月別アーカイブ: 2010年5月

モノの売れ方

モノが売れるのに、大まかに二つの売れ方と言うか、理由があると思います。

一つは、そのモノの質の良さ故。
もう一つは、売り方の巧みさ故。

モノが良ければ売れて当然と思いますが、世の中そんなに単純じゃないのですね。
折角良いモノを造っても、人に知られる努力を全くしなかったら、売れるチャンスは巡って来ません。
そこで販売戦略なるものが必要となってくるわけです。
いわゆるプロモーションというやつですね。
それで今の世の中、どちらかというプロモーションだけで売れると勘違いしている向きもあるような気がします。
ある著名な方が、ご自分の著作を、書くことよりも売ることの方に5倍の努力をしていると仰ったそうですが、これをどう受け取ったらよいのでしょうか・・・。

良いモノがあって、そのために的を得たプロモーションが役に立つというのが本筋でしょうからね。


ところで、誰でも情報発信出来るインターネットのこの時代、プロモーションも自前で出来る可能性が開けているのですね。
もちろん、その道に長けている本職のプロモーターほどのことは出来ないとしても、素人のミニプロモーションは、人の目には案外新鮮に映るかも知れません。


ホームページ、ブログ、ミニプレス(機関誌)など色々な手段が、誰にでも手の届くところにある、こんな時代は今までありませんでした。


食工房は、先ずは皆さまに喜ばれる丁寧な製品づくり、そして皆さまの心に届くプロモーション、この両輪をバランス良く転がして、続けて行きたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。


「パンだより 」編集中です。近々公開
今しばらくお待ちください。

ライ麦入荷で、ご注文増

先週末、待ちかねていたライ麦原穀が届き、早速一部のライ麦入りのパンを再開。
そして今週は、プンパニッケルも含めて全メニューが揃いました。

このブログでライ麦入荷のお知らせをしたのを、皆さんちゃんとご覧くださっていたのですね。
堅焼き黒パンやプンパニッケルのご注文を次々いただいて、先週に比べて一挙に仕込み量が多くなりました。
全く食工房は、ライ麦で売れているパン屋なのだと、改めて自覚することになりました。
まあ、それはそれで大変うれしいことです。


今までにもう幾人もの方が、食工房の堅焼き黒パンを召し上がって、こういうパンが他では手に入らないと仰います。
全国には、もう数えきれないほど沢山パン屋がある中、そんなことはなかろうと思うのですが、それならそれで今後なお一層研究して、他の追随を許さないくらいの味わいの極致に到達したいですね。


そのためにも、ライ麦そのものの品種や出来具合にもこだわって、農家の方と共に研究心を燃やそうと、今また決意を新たにしているところです。


そして私自身、今更のようにパンがおいしい毎日の食卓を楽しんでいます。
また折を見て、パンごはんの記事を書きますのでお楽しみに。


    雑貨コーナーより


 Blue Lace の服、新作入荷しました。



イラスト・Machiko

マイブログ中間報告・vol.18

久々のマイブログ中間報告です
実は昨日、このブログのホストサーバーに障害が発生し、しばらくの間アクセス不能の状態でした。
当然ブログの更新も出来なかったわけで、結構遅い時間になってから復旧しましたが、もう意欲を失っていたので昨日はノーエントリーで失礼しました。

それで、こういうことって結構あるみたいで、うちのサーバーでは記憶にあるのはこれで二度目ですが、他所のブログサイトを拝見していても、やはり時々障害発生中のメッセージが出ていたり、何の告知もなしで全くアクセス出来ない時があったりします。

私はもう3年余りの間に、ずい分沢山の記事を書き込み、画像も沢山アップしていますが、これが何かのトラブルで消えて無くなったらどうしよう・・・と、考えたことは一度や二度ではありません。
そう思って、テキストと元の画像は、手元のコンピューターの中にフォルダーを作って、整理保存しています。
でも、web上から消えてしまった時に、逐一もう一度アップするなんてことは、まず不可能です。
私の知人の中には、ミラーサイトなるものを作って全く同じ内容を別なサーバーに入れている人もいて、自分も少し勉強して何らかのバックアップ措置を講じて置かなくてはと思っているところです。
さしあたりどんな対策が、手間暇を喰わず且つ効果的なのか、これから調べてみようと思っています。
どなたでも、そのあたりに詳しい方のアドバイスをいただければ、大変ありがたい限りです。


まあ何というか、コンピューターは難しい・・・。
使いこなそうとすると、本当に手間暇を喰いますね。
webとの付き合いも、商売上もう欠かせないものになりましたし、セキュリティーの問題とか、次々と覚えなくてはならないことが多くて、個人企業のオーナーは本業の他にIT管理者の勉強もしなくてはならない時代なのですね。
忙しいわけです。
ある知人のブログの中に、パソコンを開かずに数日間過ごして、こんなに楽だとは思わなかったと報告されていましたけど、分かりますねその実感。
また脱ネット休暇を復活しようかな・・・と思っている私です。

一週間の終わり

明日は定休日です。
お天気も続きそうなので、やっと畑に手が出せるかなぁと思っています。

このところ寝不足が重なっていて、この前の風邪の後も少しずつ疲れが溜まっていました。
今日は午前中、日頃手が回りかねている箇所を掃除したり、小麦全粒粉を製粉したり、その後コーヒー豆の選別に根を詰めていたら、午後になって急に疲れが出て立っていられなくなりました。
昼寝をして夕食をいただいて、今やっと人心地がついたところです。


今夜はもう早寝することにして、明日は早起きして気持ちよく体を動かしたいと思います。


おかげさまで、パンも大方売り切れました。
それで大変申し訳ないのですが、今週のクッキーは、昨日焼いたジンジャークッキーのみです。
マフィンは、今週金曜日に、シマリス君の朝ごはん、スィートハートを焼きます。
このところマフィンも売れ残らなくなっていますので、本当は毎週4種類揃えたいのですが、スコーンの製造量が増えて、作業量が限界に来ています。


皆さまのご愛顧の賜物です。
ありがとうございます。

ご来店ありがとうございました。


ホウの新芽・「飛び出せ、春のロケット」


今日は気持ちの良い晴天の中、次々とお客さまがお見えになりました。
いつもいつも思い出すことですが、7年前、それまで14年間の山暮らしに見切りをつけて久々に人の暮らす場所に出て来た私たちは、すぐ隣に家があることや電柱が立っていることにも一々、分かってはいても改めて驚いたものです。
都会からすれば、この辺りは大変な山の中らしいのですが、私たちにはここは立派に町だと思えたのですから、その落差は相当なものですね。
そんな場所で商売を始めることに何の迷いもない私たちでしたが、ご来店くださった方々からは異口同音に、どうしてこんな山奥でパン屋を始めたのかと訝られたものです。
7年やって来て、今改めて思います。
こんな場所までよくお出でくださったと・・・。
でもこの環境だから、空気も水もきれいだから、酵母も元気でおいしいパンが焼けるのです。
だから私は毎日毎日、この場所に出会った縁とご来店くださる方々とのご縁の両方に、感謝を忘れずにいようと思います。


今日もいい仕事をさせてもらいました。
ありがとうございます。


おかげさまで新作の「麦畑通信・136」が、早々から好評です。
試食を召し上がった方が、大方このパンを手に取られたことからもそれが分かります。
もう残り1本になってしまいました。


沼ノ平の小麦の方も、在庫が減って残りわずかになって来ました。
今年の収穫に期待せずにはいられません。

ひとつぶ農園


「ひとつぶ農園」のご案内です。



画像クリックで拡大します。


今から3年前、このブログを始めた年のことです。
当山都町内の「小川農園」に、都会から研修に来た若者がいました。
コミケンというペンネームで、何度もコメント入れてくれた彼のことを覚えていらっしゃるでしょうか?

<参照>
 ※本文中のリンクの中には、現在無効となっているものがありますので、ご了承ください。

彼は、小川農園で一年間研修の後、長野県のある農園でもう一年研修を重ねました。
その間に、パートナーとなる女性と出会い結婚。
間もなく赤ちゃんも生まれ、あっという間にパパになってしまいました。
そして現在は、その研修先の農園の近くで独立して農園を開いています。
それが「ひとつぶ農園」です。


山都にいた頃、インターネットに堪能でマメにブログも更新していたコミケン君、食工房の宣伝もしてくれて、お客さまを引っ張って来てくれたりで、すっかりお世話になっていました。
そしてその後もずっと、実家のご家族が食工房とお付き合いくださっていて、私にとっては他人のような気がしないコミケン君です。


本当は農園が始まった昨年のうちに、こういう記事を書いて宣伝して差し上げればもっと良かったのですが、昨年は何だか私の方で慌ただしくてモタモタしているうちに一年が過ぎてしまいました。
今年また春になって、農園も始まる頃だなと思って連絡を取ったら、すごくかわいいパンフレットを送って来てくれましたので、皆さまにご紹介する次第です。


これからの時代、彼のような若者たちが日本の農業を変えて行って欲しいし、そのことでこの国も良い方向に変わって行けるのじゃないか、そんなことまで考えている私です。


やっと芽を出したばかりのひとつぶ農園、お付き合いいただける方がいらっしゃいましたら、どうぞ直接ご連絡を。


 


 


新作デビュー


 


 舟型が一番気に入りました。



ラベルも新しいデザインにしました。


「麦畑通信・136」 新発売です。

オートミール1・小麦全粒粉3・国産小麦粉6の割合が、名前の由来です。
このパンが、麦畑から皆さまへのメッセージだという思いを込めて焼きました。

1本 300円・1/2カットはありません。

只今、店頭にて試食品を召し上がれます。
こちら、ここ当分毎週土曜日の製造になりますので、お間違えのないようにお願いいたします。


  ライ麦パン・再開しました。

予定通り昨日入荷し、すぐに製粉。
本日は、ライ麦入り角食パンと堅焼き黒パンを再開しました。


新作も加わって、食工房のパンのバラエティーも一層豊富に、皆さまのご来店をお待ちいたしております。

新作試作・大成功!


試作なので、成形もいろいろ試してみました。



切り口をご覧ください。繊維質とミネラルたっぷりの健康食(色)!


小麦全粒粉を使用した新しいパンが出来ました。

今日試作してこれはイケると確信したそのパンは、小麦全粒粉30%にオートミールを10%、残りは国産小麦粉の割合の粉で、油脂分は加えず酸味を出さない発酵プロセスにしました。
焼き上げは一回焼きで少し長めの時間を取り、皮を厚めに中の水分はほどほどに抜いてサクッとした食感を狙いました。

  ご来店の方に、試食品を差し上げています!

胚芽の甘みが残っていて、そのまま食べても十分おいしく召し上がれます。
バターを塗って召し上がれば最高のマッチング。
焼き立て当日、翌日はそのままで、時間が経ってからは軽くトーストしていただくのがよろしいと思います。

ライ麦全粒粉の堅焼き黒パンと比べて全粒粉の割合が同じでも、色合いも食感も風味も全然違うことに、パン屋の私でもちょっと驚きです。
あるいはと気にかかっていたフスマの風味のクセも、全く気になりませんでした。
わずかに10%ほど加えたオートミールが、とてもいい働きをしてくれているようです。
食欲の落ちる夏場でも、楽に召し上がれると思います。


さて、新発売を決めたこのパンの商品名の発表です。

ジャーン!(孫のみくちゃんの口ぐせです。)
  
  「麦畑通信・136」 です。


これでまたパンのメニューが増えることになりますので、毎回すべてのメニューを焼き揃えることはさらに難しくなります。
週替わりにするか、木曜・土曜で割り振るか、思案中です。



 ライ麦も間もなく入荷します。
堅焼き黒パンは、早速今週末に再開の予定。
プンパニッケルは、来週のパン焼きから再開します。

まだライ麦が入荷しません。

明日のパン焼きも、ライ麦入りのメニューはお休みです。
無くなって分かる貴重さありがたさです。

先週の小麦全粒粉70%の試作品は、プンパニッケル的な味わいを目指しましたが、ちよっと的が外れた感じになってしまいました。
実はあの後、コメントではなくメールで貴重なアドバイスを寄せてくださった方がいらして、それを参考に明日は全く違うコンセプトで試作品を造ります。
どうぞお楽しみに。

ライ麦が使えないというトラブルのおかげで、何か新しいメニューが生まれれば、それはそれで目出度いことですからね。


お休みになって、かえってご注文が増えている堅焼き黒パンやプンパニッケル、首尾よく行けば今週末に焼くことが出来るかも知れません。
同時に、新製品も完成するといいのですが・・・。


明日は早朝から忙しいので、さっさと事務仕事を終わらせ、風呂に入って寝るといたします。


明日も、皆さまのご来店をお待ちいたしております。

ほーら、やっぱり・・・!

昨日、自分のやっていることが皆、後になって世の流行になっていたと申し上げましたが、今朝スパイスのことを調べていたら「スィーツもスパイスの時代です!」と、何とも刺激的な言葉が躍る、こんな記事を発見。

  <参照>

ストレスの時代を反映してか、スパイスへの嗜好が高まっているそうです。

スィーツにスパイスをアレンジ。
西洋では、以前から当たり前に行われていたことなのですが、日本でも今殊更に注目されつつあるようですね。
多分これからしばらくの間、「お菓子造りにスパイス!」がトレンドになることでしょう。

いやはや・・・、思わずため息が出てしまう私です。



一足早く夏の香りがしました。


そこでスパイスの話題ついでに今日は、久しぶりにカリーソースを造りました。
鶏のひき肉とレンズ豆のカリーソースです。
そしてパンが売り切れたのでターメリックライスを炊いて、それからオリジナルのドレッシングも考えてサラダを造りました。

これで今一つ残っている風邪っ気を吹き飛ばそうというわけです。
カリー&ライスとサラダだけの食事ですが、中身はスパイスの効用がギッチリ詰まったヒーリングフーズです。
スパイスの効用を、我が家ではこんな風に使っています。
デザートには、イチゴとキウィフルーツとヨーグルト。


まさに、これで十分!


さてさて世の中がそうなら、食工房もますます頑張るしかありません。
スパイスワークは、魔法使いの仕事みたいで、やっぱり面白い!
嵌ります。

パン屋・カフェ・コーヒー焙煎

タイトルに掲げた三つの職業、今一番のトレンドだそうです。

パン屋は、子ども達や若い方の憧れの職業ナンバー1。
パン屋の範囲の中には、菓子屋(パティスリー)も含まれていて、パティシエ(洋菓子職人)は若い女性の進出が著しい職種だそうです。

そして若い方から熟年世代まで、世代を問わず人気を得ているのがカフェ。
今や、新規開業意欲ナンバー1の業種です。

それに関連してこのところ人気急上昇中なのが、コーヒー焙煎というわけ。
1台が、安くても50万円以上、普通200万円は下らないコーヒー焙煎機が、年間1000~2000台も出荷されていると言いますから、新規開業のペースは推して知るべし。
この頃どこの街に行っても、コーヒー豆屋を見かけるようになったのにお気づきの方は多いと思います。


さてさて食工房は、その三つとも掛け持ちでやっているのではなかったですか・・・?
参りましたね・・・。

私、若い時からずっと、自分のやることなすこと、気が付くと世の中のトレンドになっていたということが少なくありません。
本当は、人のやらないことをやりたくて、片隅で物珍しがられるくらいが嬉しいのですが、いつも結局そうはなりませんでした。
そこで皆がやるようになり始めると、自分は止めてしまうというのが今までの倣いでした。

しかしそれでは、いつまで経っても何もモノにすることは出来ませんね。
「継続は力なり」ですから、流行になった今こそ続けなくては意味がありません。

思い起こせば、友人たちと共同で、今なら思いっきり流行りそうなカフェの先駆けをやっていたのが、今から34年も前の話しです。 <参照>

天然酵母のパンに出会ったのもその頃で、自家培養酵母の研究も間もなく始めています。
今使っている酵母は、もう21年間かけ継ぎしながら使い続けているものです。
 <参照>

そしてコーヒー焙煎は、もう何度も申し上げている通りです。
例えば  
<こちら>


うーん・・・ここまで来たからには、もうひと踏ん張り頑張って、後に続く人に出会うまで発展させて行かなくてはウソというものです。


来年は還暦を迎える私、残された時間の短さを意識しないわけには行きません。
でもでも、写真も撮りたいし、リコーダーも上手に吹けるようになりたいし・・・、いやはや困りました。
ああ、もう一つありました!?
食工房の隠れ技、スパイスワークです。
これも嵌まりますよ。 
<参照>



 おっと、忘れてはいけません! 今週のクッキーとマフィンのお知らせです。

今週は、くるみびすけっととジンジャークッキーとコーヒークッキーを焼きました。

マフィンは、シマリス君の朝ごはんとスィートハートとそば粉マフィンの予定。