので、それ以来12枚入りということにしていました。
そしてまた、さらに薄くし過ぎることがあって、まあいいじゃないかやってみようと焼いてみたら、さらに食感が良くなっていましたので、それ以来15枚入りということになりました。
その度に、使う天板の枚数が増えて、今、一度に9枚ずつ入れられるオーブンの上下2段分18枚でも足りず、22枚分にもなっています。
今日の一回の作業で、29袋分435枚の生地を型抜きして並べました。
焼くのはほんの15分あまりなのですが、後始末の方がいかにも大変です。
効率が悪いことこの上ないのですが、また元のように厚くして枚数を減らす気にはとてもなれません。
やっぱりおいしいのが一番ですもんね。
こんな感じでやたらに面積を食います。
文句を言いつつも、やっぱり焼き上がりの気分は楽しくて、満足です。
誰の思惑?
PCを使っていると、否応なくいろいろなものを更新させられます。
さすがに本体の買い換えは、よほどのことにならない限り我慢出来ますが、セキュリティーのために払わなくてはならない費用や手間ひまには、少々辟易させられます。
インターネットを使っていればもちろんですが、使っていなくても、その他のメディア(CDやDVDなど)を通じて情報を取り込む際、ウィルスなど悪意のあるプログラムを含む情報が隠れて侵入する可能性はいつでもありますから、それを監視するためのアプリケーション(セキュリティーソフト)を機能させておかなくてはなりません。
年間いくらかの費用がかかりますし、設定やウィルススキャンなどのために、結構な手間ひまをかけさせられます。
PCの性能が上がり、インターネットのサービスも高度な機能満載のサイトが増えるにつれ、PCに害を与える悪意のある情報を送り込むための不正なアクセスも、ますます手が込んで巧妙になっています。
その結果、より高度なセキュリティーが必要となり、この流れには全く際限がありません。
問題なのは、PCの能力のかなりの部分をセキュリティーソフトを動かすために食われることで、しかも年々PCにかかる負荷は大きくなる一方です。
私のPCでは、例えばウィルススキャンをしている間グンと動きが重くなり、印刷が正常に出来なかったりすることもあるので、そういう場合はしばらくの間待っているか、逆にスキャンを一時停止して先に用を足すかのどちらかになります。
我慢できないほど不便というわけではありませんが、忙しい時などはやはりストレスになります。
せっかく便利で有益なシステムが生まれても、必ずそれを悪用する者が出て来るので、それへの対応に追われることで利便性が相当損なわれてしまう、それがコンピューター社会の宿命なのかも知れません。
そして、古いマシンは新しい時代のシステムにマッチしなくなって、次々と使えなくなり最後には買い換えを余儀なくさせられるのですね。
誰の思惑か、あるいは自分たちの選択も一役買っているのだと思いますが、PCと付き合い始めると、罠にはまったような気分になるのは私だけではないと思うのですが、皆さまいかがでしょう?
Windows XP sp3 を入れました。
優れた改善だと前評判も高かったので、公開されてすぐにインストールしました。
ブラウザとしてIE7を使っている場合は、インストールの際注意が必要ですが、特別難しいというわけではありません。
それより、適用後はかなり動きがスムーズです。
また、セキュリティーソフトを、Norton Internet Cecurity から Windows Live One Care に変えました。
こちらも、いい具合です。
世界平和について考えていて、思い当たったこと。
今、私たちのかりそめの平和は、世界のあちこちで払われた多くの犠牲の上に立っているということを忘れたくありません。
アフガニスタンで、イラクで、パレスチナで、アフリカ諸国で、今もなお続いている戦争。
60余年前、日本もまた戦争当事国であり、多くの人々が無念を残しつつ命を落としました。
そして朝鮮で、ベトナムで、中南米諸国で、東欧諸国で戦争があり、中央アジアでは今も、戦争の火種がくすぶっています。
これまでの人類の歴史の中で、一体どれほどの人々が戦の犠牲となったことでしょう。
その人々が、この世に残していった無念の想い、怒り、悲しみ、憎しみ、恨み、それらはたまりにたまって、今やまるで、時が経って固まった血のりのような赤黒い色をして、この地上を浸しているのが、私には見えるような気がします。
幸運にもこの時代に生き残って長らえている私たちは、それをどう引き受け、弔うことが出来るのか、そこが欠けたら、この世界に平和に生きられる場所は、ますます狭くなるでしょう。
否、すでにそうなりつつあるのではないか、私たちは大事なことを忘れている、気がついていないのじゃないか、そんな気がします。
それからもう一つ、戦争と犯罪は同じ脈絡の上にあるということも忘れたくありません。
違うのはただ一つ、戦争は、暴力を集団で正当化するということです。
今、この日本がとりあえず戦争当事国でないとしても、日々命に危険の及ぶ犯罪が蔓延し、幼い子ども達を安心して外で遊ばせることも出来ないような社会が、果たして平和と言えるでしょうか。
最近ますます混迷極まるかに見える世界、悩みが深くなって行く私たちの社会、そこに横たわっているのは、心の負の遺産とも言うべき、そうした無念の積み重なりであると私は思っています。
放射能にも似て、放って置けば誰かれなく害を及ぼし続けるその想いを葬るためにはどうすればいいのか。
私たちは、ただ毎日を自分の幸福と生きる楽しみを追いかけることに終始しているわけには行かないのだと、今改めて思う私です。
いよいよバターが・・・。
先日、話題に取り上げたばかりのバター不足、本当に深刻な状況です。
今日は、とうとうバターのストックが底をつき、予定していた仕事が出来ませんでした。
それで、いつもは配達で届けていただいている材料屋さんに直接出向いて、何とかならないかとお願いしてみました。
業界の事情はなかなか厳しいようで、やっと10個出していただきましたが、これから先まだまだ不足が解消する見通しはないとのことでした。
何しろ、原料乳そのものが足りないのですから、これから子牛を育てても、親になって乳を出すまでに何年かかるんだという話しです。
世界の状況を読めない、日本の農政の拙さが露呈したと言われても、仕方がありませんね。
明日のパン焼きで、クリングラを焼けないかも知れないと心配していましたが、とりあえず今週分は何とかなりました。
とにかく食工房ではバターしか使いませんので、マーガリンやショートニングならあると言われても、どうにもなりません。
スコーン、ブラウニー、カネリプッラ、どろんこクッキーなどなど、どれもバターがないと造れないのです。
今年のシュトレンのシーズンのことが、いよいよ心配になって来ました。
おしらせ
「パンだより」がなかなか出来ずにいます。
とりあえずこの場を借りて、今月の会津若松市方面への配達のスケジュールを告知させていただきます。
5月16日(第三金曜日)午後2時以降になります。
会津若松市方面へ、戸別配達いたします。
ご用のある方は、5月14日午後4時までに、ご注文ください。
木曜日の実感
忙しいです。 緊張します。 疲れます。
でも、焼き上がったパンが棚に並び、荷造りされた品物を送り出したあと、片付けや明日の支度、配達が残っているとは言え、とにかく一段落してホッと胸をなでおろす瞬間です。
つかの間のコーヒータイムに、スタッフ用の半端サイズのカネリプッラをかじっていると、自分たちのつくったものを口にして喜んでくださる方々のお顔が浮かびます。
案外、こんな実感を味わえるからこそ、この仕事を続けていられるのかなと思ったりします。
人生の目的、なんて難しいことを持ち出すまでもなく・・・。
ありがとうございます。
二足のわらじ
おいしいパンとコーヒー、どちらも私にはなくてはならないもの。
二つの異なる職業を兼務することを、「二足のわらじを履く。」というそうですが、「二兎を追う者は、一兎をも得ず。」と戒めるとおり、二つも仕事を持つことはどちらも成功しないで終わる危険があるのですね。
ちょうど今の私の状況が、その分岐点にあるようです。
パン屋とコーヒー屋、どちらも極めようと思うほどに奥の深い仕事を、二つ追いかけて来た私は(否、その間他にも沢山道草を喰っていたというのが真相ですが・・・。)、20年近くかかって、やっと二つとも射程内に入って来たという実感が湧くようになりました。
ところが、その間にすっかり歳を喰ってしまった私は、仕留めても二つの獲物を背負って歩く体力はなくなってしまいました。
6人も子どもがいるじゃないかと言われそうですが、今まであまりにも長く貧乏して来たので、商売なんかしていては飯は食えないと思われたらしく、男の子たちは皆就職してしまいました。
娘二人は、今のところ一緒に仕事をしてくれていますが、果たして心中はどんなものか、最低でも給料を払えるようにならなければ、どうであれ先はありませんね。
人を雇わなくてはならない時が来るかも知れない、またそうでなくては発展は望めませんが、いつどの時点でとなると、私には皆目見当が付きません。
いろいろな意味で、決断を迫られつつあるという気がしています。
そしてもう一方では、「本当にこんな筈だったか?」と、自分自身に質問を投げかけるもう一人の自分がいて、いっそう悩みを深くするのです。
今日もコーヒー焙煎は、バッチリいい出来だったのですが・・・。
そして明日は、パン屋です。